【RPW】Live at (not) the Cockpit 55

【RPW】Live at (not) the Cockpit 55

イギリスのRPW(Revolution Pro Wrestling)には新日本プロレスの海野選手と辻選手が参戦しています。また、オスプレイ選手はこの団体の2本のベルトを巻いているということもあり、アメリカと往復しつつほぼ毎回出場しています。加えて、LA道場のカール・フレドリックス選手やアレックス・コグリン選手の参戦も発表されたこともあり、気になっている方も多いのではないでしょうか。そこで、この団体の大会を簡単にレポートしていきたいと思います。今回は11月7日の大会Live at (not) the Cockpit 55のレポートです。

第1試合 Sunshine Machine vs Destination Everywhere

Sunshine Machine(○チャック・マンボ&TKクーパー)vs Destination Everywhere(●マイケル・オク&コナー・ミルズ)

8月のブリティッシュタッグリーグで優勝し、ブリティッシュタッグ王者となっていた(現在は陥落)Destination Everywhereと11月21日にLA道場タッグと試合を行うSunshine Machineのタッグマッチ。4人とも軽量級で、空中殺法が美しい。この試合の象徴的なのが次のツイートにある4枚目の写真。コナー・ミルズ選手がチャック・マンボ選手に、TKクーパー選手がマイケル・オク選手にそれぞれファイヤーバードスプラッシュを決めたシーン。

最後はマイケル・オク選手が得意のハーフボストンクラブを狙ったところをかわされ、Sunshine Machineの連携からのブロックバスターでダウン。救出に入ってきたコナー・ミルズ選手をSunshine Machineの連携からの投げっぱなしジャーマンで排除され、その間にマイケル・オク選手に合体のビクトリアドライバーを見舞い、チャック・マンボ選手がフォール勝ち。Sunshine Machineが殊勲の勝利。

このSunshine Machineがカール・フレドリックス&アレックス・コグリンとタッグマッチを行う予定です。また、別の試合ではチャック・マンボ vs カール・フレドリックス、TK クーパー vs アレックス・コグリンという試合も組まれています。

第2試合 キラ・キメラ vs デビー・カイテル

●キラ・キメラ vs ○デビー・カイテル

この試合はブリティッシュ女子王座次期挑戦者決定戦として行われました。当初、デビー・カイテル選手の対戦相手はクレメンティーヌ選手と発表されていましたが、直前でカード変更があった模様。デビー・カイテル選手はテイクアウトコーヒーを手に入場し、リング上で一口ゴクリ。一方のキラ・キメラ選手はバットを手に入場と対照的な印象。しかし試合は荒れた展開になることもなく、リング上でのクリーンな展開が続きました。最後はダブルアームパイルドライバーでデビー・カイテル選手が勝利。ブリティッシュ女子王座への挑戦が決定。

第3試合 辻陽太 vs ルシアン・フィリップス

○辻陽太 vs ●ルシアン・フィリップス

いつものようにギデオン・グレイ氏がマイクを握り、THE LEGIONのメンバーであるルシアン・フィリップス選手のコールを行います。一方の辻選手は扇子を片手に悠然と入場。会場からは歓声が上がります。辻選手は場外でコスチュームを脱ぎ捨て、リングインとともにフィリップス選手に襲いかかります。エルボーの撃ち合いから、お互いに胸を出してチョップを撃ち合います。ダウンした相手に対し、辻選手はロープに走ってのボディアタックを見せます。体格的にも互角の両者は、ともに打撃で相手にダメージを加えていきます。フィリップス選手の独特なクロスチョップやラフ殺法で辻選手がダウン。フィリップス選手が有利に試合を運びます。さらにフィリップス選手のモンゴリアンチョップ、ブレーンバスター。攻めるフィリップス選手とそれに耐える辻選手という構図が続きます。

しかし辻選手のハイキックでフィリップス選手が片膝をつくと、辻選手のランキングキックで一矢報います。そしてリング中央でボストンクラブ。これはロープエスケープされてしまいます。そしてティヘラを狙った辻選手をフィリップス選手が捕まえ、パワーボム。ここからラリアットなどで再びフィリップス選手が攻める展開になります。チョークスラムが決まり、あわやというシーンになりましたが、かろうじて辻選手が肩を上げます。両者立ち上がり、チョップ合戦。しばらく打撃の攻防が続きますが、辻選手がフィリップス選手の豊富な胸毛を鷲掴みにし、ひとむしり。これに怒ったフィリップス選手が再びチョークスラムを狙うも、辻選手が空中で後方に1回転し、回避。そして辻選手のブレーンバスターに続き、強烈なスピアーでフィリップス選手はダウン。ここで辻選手はトップコーナーに上り、シューティングスタープレス!この新必殺技で見事にフォールを奪いました。

試合後にギデオン・グレイ氏が登場し、再び辻選手をTHE LEGIONに勧誘。マイクを渡された辻選手は、英語で「お前が俺を倒すことができれば、俺はTHE LEGIONに入ってやる。でもお前が負けた場合、THE LEGIONは解散だ。」という条件を突きつけ、不敵な笑みをたたえつつギデオン・グレイ氏と握手をしました。

この結果、11月21日に両者のシングルマッチが組まれました。この結果次第で辻選手とTHE LEGIONの運命が決まります。

第4試合 マイク・ベイリー vs ルーク・ジェイコブス

○マイク・ベイリー vs ●ルーク・ジェイコブス

前日のブリティッシュJカップ優勝者のマイク・ベイリー選手と、イーサン・アレン選手とのタッグチームYOUNG GUNSで活躍しているルーク・ジェイコブス選手とのシングルマッチ。YOUNG GUNSとは、AUSSIE OPENのエンパイア入りを演出するためにオスプレイ選手にダシにされたタッグチームでした。

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テコンドーがベースにあるベイリー選手は近年珍しい素足で戦う選手。素早いキックとムーンサルト式ニードロップを得意としています。最後はベイリー選手が得意の対角線からの旋風脚、そしてトップコーナーからのムーンサルトニードロップを狙うもこれは避けられてしまいます。しかしその直後、ロープに走ったジェイコブス選手をスパニッシュフライに捕らえ、3カウントを奪いました。

第5試合 Contenders vs ブレンダン・ホワイト&ダグ・ウィリアムス

Contenders(●デビッド・フランシスコ&ジョシュア・ジェームズ)vs ○ブレンダン・ホワイト&ダグ・ウィリアムス

デビッド・フランシスコ選手はポルトガル出身、ジョシュア・ジェームズ選手はイングランド出身のレスラーです。また、ブレンダン・ホワイト選手はウェールズ出身のレスラーです。この3人は来日経験がなさそうです。試合は、ベテランのダグ・ウィリアムス選手が若いブレンダン・ホワイト選手をうまく引っ張る展開に。最後は連携からのサイドバスターで、ブレンダン・ホワイト選手がデビッド・フランシスコ選手からフォールを奪い、勝利。

試合後、リングアナウンサーがリング上で敗者チームのContenderにインタビューをしようとしたところ、T.E.A.M.(ケネス・ハーフペニー&ショーン・ジャクソン)が登場。この日がRPW初登場となったContenderの2人を讃え、握手をするも、Contenderの2人がT.E.A.M.の2人を攻撃。両チームに因縁が生まれました。なお、T.E.A.M.は11月20日にLA道場タッグとの試合が組まれています。

第6試合 JJガイル vs リッキー・ナイトJr.

●JJガイル vs ○リッキー・ナイトJr.

JJガイル選手が前SWEヘビー級王者のリッキー・ナイトJr.選手に挑んだ試合です。JJガイル選手はRPWのレギュラー参戦選手ですが、あまり結果を出すことができていません。カラム・ニューマン選手とのタッグでエントリーしたブリティッシュタッグリーグでは3戦全敗、ブリティッシュJカップでも勝利を挙げることができませんでした。この日の試合でも技を効果的に繰り出すことができず、リッキー・ナイトJr.選手のパイルドライバーで3カウントを奪われてしまいました。

第7試合 ウィル・オスプレイ&AUSSIE OPEN vs DREAM TEAM

ウィル・オスプレイ&AUSSIE OPEN(カイル・フレッチャー&マーク・デイビス)vs DREAM TEAM(カラム・ニューマン&リー・ハンター&ロビーX)

体格的にはエンパイア組が有利。しかし序盤はDREAM TEAMが勢いとチームワークで試合のペースを握り、有利に戦いを進めます。連続攻撃からのカラム・ニューマン選手のシューティングスタープレスでオスプレイ選手を後一歩のところまで追い込みます。しかし、ここでDREAM TEAMは分断され、最後は合体技からカラム・ニューマン選手がフォールを奪われてしまいました。

試合後、3人で揃ってポーズを決めている背後にリッキー・ナイトJr.選手が登場し、AUSSIE OPENの背後からローブロー攻撃。そして振り向いたオスプレイ選手の正面から急所蹴り。2本のブリティッシュヘビー級ベルトを掲げます。そして3人が蘇生してくるとすぐにリング下に逃亡。そして11月21日のUprising 2021でオスプレイ選手の持つブリティッシュヘビー級王座への挑戦を要求します。オスプレイ選手はこれを受諾しかけますが、カイル・フレッチャー選手がマイクを奪い、”Aussie Open”と言い放ちます。つまり、11月21日はAUSSIE OPENが相手になるということです。ここでオスプレイ選手は、「誰かパートナーを連れてきて、AUSSIE OPENとやれ。それに勝ったらブリティッシュヘビー級王座に挑戦させてやる。しかしそれに負けたら、お前は二度と挑戦できない。」と言い放ちます。これを受け、正式に11月21日にリッキー・ナイトJr.&ロイ・ナイト vs AUSSIE OPENのタイトルマッチが組まれました。

第8試合 ジゼル・ショー vs アレックス・ウィンザー

●ジゼル・ショー(c) vs ○アレックス・ウィンザー → 王座移動!

ブリティッシュ女子選手権試合として行われたこの試合は、挑戦者のウィンザー選手のサソリ固めが決まり、王者のショー選手がギブアップ。タイトルが移動しました。

11月21日 Uprising

11月21日は海野翔太 vs ウィル・オスプレイのブリティッシュヘビー級選手権試合が組まれています。また、アレックス・ウィンザー vs デビー・カイテルのブリティッシュ女子選手権試合、AUSSIE OPEN vs リッキー・ナイトJr.&ロイ・ナイトのブリティッシュタッグ選手権試合も組まれています。この大会に向け、公式YouTubeチャンネルで動画が公開されています。これを見ればこれまでの簡単な流れがわかるかと思います。気になる方は是非ご視聴ください。

 

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