【RPW】Live in London 57(2022年1月9日)

【RPW】Live in London 57(2022年1月9日)

2022年1月9日に開催されたレボリューションプロレスリング(RPW)の映像が公開されましたので、それを観ながらレビューをしていきたいと思います。この日は海野選手も辻選手もオスプレイ選手も登場していませんでしたので新日本プロレスファンとしては少し物足りない感じでしたが、メインにはブリティッシュタッグ選手権試合が組まれていました。

第1試合 リー・ハンター vs ダン・モロニー

リー・ハンター選手:キャリアの大半をジム・ハンター選手との兄弟タッグで戦う。2019年にジム選手が足の靭帯断絶という大怪我をして以降、リー・ハンター選手はシングル戦線で活躍。兄弟タッグで来日経験もある。直近の20211212日の試合では海野選手とシングルマッチで戦い、敗れている。

ダン・モロニー選手:無所属のヒールレスラー。直近の20211227日の試合ではTHE LEGION3人とタッグを組んでベビーフェイスチームと4vs4イリミネーションマッチで戦ったが、モロニー選手は途中で試合を放棄する格好でリングアウトとなり、脱落している。 

●リー・ハンター vs ○ダン・モロニー

2022年のオープニングマッチはリー・ハンター選手とダン・モロニー選手とのシングルマッチ。試合開始直後はモロニー選手がいきなり場外にエスケープをしてブーイングを浴びる。しかしその後はお互いの俊敏さと跳躍力を活かした攻防になる。試合中盤、モロニー選手のドロップキックやコーナーアタック、高速ブレーンバスターを受け、ハンター選手は苦悶の表情。逆水平チョップの攻防ではモロニー選手に圧倒されるも、ハンター選手は連続チョップでようやく反撃。モロニー選手のDDTで勢いを止められるも、ハンター選手はブレーンバスター、そしてラリアットで攻勢に出る。そしてパルプフリクションを出していくも、これはモロニー選手がカウント2で肩を上げる。延髄斬り、Go 2 Sleepから丸め込むが、やはりモロニー選手は肩を上げる。そして逆にモロニー選手がリバースゴリースペシャルボムでハンター選手を追い込む。ハンター選手もパイルドライバー、ムーンサルトプレス、スーパーキックからムーンサルトアタックを狙うも、これは回避される。そしてモロニー選手はスピアーから必殺技のドリラ(ブロディ・キング選手のゴンゾボムと同形)で3カウントを奪った。

第2試合 Contenders vs カラム・ニューマン&JJガイル

ジョシュア・ジェームズ選手:イングランド出身のレスラー。正確なデビュー年は不明だが、20183月にポーツマス沖に浮かぶワイト島での試合(Out Cast Pro Wrestling:ワイト島の超ローカル団体で、定期的に活動している様子)が確認できた中で最も古い記録。20181228日にオーカーン選手とのシングルマッチの経験も。20211227日の試合では海野選手とのシングルマッチに挑み、敗れている。

デイビッド・フランシスコ選手:ポルトガル出身のレスラーで、キャリアは10年ほど。2021年からRPWに参戦しているが、RPWのリングでは未だに未勝利。2021125日の試合ではContendersとして辻陽太&ルシアン・フィリップスと対戦し、敗れている。

JJガイル選手&カラム・ニューマン選手:タッグを組むことも多いが、両者ともに目立った活躍ができていない。JJガイル選手は2021123日に、ニューマン選手は2021815日に海野選手とシングルマッチでぶつかり、共に敗れている。両者は、202127日にタッグマッチでクリス・リッジウェイ選手&ギデオン・グレイ選手に勝利したのを最後に、白星に恵まれていない。20211227日の試合ではタッグマッチでSunshine Machineと対戦して敗れている。

Contenders(デイビッド・フランシスコ&●ジョシュア・ジェームズ)vs ○カラム・ニューマン&JJガイル

共に勝ち星に恵まれていない両チームによるタッグマッチで、ある意味では注目の試合。Contenderの2人はアンコ型のヘビー級、一方のニューマン選手、JJガイル選手はジュニアヘビー級の体型。試合はフランシスコ選手とJJガイル選手で始まる。試合序盤、ヘッドロックの攻防の場面でフランシスコ選手が足を痛めたのか、うずくまって立つことができなくなる。対戦相手のJJガイル選手も攻撃の手をやめ、近寄って声をかける場面も。フランシスコ選手は自力で転がりながらジェームズ選手にチェンジ。フランシスコ選手は場外で手当を受け、セコンドの肩を借りて奥へと引き下がっていく。必然的にジェームズ選手のローンバトルとなる。4人の中で最も恵まれた体型を生かしたパワーファイトを見せるが、完全に下がってしまったフランシスコ選手の姿を確認して意気消沈したのか、ここから一方的に攻め込まれる。JJガイル選手のスタナーが決まってジェームズ選手が大の字になると、ニューマン選手が高さのあるシューティングスタープレスを炸裂させ、ジェームズ選手から3カウントを奪った。二人にとって11ヶ月ぶりの勝利となった。

そして試合後、リングに一人のこったジェームズ選手をダン・モロニー選手が背後から襲撃。ドリラを見舞ってジェームズ選手をノックアウト状態にする。そこへ対戦相手だったJJガイル選手が救出に入るも、モロニー選手にドリラを喰らって返り討ちに。そこへタッグパートナーのニューマン選手が救出に。モロニー選手のドリラを切り返し、シューティングスタープレスの体勢に入ったところでモロニー選手がエスケープ。そのまま会場を後にした。

第3試合 ラウラ・ディ・マッテオ vs マライア・メイ

マライア・メイ選手:デビューしてから3年ほどの若い選手。美形で「プリンセス」と呼ばれているが、会場からはブーイングを浴びるのが常。ブリティッシュ女子王座への挑戦経験はあるが、未戴冠。

ラウラ・ディ・マッテオ選手:イタリア出身の女子レスラー。ヨーロッパ各地の団体に登場している。RPWには2019年の数試合に登場したのみ。前回のイリミネーションマッチでは最後にメイ選手からフォールを奪われた。

●ラウラ・ディ・マッテオ vs ○マライア・メイ

2021年12月27日の大会ではイリミネーションマッチで対戦した両者によるシングルマッチ。T.E.A.M.のショーン・ジャクソン選手を伴ってメイ選手が先に登場。選手コールを始めたフランチェスカさんを脅してコールを止め、マイクを奪ってジャクソン選手がコールすると、会場からはブーイング。試合序盤から中盤にかけ、メイ選手のラフ殺法も見られるが全般的にはクリーンな一進一退の攻防。しかし、試合終盤にやはりセコンドのジャクソン選手が介入してくる。コーナーからの攻撃を狙うマッテオ選手にメイ選手がヘッドシザーズを見舞おうとしたが、これはマッテオ選手が堪える。そしてマッテオ選手がセカンドロープからのミサイルキックを狙おうとするが、ジャクソン選手がエプロンに上がりマッテオ選手の体を押さえる。それでもマッテオ選手はなんとかジャクソン選手を排除し、ミサイルキックを敢行。しかしダウンしたメイ選手にジャクソン選手がスプレーを渡す。スプレーを手にしたメイ選手にレフェリーが気を取られている隙にジャクソン選手がリングインし、マッテオ選手に強烈なビッグブーツを見舞う。そしてメイ選手が追い討ちのペディグリー。メイ選手が3カウントを奪って勝利した。

第4試合 フランシスコ・アキラ vs コナー・ミルズ

フランシスコ・アキラ選手:イタリア出身で2019年から21年にかけて全日本プロレスに参戦し、世界ジュニア王者にもなった。1227日の試合ではルーク・ジェイコブズ選手に敗れている。

コナー・ミルズ選手:202112月5日のメインでオスプレイ選手と戦って敗れた。マイケル・オク選手とのタッグチームDestination Everywhereではブリティッシュタッグ王座も獲得した。185センチと長身だが、体重は82キロとスマートな体型のイケメン選手。127日の試合ではダン・モロニー選手に敗れている。

○フランシスコ・アキラ vs ●コナー・ミルズ

ジュニアの選手同士の対戦で、素早い攻防が繰り広げられる。それでも身長とウエイトに勝るミルズ選手の重い攻撃でアキラ選手は防戦一方になる。特に長いリーチを生かした逆水平チョップがかなり強烈。試合中盤になり、アキラ選手がようやく反撃。ミサイルキックからフランケンシュタイナー、串刺し式ラリアットなどでダメージを与えると、スリングブレイドも見舞っていく。エルボー合戦からミルズ選手のハイキックでアキラ選手がふらつくも、アキラ選手はロープの反動を利用して後ろ向きにジャンプし、ミルズ選手の肩の上に乗ると、そのままリバースフランケンシュタイナー。しかしミルズ選手もふらつきながらロープの反動を利用し、倒れ込みながらラリアットを見舞い、両者ダウン状態になる。両者何とか立ち上がると、串刺しラリアットの打ち合い。そしてエプロンサイドでミルズ選手がネックブリーカーを見舞う。大ダメージのアキラ選手だが、ミルズ選手の波状攻撃を耐えるとジャーマンスープレックスからダブルニーアタックで反撃。ミルズ選手の450スプラッシュを受けるが、セカンドロープからのペディグリー、タイガードライバー、背後からの串刺し式ダブルニーアタックで畳み掛けると、最後はトップロープに登り、棒立ちのミルズ選手の背後からダブルニーアタックを敢行。見事にミルズ選手から3カウントを奪った。

第5試合 ルシアン・フィリップス vs マイケル・オク

ルシアン・フィリップス選手:THE LEGIONのレギュラーメンバーで、辻選手のタッグパートナー。辻選手のシングルマッチの際には必ずセコンドに付いてくる。

マイケル・オク選手:ブリティッシュクルーザー級王者で、元ブリティッシュタッグ王者(パートナーはコナー・ミルズ選手)。クルーザー級の王者でありながら、129日にはオスプレイ選手の保持するブリティッシュヘビー級王座への挑戦が決まっている。20211212日には辻選手とシングルマッチを行い、勝利している。

●ルシアン・フィリップス vs ○マイケル・オク

100キロ前後はありそうなルシアン・フィリップス選手と75キロ程度とジュニアの中でも軽量のマイケル・オク選手とのシングルマッチ。オク選手はブリティッシュクルーザー級王者でありながら、この次の大会でオスプレイ選手の持つブリティッシュヘビー級王座への挑戦が決まっている。オク選手にとってはどうしても負けられない。試合開始直後から場外での乱戦となる。フィリップス選手が観客席奥の舞台に向けてオク選手を放り投げるが、オク選手は身軽に椅子から舞台上へと駆け上る。そのままボディアタックを見舞っていく。しかし試合序盤はオク選手のパワー殺法が光る展開に。

しかし徐々にオク選手のペースになっていく。ハイキックやミサイルキック、DDTでダメージを与えると、低空ドロップキックを膝に命中させ、フィニッシュへの布石を打っていく。フィリップス選手も雪崩式フロントスープレックス、バックブリーカーからのパワーボムで反撃するが、最後はオク選手がフライングボディプレス、ニーアタック二連発からフィニッシュホールドのハーフボストンクラブに持ち込む。フィリップス選手はたまらずタップアウト。

第6試合 キッド・ライコス vs ルーク・ジェイコブス

ルーク・ジェイコブス選手:イーサン・アレン選手とThe Young Gunsというタッグチームで活躍している。オスプレイ選手がAUSSIE OPENをユナイテッドエンパイアに引き込む際に、エンパイア入りを匂わせ泳がされたのがこのThe Young Guns2人。1227日の試合ではフランシスコ・アキラ選手とシングルマッチを行い、勝利している。

キッド・ライコス選手:現在はキッド・ライコスⅡ選手とのタッグチームLycos Gymで活躍。まだ24歳だがキャリアはすでに10年以上。以前は日本でもお馴染みのクリス・ブルックス選手(DDT)やドリュー・パーカー選手(大日本)とのタッグでも活躍。新日本イギリス遠征の際には6人タッグで外道&後藤&YOSHI-HASHIとも対戦経験がある。RPWで直近ではBritish J Cup 2021に参加し、初戦でマイク・ベイリー選手と対戦して敗れている。

●キッド・ライコス vs ○ルーク・ジェイコブス

当初、ルーク・ジェイコブス選手の対戦相手はロビーX選手と発表されていたが、1.6にリバプールで行われたTNTの興行でロビーX選手が負傷したために急遽カード変更となった。試合序盤は完全にジェイコブス選手のペース。リング内外で打撃技を中心に試合を組み立てていく。一方のライコス選手はジェイコブス選手の左膝に攻撃の的を絞り、レッグブリーカーやレッグロックで対抗。場外でライコス選手が椅子を二脚並べ、ブレーンバスターを狙う。ジェイコブス選手が逆にパワーボムを狙うが、結局ライコス選手がショルダースルーでジェイコブス選手が椅子の餌食に。

リング内に戻り、ライコス選手がレッグロックに固めると、さらに首と腕を固めて複合関節技に持ち込む。これはロープエスケープされるが、ライコス選手は持ち込んでいた鉄板を手に襲い掛かる。しかしこれは逆に奪われる格好となる。ライコス選手はレフェリーが目を離した隙に急所蹴りからジェイコブス選手を丸め込むも、ジェイコブス選手がキックアウト。最後はジェイコブス選手のラリアット二連発からのパイルドライバーでライコス選手から3カウントを奪い、勝利した。

第7試合 The Knights vs Sunshine Machine(ブリティッシュタッグ選手権試合)

リッキー・ナイト・ジュニア(RKJ)選手:RPWを代表する選手で、エース的存在。オスプレイ選手とのブリティッシュヘビー級選手権試合に敗れてベルトを失う。リマッチを求めるも、ブリティッシュタッグ王者のAUSSIE OPENを倒すことを条件とされる。そしてRKJ選手は実父のロイ・ナイト選手をタッグパートナーにしてAUSSIE OPENとのタイトルマッチに挑み、見事に勝利してベルトを奪った。直近の12.27の試合ではビッグ・ダモ選手に勝利している。

ザック・ナイト選手:RKJ選手の叔父で、キッズレスラーとしてデビューしているため、31歳ながらキャリアは20年以上もある。RPWには2015年以来の登場となる。

Sunshine Machine:チャック・マンボ選手とTKクーパー選手のタッグチーム。人気も実力も抜群のチーム。12.5の試合では前ブリティッシュタッグ王者チームのAUSSIE OPENから勝利を奪っている。

RKJ&●ザック・ナイト(c) vs SUNSHINE MACHINE(○チャック・マンボ&TKクーパー)

この日のメインイベントはブリティッシュタッグ選手権試合。2021年11月21日にRKJ選手が父のロイ・ナイト選手とのタッグでAUSSIE OPENからベルトを奪って以来、初の防衛戦。しかし、この試合直前にロイ・ナイト選手に医学的な問題が生じたため、その代理としてRKJ選手が自らの叔父に当たるザック・ナイト選手をパートナーに指名し、タイトルマッチが行われた。

あくまでも代理として登場したザック・ナイト選手は、さすがにベルトを巻いての登場は気がひけたのか、ベルトを手に持って登場。ザック・ナイト選手はRPWのリングに上がったことはあるものの、直近でも2015年、通算でも確認できたのは4試合のみ。一方のRKJ選手、対戦相手のSUNSHINE MACHINEはRPWを代表する選手なので、歓声が飛び交う。ザック・ナイト選手に対しては観客も反応が難しいのか、登場するたびに微妙な空気になる。

序盤のザック・ナイト選手は打撃やラフファイトが中心だったが、中盤に差し掛かったところでSunshine Machineの2人をまとめて担ぎ上げたあたりから歓声が飛ぶようになる。試合終盤、マンボ選手がザック選手の腕をとり、RKJ選手がTKクーパー選手の腕をとってそれぞれロープ渡り。しかしロープの真ん中付近で両者が鉢合わせ。ロープ上でマンボ選手とRKJ選手が、リング上でザック・ナイト選手とTKクーパー選手がそれぞれやり合う。最終的にはそれぞれカナディアンデストロイヤー。

立ち上がってきたザック・ナイト選手がTKクーパー選手を捕らえると、RKJ選手がダブルインパクトを見舞う。TKクーパー選手は急角度でリングに突き刺さる。しかしSunshine Machineが持ち堪えると、ザック・ナイト選手に対してマンボ選手がダブルニーアタック、フライングボディプレスを炸裂させ、さらにTKクーパー選手が450スプラッシュと畳み掛けていく。最後はアルゼンチンバックブリーカーからボディへのコードブレイカーという合体技でTKクーパー選手がザック・ナイト選手からフォールを奪った。

新チャンピオンとなったSunshine Machineの2人は喜びを爆発させる。そしてRKJ選手、ザック・ナイト選手の2人と握手を交わし、健闘をたたえた。マイクを握ったSunshine Machineは、1.29の大会で世界最強のタッグチーム、AUSSIE OPENとタイトルマッチをやりたいということを最後にアピールしてリングを去った。

 

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