【RPW】オスプレイvs海野のブリティッシュヘビー級選手権試合詳報
- 2021.11.26
- RPW(Revolution Pro Wrestling) 海外プロレス団体
- ウィル・オスプレイ, ブリティッシュヘビー, 海野翔太

イギリス・レボリューションプロレスリングの11月21日の興行Uprising2021のメインでオスプレイ選手の持つブリティッシュヘビー級王座に海野選手が挑戦しました。その試合の映像をもとにレポートしたいと思います。
海野とオスプレイの因縁
Uprising2021ではブリティッシュクルーザー級、ブリティッシュタッグ、そしてブリティッシュヘビー級のタイトルマッチが組まれていました。メインはもちろんブリティッシュヘビー級選手権試合、ウィル・オスプレイ vs 海野翔太でした。RPWではこの大会に際し、オスプレイ vs 海野の試合を中心に据えた動画を公開していました。これをご覧になると、ある程度ここまでの流れがわかるかと思います。
動画を見ればわかるとは言え、その前後関係も含めた方がわかりやすいかと思いますので、動画に出てくる順番に従い、箇条書きでまとめます。
・7月4日の大会に登場し、リッキー・ナイトJr.選手のサウスサイドヘビー級王座への挑戦を表明するとともに、オスプレイ選手の名前を叫ぶ。
・8月21日の大会でリッキー・ナイトJr.選手のブリティッシュヘビー級(サウスサイドヘビー級から移行)タイトルマッチで、入場ゲートを出たところでオスプレイ選手と鉢合わせ。オスプレイ選手は1つ前の試合で元祖ブリティッシュヘビー級王座の防衛に成功していた。
・9月19日の大会でオスプレイ vs リッキー・ナイトJr.のブリティッシュヘビー級二冠戦(1本はオスプレイ選手が持っていた元祖ベルト、もう1本はサウスサイドヘビー級から移行したベルト)でオスプレイ選手が勝利した後、リッキー・ナイトJr.選手を追撃しているところに海野選手が救出に入る。YOUNG GUNSの2人が海野選手の排除に入ってくるが、この2人はダシにされており、後から入ってきたAUSSIE OPENの2人がオスプレイ選手と結託し、ユナイテッド・エンパイア入りを果たす。
・10月3日の大会のメインイベントでYOUNG GUNSがAUSSIE OPENに反則勝ち。試合後にリングに登場した海野選手がYOUNG GUNSとの共闘を宣言。
・10月10日の大会のメインイベント終了後、オスプレイ選手がオク選手を追撃しようとしていたところに海野選手が救出に入るも、AUSSIE OPENの2人も乱入し、3人がかりで海野選手を攻撃。凶器攻撃で海野選手が膝を故障し、これ以降の試合を欠場することになる。
・11月10日に欠場中の海野選手からのビデオメッセージが届く。オスプレイ選手への挑戦を表明。
このような流れで、11月21日のタイトルマッチに向かっていったわけです。
オスプレイ vs 海野(ブリティッシュヘビー級&真・IWGPヘビー級選手権試合)詳報
この試合はブリティッシュヘビー級選手権試合としてだけでなく、RPWでも公式に真・IWGP世界ヘビー級選手権試合とも公表されていました。”REAL”と冠をつけているのは、オスプレイ選手がそのように称しているからでしょう。
さて、海野選手はいつものようにデスライダージャケットを片手に入場します。一方のオスプレイ選手は3本のベルトを携え、ショートタイツの新コスチュームで入場してきました。
Main event time. Shota vs Ospreay. British Heavyweight Championship. pic.twitter.com/rNGf4douzS
— Ciarán (@CiaranRH2) November 21, 2021
試合序盤は互いの距離を保ちつつ慎重な立ち上がり。ファーストタッチで組み合うと激しい動きになる。しかし互いの攻撃の読み合いになり、有効だを与えられないまま一旦離れていきます。海野選手がダブルニーアタックからセントーンを見舞うと、オスプレイ選手が少し苦しそうな表情に。しかしコーナーに上った海野選手を逆水平チョップで場外に落とすと、鉄柵へのバックドロップ。海野選手は腰に大ダメージ。リング内に戻ると顔面ウォッシュで海野選手をいたぶる。 海野選手がエルボーで反撃するも、オスプレイ選手の逆水平チョップ1発で腰砕けに。しかしエルボースマッシュで対抗し、ショルダースルー、バックエルボー。そして海野選手はフィッシャーマンバスターの3連発からフォールを狙うもカウントは2。ここからデスライダーの体勢に入るもかわされる。ロープに走ったオスプレイ選手はハンドスプリング式のソバットを見舞う。場外へエスケープした海野選手にトペが炸裂。
リング内に戻り、海野選手がセカンドロープからフライングボディアタックを狙うも、オスプレイ選手が回避したため海野選手はそのまま着地。しかしここで怪我をしていた足を押さえ、痛がる素振りを見せる。そこをすかさずオスプレイ選手がバックからのエルボーで膝に攻撃。そして鉄柱を利用してさらに海野選手の右膝を痛めつけていく。ニークラッシャー、ドラゴンスクリュー、そして足4の字固めで徹底的に海野選手の膝を狙う攻撃を重ねていく。海野選手はなんとか転がってエスケープ。オスプレイ選手は攻撃の手を休めず、トップロープに上がるが、海野選手は逆に雪崩式ブレーンバスターを見舞う。なんとかオスプレイ選手の動きを一旦止めるが、海野選手は膝を押さえたままなかなか立ち上がることができない。
両者がなんとか立ち上がり、エルボー合戦。そしてロープに走って互いに攻撃を仕掛け合うが、最後に海野選手がドロップキックにいこうとしたところをオスプレイ選手が空中で捕獲し、そのままパワーボム。オスプレイ選手はセカンドロープの反動を利用してボディアタックにいこうとするが、今度は海野選手がドロップキックで迎撃。立ち上がってきたオスプレイ選手にスイング式DDT、そしてリバース垂直落下式DDTからカバー。これはカウント2でオスプレイ選手が肩を上げる。
そして海野選手がオスプレイ選手を抱えて投げようとしたところを、スタナーで切り返し、さらにハイキックで海野選手に大ダメージ。しかし海野選手も意地でエルボーを見舞っていく。そして海野選手は渾身のエルボーを放とうとしたものの、スパニッシュフライで切り返されてしまう。ここでオスプレイ選手がトップコーナーに上ると、棚橋選手を彷彿とさせるハイフライフロー!
Some slowmos of @WillOspreay
Vs @Shooter_us from #RevPro pic.twitter.com/X9ANH7w3S8— steven mapes (@stevenamapes) November 21, 2021
これを2カウントで返されると、今度はオスカッターからカバーするも、海野選手はやはり2カウントで肩を上げる。ここでオスプレイ選手はヒドゥンブレイドを狙っていくが、海野選手がそれを避け、逆にスイング式ネックブリーカーを見舞っていく。そして海野選手はアバランシュホールドからデススライダーを狙っていくが、逆にシットダウンパワーボムを喰らう。オスプレイ選手がトップコーナーに上ると、海野選手がそれを追撃し、雪崩式のアバランシュホールドからカバー。これはかろうじてオスプレイ選手が肩を上げる。そして海野選手がデスライダーを2連発で見舞い、試合が決まったかと思いきやまだオスプレイ選手がなんとか肩を上げる。
海野選手はさらにデスライダーを狙うが、それを切り返され、オスプレイ選手のレインメーカーが炸裂。さらに海野選手を担ぎ上げると、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンも見舞っていく。そして最後はヒドゥンブレイドから3カウントを奪う。
The Blade can kill dragons.
The Blade can cut the rain.@rainmakerXokada / @Takagi__ShingoDoesn’t matter which one it is.
I’m winning the main event of Wrestle Kingdom, January 5th.@njpwglobal @njpwworld @njpw1972 @RevProUK pic.twitter.com/1n7W1sYOVA— ᵂⁱˡˡ ᴼˢᵖʳᵉᵃʸ • ウィル・オスプレイ (@WillOspreay) November 24, 2021
勝利のコールを受けると、オスプレイ選手はリング中央であぐらをかき、合掌。まるで鷹木選手のようなムーブを見せます。そしてさらに両手を広げてレインメーカーポーズも見せるなど、完全に東京ドームでの試合を意識している様子です。そしてオスプレイ選手はマイクを握ると、自分は世界一のレスラーであるとアピールし、海野選手に対してはモクスリーの所へ帰れと一蹴します。そしてさらにオスプレイ選手のマイクアピールが続きますが、会場は歓声とブーイングが飛び交います。しかし、イギリス人レスラーが初めて東京ドームのメインイベントを飾るとアピールした際には会場からは大歓声でした。
そしてオスプレイ選手が引き上げ用としたところに登場したのは、ブリティッシュクルーザー級王者のマイケル・オク選手です。ベルトへの挑戦を表明したことで、近いうちに両者のブリティッシュヘビー級選手権試合が組まれる可能性が高まってきました。
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