【OTT】辻&海野&スコッティ vs オスプレイ&オージーオープン詳報
- 2021.10.14
- OTT(Over The Top) 海外プロレス団体
- AUSSIE OPEN, OTT, ウィル・オスプレイ, 海野翔太, 辻陽太

10月9日のOTT(Over The Top Wrestling)がダブリンに戻ってきました。9月には北アイルランドのベルファストで大会を行っていましたが、本拠地のダブリンでの興行はコロナ禍になって初めてのことでした。そしてその大会でメインに登場したのが辻&海野です。
入場シーンから見る会場支持率
スクリーンにライオンマークが映されると、和風の音楽が鳴り響く中で辻選手が登場。手にはいつもの選手を手にしています。会場からは拍手が湧き上がります。辻選手は表情を変えることなく悠然とリングを一蹴し、リングイン。そして次に登場したのは海野選手でした。いつものデスライダージャケットを手にしての登場です。アイルランドでも海野選手の人気は高いようです。海野選手が会場を練り歩くと、通路脇の観客は皆グータッチを求め、海野選手がそれに応えます。イギリスでのRPWの会場とは異なり、ダブリンでのOTTの会場に詰め掛けたのはほとんどが成人男性で、イギリスで目立っていた子供や女性の姿は全く見えません。それでも大歓声を浴びる海野選手はコーナー上でアピール。最後に2人のパートナーのスコッティ・デイビス選手が登場。このスコッティ選手は立派なカイゼル髭を蓄えているからか、細身ながらも見た目は辻選手以上に貫禄があります。しかしまだキャリア5年の20歳。OTTではNLW(OTT NO LIMIT)王者でもあることから、会場からは海野選手と肩を並べるほどの歓声を浴びます。スコッティ選手はNLWのベルトともう1本、どうやらイタリアの団体のベルトらしきもの手にアピールをします。この間、辻選手はコーナーにもたれかかり、扇子で自らをあおぎながら待っています。厳しい表情を崩さない辻選手と、笑顔を振りまく海野選手の姿が対照的です。
次に対戦相手のオージーオープンの2人が登場します。もともと人気のある2人なのですが、ユナイテッド・エンパイアに入ったことがマイナスに働いたのか、ブーイングもちらほら聞こえます。そして入場ゲートの両脇にカイル・フレッチャー選手とマーク・デイビス選手が立ち、大将のオスプレイ選手を導きます。その両手には2本のブリティッシュヘビー級ベルトが、そして腰にはIWGP世界ヘビー級ベルト(偽)が見えます。会場からは歓声が上がりますが、それと同じぐらいのブーイングも上がります。ただ、反応の総量はこの6人の中で最大でした。
リングインしたユナイテッド・エンパイアの3人に対し、海野選手はリング中央で仁王立ちで迎えます。辻選手はトップコーナーにドッカと腰をおろして相手を睨んでいます。一方のオスプレイ選手はコーナーに上りアピール。さらに大きなブーイングが上がります。リング穴からコールされると、辻選手はコーナーのセカンドロープ上に立ったまま両手を大きく広げ、太々しくアピール。ユナイテッド・エンパイアのオージーオープンにはブーイング。そしてオスプレイ選手はIWGP世界ヘビー級チャンピオンと紹介されるも、会場からはやはり歓声とブーイングが飛び交います。しかしここでオスプレイ選手の支持グループが応援チャント。これには辻選手が両手を広げ、やめろやめろとアピールします。海野選手は両手で耳を塞ぎながら首を振り、不快な表情を見せます。一方のオージーオープンの2人は満足顔です。
試合開始から決着まで
ゴングは鳴っていませんが、オスプレイが中央に仁王立ちしてアピール。コーナーにもたれかかっていた海野選手がオスプレイ選手の正面に歩み出て、両手を腰に当てて仁王立ち。これはレフェリーが分けます。先発は海野選手とカイル・フレッチャー選手。会場からはShota!のコールが上がります。手や首の取り合いから、カイル選手が海野選手をコーナーに詰めていきます。ここはクリーンブレイクで分かれるも、ここから動きが激しくなってきます。両者の動きは互角でしたが、最後は海野選手がカイル選手の胸を叩いて両者が離れます。そして辻選手がリングイン。大きく吠えて気合を入れます。相手もマーク・デイビス選手にタッチ。会場からはYota Tsuji!のコールが上がります。
力比べをするも、ここはマーク選手が優勢です。再び組み合ってからマークが首投げ、そして再び力比べへ。マーク選手が辻選手の腕を絞り上げます。マーク選手がカバーに行くも辻選手がブリッジで返します。そして辻選手が巻き投げからドロップキック、そしてマーク選手を捕まえてメキシカンストレッチに捕えます。固められたマーク選手の方に辻選手が腰をかけるような体勢となります。ここで辻選手はシューズから扇子を取り出し、自らをあおいでアピールします。ここで辻選手がスコッティ選手にチェンジ。UE組はオスプレイ選手が登場します。
両者がリング上で睨み合います。両者への声援はほぼ五分五分といったところ。腕の探り合いからオスプレイ選手が打撃で圧倒していきます。いきなりのオスカッターはスコッティ選手が踏ん張ります。逆にスコッティ選手のネックブリーカーが決まり、オスプレイ選手が場外へエスケープ。オージーオープンの2人がリングインするも、辻選手と海野選手に蹴散らされます。場外に揃ったUEの3人に向け、スコッティ選手がロープにはしりトペの素振りを見せるもこれはフェイント。両脇を海野選手と辻選手が固め、3人で揃って片膝をついてアメフトのタックルのようなポーズでアピールをします。辻選手は立ち上がるとやはり扇子で挑発をします。リングに戻ったオスプレイ選手を巻き投げで迎撃すると、辻選手と海野選手の合体攻撃が決まります。海野選手がエルボードロップを見舞うと、辻選手がロープに走ってフライングボディプレス、そして最後はスコッティ選手のその場飛びムーンサルトドロップから3人でのドロップキックが決まります。
試合権利のある辻選手が引き続きオスプレイ選手を攻めていきます。辻選手がオスプレイ選手の胸を張るとものすごい音が響きます。それを自軍コーナーで見ていた海野選手が、「痛ってぇ〜」というような表情で会場にアピールをします。会場から辻選手に対し”One more time!”と歓声が上がります。それを受けて辻選手がもう1発チョップを見舞います。そしてエプロンサイドからスワンダイブの攻撃を仕掛けようとしますが、踏ん張った足をオージーオープンが引っ張り、辻選手を場外に落とします。そしてここから両軍入り乱れての場外戦が展開されます。オスプレイ選手はスコッティ選手を狙っていきます。観客のバッグの紐を用い、スコッティ選手の首を絞めていきます。ここで試合権利のある辻選手がリング内に戻されます。オスプレイ選手が辻選手の扇子を広げ、辻選手のアピールの前をして挑発をします。そしてオスプレイ選手は辻選手の扇子を股間に入れ、そして捨てました。ここからオスプレイ選手のラフ攻撃が始まります。
辻選手を自軍コーナーに詰めるとマーク選手に交代。辻選手は前のめりに倒れます。辻選手はタッチができず、完全に捕まります。UEチームは早いタッチワークでカイルにチェンジ。ストンピングで辻選手を痛ぶった後、オスプレイ選手にチェンジ。強烈な逆水平チョップからカバーするも2カウント。スピニングバックブリーカーからのカバーも2カウントで返していきます。コーナーから海野選手が大声で辻に呼び掛けます。しかしグロッキー状態の辻選手にマーク選手が逆エビ固め。海野選手がカットに入るもマーク選手は辻選手の足を離さず、逆に蹴散らされます。スコッティ選手が入るもやはり返り討ちに遭います。しかしこれで逆エビ固めから逃げられた辻選手が反撃に出ます。辻選手がロープに走って攻撃を仕掛けようとしましたが、場外からカイル選手が足を引っ張ります。そしてエプロンに引き摺り出し、トップコーナーからオスプレイ選手がフットスタンプを見舞います。リング内に戻された辻選手をマーク選手がカバー。しかしこれは2カウントで返します。
タッチを受けたカイル選手がブレーンバスターを狙うも、これは辻選手が踏ん張り、逆にブレーンバスターを決めます。そしてようやく海野選手にタッチ。海野選手はカイル選手、マーク選手、オスプレイ選手と順番に蹴散らしていきます。そして俊敏な動きからカイル選手に対してフィッシャーマンズバスターの3連発。Shotaコールが飛び交います。ここでダブルアームの体勢になるも、リバーススープレックスで返されます。そしてバックの取り合いからカイル選手がブレーンバスターで両者がダウンします。カイル選手がようやくオスプレイ選手にタッチをすると、オスプレイ選手は海野選手に逆水平チョップ、そしてエルボーと畳みかけます。海野選手はネックブリーカーで反撃し、スコッティ選手にタッチ。両者の素早い攻防が続きます。スコッティ選手がオスプレイ選手にブレーンバスターを見舞うも、オージーオープンが入りスコッティ選手を攻撃。オスプレイ選手が打撃でスコッティ選手にダメージを与えてから、ヒドゥンブレイドを狙うもこれはかわされます。ここでスコッティ選手の回し蹴りがヒットし、両者がダウンします。両者が這うように自軍コーナーに戻り、辻選手とマーク選手がリングイン。両者が意地を張り合います。チョップ、そしてエルボーの打ち合いから、カイル選手にチェンジ。
ダブルでバックドロップを狙うも、辻選手がマーク選手をヘッドシザーズで切り返します。ロープに走ったカイル選手にバックブリーカー、そして海野選手がカイル選手を倒した後に、トップコーナーから辻選手がフライングボディプレス。カバーに入るも2カウントで返されます。辻がツームストンの体勢になるも、体の切り返し合戦となります。最後に辻選手を担ぐ格好となったマーク選手が辻選手をコーナーにやり投げ。パワーボムからフォールの体勢に入るも海野選手がカットします。しかし海野選手とスコッティ選手が場外に出されると、リング上は辻選手とUEの1対3の状態となります。オージーオープンが辻選手をロープに引っ掛け、オスプレイ選手がフットスタンプを狙うも、スコッティ選手がカット。雪崩式フランケンシュタイナーを見舞うもオスプレイ選手は着地。再び両軍が入り乱れ、マーク選手が辻選手を担ぐもこれはスコッティ選手がカット。オージーオープンの2人を蹴散らします。しかし次第に捕まり、大の字に。マーク選手がトップコーナーからの攻撃を狙うも、辻選手がカット。逆にトップコーナーからの雪崩式スパニッシュフライを見舞います。辻選手がカバーに入るもこれはカットされます。そしてオスプレイ選手がマーク選手を自軍コーナーまで引きずっていき、タッチをします。
オスプレイ選手はコーナーに控える海野選手とスコッティ選手に一撃を与え、辻選手を攻めていきます。辻選手はエルボーの連打で反撃するも、オスプレイ選手は怯むことをしません。逆にオスプレイ選手が逆水平チョップを見舞うも、辻選手がこれを耐えます。ここで辻選手が気合を入れ、オスプレイ選手にミドルキック。チョップとの打ち合いになるも、オスプレイ選手が胸を押さえていたがります。これを好機と見た辻選手がミドルキックを連発します。ロープに走ってからのスピアーを見舞うと、両軍がリングイン。オージーオープンの2人が場外へ。そこにスコッティがトペコンヒーロ。リング上には辻選手とオスプレイ選手。ここで辻選手がリバースゴリースペシャルボムを狙うも、オスプレイ選手がこれをかわして逆にオスカッター。カバーに入るも、これは海野選手がカットします。しかし直後に海野選手は場外に出され、マーク選手が海野選手を、カイル選手がスコッティ選手をエプロンにパワーボム。リング上ではオスプレイ選手が辻選手にタイガーボムを見舞うも、これは2カウントで返します。しかしオージーオープンの2人がリングインすると、合体のオスカッターが決まります。辻選手も粘りを見せましたが、ここで3カウントを奪われました。
オスプレイ選手は勝利するも両膝をついて苦しそうな様子を見せます。しかし最後は3人で勝ち名乗りを受け、ポーズを決める。その脇で辻選手が悔しそうに体をよじっています。オスプレイ選手がIWGP世界ヘビーのベルトをスコッティに示し、You next!と指名。ここで両者が睨み合います。最後はオスプレイ選手の出した拳にスコッティ選手が拳を合わせ、退場していきました。
人気ブログランキング参加中!クリックで応援していただけましたら嬉しいです。
鈴木みのる選手のことを知りたいならこの本!
-
前の記事
STRONG勢+新日レスラーの海外団体での試合結果まとめ(10/6-10/12) 2021.10.13
-
次の記事
海野の怪我は凱旋帰国への布石か? 2021.10.16