上村がMMA形式の大会に出場!【試合詳報】

上村がMMA形式の大会に出場!【試合詳報】

10月22日、GCWのJOSH BARNETT’S BLOODSPORT 7に上村選手が出場しました。これはGCWがいくつか有している大会の1つであり、ノーロープのリング上で、ノックアウトもしくはギブアップのみで試合が決するルールで行われます。ここに海外無期限修行中の上村選手が登場しました。なお、この大会には上村選手だけでなく、クラーク・コナーズ選手やアレックス・コグリン選手といったLA道場の選手、JRクレイトス選手やロイス・アイザックス選手、トム・ローラー選手、クリス・ディッキンソン選手といったSTRONG常連の選手、そして鈴木みのる選手が参戦していました。

対戦相手のデイビー・リチャーズ選手とは

この日の上村選手の対戦相手はデイビー・リチャーズ選手でした。リチャーズ選手は新日本プロレスにも参戦したことのあるベテラン選手で、2010年、2011年と2年連続してBOSJにエントリーしています。2011年のBOSJ18でAブロック2位で準決勝に進出しました。ここでは飯伏選手に敗れましたが、その存在感を残しました。また、ロッキー・ロメロ選手とのタッグで第29代と第31代IWGPジュニアタッグ王者になっています。2012年3月10日にはプリンス・デヴィット選手のもつIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦していますが、獲得はなりませんでした。リチャーズ選手は医師になるための勉強に専念するため、2017年にプロレスを引退(休止)しました。そしてどうやらその夢が実現しているようです。そして2021年6月ごろにプロレスに復帰し、現在はアメリカのインディー団体のリングに上がっています。最近では10月13日にGPWのリングで鈴木みのる選手と対戦もしています。

試合詳報

ヤングライオンのテーマ曲に乗って上村選手が登場。会場は拍手で迎えます。上村選手は一回り分厚くなった印象。少しヒゲを蓄えて精悍な印象になりました。仁王立ちで対戦相手のリチャーズ選手を待ちます。対戦相手のリチャーズ選手が登場すると上村選手以上の歓声が飛びます。両者が向かい合うと、上村選手がひとまわり大きく見えます。

試合開始早々からリチャーズ選手がマウントポジションを取りますが、それはうまくかわします。バックの取り合いからリチャーズ選手が上村選手の足を確保。しかし上村選手がうまく丸め込んでうまく逃れます。ここで、上村選手がリング上に仰向けになり、まるで猪木vsアリのような体勢になり迎え打ちます。しかし、リチャーズ選手は桜庭選手ばりの華麗なジャンプで上村選手の足を飛び越えマウントポジションを取ります。ここから再びグラウンドの攻防になります。互いに足を極めようとしますが、両者ともにうまくガード。

一旦離れてスタンディング状態になり、リチャーズ選手のミドルキックが放たれます。上村選手はエルボーで対抗するも、肩口に強烈なキックを受けてダウン。しかし、一瞬の隙を見せたリチャーズ選手に向かってランニング式のドロップキック。リチャーズ選手は場外に転げ落ちますが、上村選手はそれを追い場外でのマウントポジションからパンチの連打。リング内に戻してストンピングから再びマウントポジションからパンチを見舞います。そしてリチャーズ選手の左腕を極めにかかります。これはリチャーズ選手がうまく逃れ、逆に上村選手の足を固めます。ヒールホールドを前転で逃れ、両者が離れます。そして突進してきたリチャーズ選手のボディーに強烈なニーを入れると、前屈みになったリチャーズ選手の頭にニーを連発。動けないリチャーズ選手を引きずり起こし、バックドロップ。この時点でほぼグロッキー状態のリチャーズ選手でしたが、上村選手のアームロックをかわして再びヒールホールド。上村選手はまたも前転で逃れようとしますが、2度も同じ手は喰らいません。最後はリチャーズ選手が上村選手をダブルレッグロックに固め、たまらずタップアウト。リチャーズ選手の勝利に終わりました。

リチャーズ選手が蹲る上村選手に握手を求めると、会場からは大ユーヤコール。試合には負けましたが確かな存在感を見せつけました。最後は大歓声を浴びながら退場して行きました。

今回は上村選手にとって残念な結果でしたが、3カウントなし、ロープブレイクなしの試合は上村選手にとって非常にいい経験になったことでしょう。この経験を糧にさらに修行に励んでもらいたいと願うばかりです。

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