海野の怪我は凱旋帰国への布石か?

海野の怪我は凱旋帰国への布石か?

現在、無期限海外遠征中の新日本プロレス所属日本人選手は4人います。LA道場を拠点にトレーニングをしている成田選手はSTRONGの舞台で頭角を表しつつあります。一方、イギリスに遠征中の海野選手は立派なメインイベンターの1人として活躍中です。

海野の故障の報道

海野選手は7月4日にイギリスのRPWに戻ってきました。この時は試合に出場したわけではなく、メイン終了後にリングに上がり、マイクでアピールをしただけでしたが、そこで2つのメッセージを残しました。1つはリッキー・ナイトJr.選手の持つサウスサイドヘビー級王座への挑戦表明、そしてもう1つが「ウィル・オスプレイ」でした。

海野翔太がイギリスでタイトル挑戦 – プロレス生活

【RPW】海野翔太からの2つのメッセージ – プロレス生活

タイトルマッチには敗れましたが、それ以降はシングルマッチでも勝ち星を重ねています。10月9日のOTTダブリン大会では海野翔太&辻陽太&スコッティ・デイビス vs ウィル・オスプレイ&カイル・フレッチャー&マーク・デイビスというカードがメインに組まれ、おそらくイギリス最強のトリオと堂々と渡り合いました(舞台はアイルランドでしたが)。

【OTT】辻&海野&スコッティ vs オスプレイ&オージーオープン詳報 – プロレス生活

そして翌日の10月10日、海野選手はイギリス・サウサンプトンに戻り、オスプレイ選手の前に現れました。この日、辻選手はリッキー・ナイトJr.選手とタッグを組み、THE LEGIONのクリス・リッジウェイ&ギデオン・グレイと対戦しました。しかし海野選手の試合は組まれていませんでした。海野選手が現れたのはメイン終了後でした。報道によると、メインイベントのシングルマッチでオスプレイ選手がマイケル・オク選手から勝利を奪ったのち、さらに追い討ちをしようとしたところに海野選手が救出のために登場したということです。しかし、ユナイテッド・エンパイア入りしたオージーオープンの2人も登場し、3人で海野選手を攻撃したということです。

オージーオープンの2人が海野選手を捕らえ、オスプレイ選手が凶器を用いて海野選手の膝を攻撃しました。RPWの発表によると、この攻撃により海野選手が怪我をし、以降の試合は欠場になるということでした。

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海野の怪我は事実か否か?

この試合の映像はまだ配信されていませんので、私も映像として見たわけではありません。しかしオスプレイ選手が使用した凶器はリングのロープを占めるための金具だということはわかっています。写真を見る限りではかなりの衝撃が加えられているようにも見えます。しかし、長期欠場に追い込まれるほどの怪我を負わせることができるかというとちょっと疑問です。長期欠場に追い込まれるようなレスラーの怪我は、どちらかというと体のバランスを崩して思わぬ方向に衝撃が加わったことが原因のことが多いように思います。最近では内藤選手やYOH選手が着地を失敗して怪我をしていますし、フィンレー選手やYOSHI-HASHI選手の肩の怪我もバランスを崩しての自重による怪我です。高橋裕二郎選手の怪我もそうでした。高橋ヒロム選手の首はドラゴン・リー選手の技の失敗(クラッチが甘かった?)によるものでしたが、大胸筋断裂は侍従によるものと言えるでしょう。デスペラード選手は葛西選手のパンチによって顎を骨折しましたが、これは例外的なものです。2012年に高橋裕二郎選手が内藤選手の膝を椅子で殴打し、内藤選手は長期欠場に追い込まれました。しかしこの時の内藤選手はもともと膝を痛めた状態で、高橋裕二郎選手の攻撃で怪我をしたわけではありません。

もしオスプレイ選手の凶器攻撃で怪我をするとすれば、靭帯損傷ではなく骨折でしょう。しかし、写真を見る限り海野選手の膝にはサポーターがつけられた状態ですし、足の自由を奪われていたわけではありません。そうやすやすと骨折をするような状況ではありません。海野選手が膝を痛めていたというわけでもありませんので、オスプレイ選手の凶器攻撃の一撃だけで長期欠場に追い込まれるような怪我を負うことは考えにくいです。また、オスプレイ選手もプロ中のプロですので、いくら敵対関係にあるとはいえ意図的に怪我をさせるようなことはしないでしょう。そうした理由から、海野選手の怪我は今後の展開の布石のためだと考えられます。

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海野帰国のタイミングは?

では、海野選手はこれからどのように動くのでしょうか。10月21日のG1優勝決定戦には残念ながら間に合いません。帰国後の自主隔離期間が短縮されたとはいえ、この日の武道館に姿を現すことはできません。ただ、ワト選手の凱旋帰国の時のような予告動画が流される可能性はあります。予告動画のタイミングとしては10月21日の日本武道館が最有力だと思っていますが、そこで流されなければ11月6日のエディオンアリーナ大阪でしょう。そして、凱旋帰国のタイミングとしては東京ドームになるだろうと思います。個人的にはWORLD TAG LEAGUEにモクスリー選手とのタッグで出場となれば非常に楽しみなことこの上ないのですが、モクスリー選手のスケジュール的にそれは難しいでしょうし、その場合は海野選手の凱旋帰国よりもモクスリー選手の登場が話題を掻っ攫ってしまう可能性も高いため、おそらく実現はしないでしょう。また、欠場に追い込まれて1ヶ月ほどで復帰というのもタイミングとしては早すぎですので、1月4日の東京ドーム大会で復帰、凱旋帰国という流れが自然なように思えてきます。

もう一つの可能性として、予告なしに東京ドームに現れるというケースです。おそらくオスプレイ選手は東京ドーム大会のどこかでIWGP世界ヘビー級のタイトルマッチを行うことでしょう。そして勝利をしたオスプレイ選手の前に海野選手が現れるという展開です。オスプレイ選手には膝を壊されたという因縁もありますし、もともと海野選手がオスプレイ選手を付け狙っていたということからも不自然ではありません。しかし、この可能性はかなり低いでしょう。海野選手とオスプレイ選手の因縁を知らない多くのファンからすると「何で海野が?」という唐突感を覚えることと思います。ただ、最近の新日本プロレスは我々の想像を超える展開を用意していますので、あらゆる可能性を排除することはできません。

とにかく今は、海野選手の怪我がフェイクであってほしい、事実であったとしても軽症であってほしいと願うばかりです。その先に華々しい凱旋帰国があれば非常に喜ばしことと思います。

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