【RPW】海野翔太からの2つのメッセージ

【RPW】海野翔太からの2つのメッセージ

イギリスのRPW(Revolution Pro Wrestling)に遠征中の海野選手が8月21日の大会でサウスサイドヘビー級王座に挑戦することが決定しました。それは楽しみな反面、唐突感も否めませんでしたが、ここにきてその経緯が見えてきました。

RPWの動画配信

RPWは試合動画をオンデマンド配信しています。月額8.49ドル、およそ950円ぐらいでしょうか。金額としては新日本プロレスワールドと同程度ですが、あまりお得感はありません。ライブ配信はなく(今後、ライブ配信ができるように検討中らしいですが)、試合後しばらくしてから動画がアップされます。7月7日現在、この7月4日の大会の動画は未配信となっています。加えて、ほとんどの動画タイトルには大会名のみで、いつ行われたものかがパッとわかりません。また、動画解説がありませんので、どんなカードだったのかは実際に動画を再生していくしか方法がありません。そのため、過去の特定の動画を観たい場合、それを探すのに一苦労します。また、日本で発行されたクレジットカードは支払いに使えませんので、日本からこれを見ようと思えばPayPalで支払いをするしか方法はありません。YouTubeでもいくつかの動画を配信していますが、かなり前の動画を少しだけアップしているだけですので、視聴回数はほぼ全てが3桁です。この辺り、もっとうまく使いこなして欲しいと願っています。つまり何が言いたいかというと、7月4日の大会動画はいまだに見ることができていないということです。



メイン後に海野が登場

この日のメインはサウスサイドヘビー級王座決定戦でした。試合はリッキー・ナイト・ジュニア選手がダン・モロニー選手を下し、ベルトを獲得しました。その後、花道から海野選手が現れ、リング上でマイクアピールをしたことが現地観戦した方のTwitterから明らかになりました。海野選手は英語で次のようにマイクアピールをしました。

I have to be back in Revolution Pro Wrestling. I have two messages. First message. Ricky Knight Jr., I’ll take your belt. Second message. Will Ospreay!

俺はRPWに戻らねばならない。2つメッセージがある。1つ目。リッキー・ナイト・ジュニア、お前のベルトをいただく。2つ目。ウィル・オスプレイ!(翻訳:フロ)

新チャンピオンに対するこのアピールが認められ、8月21日の9周年記念大会での挑戦が決定したのでしょう。そして気になるのは2つ目のメッセージです。前IWGP世界ヘビー級王者であり、現ブリティッシュヘビー級王者のウィル・オスプレイ選手の名前だけを叫びました。海野選手は多くを語っていませんのでこのアピールの意図は不明です。しかし、おおよそ次のようなメッセージであったと推測しています。すなわち、「サウスサイドヘビーを奪い、お前の持つブリティッシュヘビーに挑戦するぞ」ということです。

オスプレイ選手は欠場中とはいえ、2つのベルトへの挑戦をアピールするというのは異例です(とはいえ、つい先日、スターダムのウナギ・サヤカ選手がフューチャー・オブ・スターダム王座とSWA王座への挑戦をアピールしましたね)。ただ、これは王座統一への伏線だとみています。RPWが元々管理してきたベルトはブリティッシュヘビー級、ブリティッシュクルーザー級、ブリティッシュタッグ、ブリティッシュ女子のタイトルです。RPWが2019年にSWEを買収した際、SWEヘビー級(サウスサイドヘビー級王座)およびSWEタッグの管理をRPWが引き継ぐことになりました。そして、2019年11月24日にSWEタッグ王者のムーンライト・エクスプレス(MAO&マイク・バレー)vs ブリティッシュタッグ王者のザ・リージョン(オーカーン&ライペイジ・ブラウン)による統一戦が行われました。試合はザ・リージョンが勝利し2つのベルトが統一されました。統一というよりも、ほぼSWEタッグがブリティッシュタッグに吸収されたと考えてよいでしょう。ということは、シングルのベルトも統一される可能性も否定できません。いずれにせよ、海野選手がリッキー選手に勝利し、サウスサイドヘビー級王座を奪取しないことにはオスプレイ選手へのアピールも空振りに終わるでしょう。どのように展開するかわかりませんが、まずは海野選手の初戴冠を祈りたいと思います。

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