【RPW】No Escape 2022(2022年2月27日)

【RPW】No Escape 2022(2022年2月27日)

2022年2月27日にイギリスのレボリューションプロレスリング(RPW)の興行No Escape 2022が開催されました。その映像を見ながら全試合をレビューしたいと思います。選手の紹介は次の記事を参照してください。

【随時更新】RPW参戦選手の紹介

第1試合 ダン・モロニー vs JKロバーツ

○ダン・モロニー vs ●JKロバーツ

ヒールレスラーのモロニー選手が試合開始と共に握手を求める。これは罠かと思いきや、普通に握手を交わす。試合序盤はモロニー選手がロバーツ選手を完全に子供扱い。いいように攻撃を繰り広げる。ロバーツ選手はチンクラッシャーからエルボー、そしてロープに走って空手キック(片足ドロップキック)を見舞うも、当たりが浅くモロニー選手は仁王立ち。お返しとばかりにモロニー選手がドロップキックを放つとロバーツ選手は吹っ飛んでしまう。

なんとか立ち上がったロバーツ選手は何度もチョップを放っていくも、モロニー選手は微動たりもしない。試合開始からまだ5分も経っていないが、この段階ですでにロバーツ選手は完全に息が上がった状態。もうおしまいとばかりにモロニー選手がフィニッシュホールドのドリラを狙うも、これは回避される。そしてロバーツ選手がロープに走ってニーアタックを連発。しかしながらこれも当たりが浅い。ロープに走ったモロニー選手をロバーツ選手が捕らえ、ファルコンアロー。これをカウント2でかわされると、ロバーツ選手は攻め手を出し尽くしてしまって呆然とする。意を決したようにトップロープから攻撃を仕掛けようとするも、これは回避される。そしてロープに走ったモロニー選手がスピアー、そしてドリラという必勝コースで余裕のカウント3を奪った。

第2試合 キッド・ライコス vs チャック・マンボ

○キッド・ライコス vs ●チャック・マンボ

この日はLykos GymとSunshine Machineの対決。その第一弾が第二試合に組まれた。キッド・ライコス選手(以下「1号」)がキッド・ライコスⅡ(以下「2号」)を引き連れて登場。するとチャック・マンボ選手もパートナーのTKクーパー選手と共に登場。互いのパートナーがリング下に控えた状態で試合開始。

試合序盤はグラウンドの攻防。互いに足や腕、首を取り合う。見た目の派手さとは裏腹にクラシカルな攻防が繰り広げられる。マンボ選手が1号の腕を取ると、ファンタズモ選手のような華麗なロープテクニックを披露。一方の1号は引き続きクラシカルなストレッチ技を仕掛けていくという意外な展開。しかし両者が離れ、そしてレフェリーの視線が逸れた隙にサミング。たまらずマンボ選手は場外へ。クーパー選手がレフェリーに詰め寄るも、その隙に場外では2号がマンボ選手に攻撃。巧みに反則攻撃を織り混ぜ、1号がペースを握る。

そして隠し持っていたロープでチョーク攻撃。それがバレそうになるとスリーパーで誤魔化す。これを回避したマンボ選手がランニングエルボーで1号をダウンさせる。マンボ選手はフライングショルダーアタックやダブルニーアタックなどでどんどんと攻め立てていく。1号もエースクラッシャーやシャイニングウィザードを披露して対抗するも、マンボ選手は昇天・改やフロッグスプラッシュで優勢に。しかし最後は2号がレフェリーを引きつけている間に1号がパウダーで目潰し攻撃、そして垂直落下式ブレーンバスターで見事にマンボ選手から3カウントを奪った。

第3試合 The Hex vs ハイアン&ラウラ・ディ・マッテオ

The HEX(マルティ・ベル&○アリシン・ケイ)vs ハイアン&●ラウラ・ディ・マッテオ

試合はベル選手とマッテオ選手で始まる。マッテオ選手が優勢なまま、ハイアン選手に交代。最初はボディアタックやギロチンドロップで有利に試合を進めていたハイアン選手だが、不意にケイ選手の攻撃を受けたところから捕まり始める。The HEXは息の合ったタッグワークでハイアン選手を痛ぶっていく。防戦一方だったハイアン選手だが、The HEXを同士討ちさせた隙にようやくマッテオ選手に交代。マッテオ選手はキックやDDT、スイングDDTなどでThe HEXの2人相手に奮闘。しかしやはり2人相手には限界があり、ケイ選手がマッテオ選手をカナディアンバックブリーカーの体勢に。そこからゴリースペシャルに移行しようとしたタイミングでマッテオ選手がローリングクラッチホールド。しかしこれはカウント2。立ち上がったケイ選手のハイキックでマッテオ選手がダウンするも、ハイアン選手が入ってきてケイ選手をアルゼンチンバックブリーカーに捕らえる。そこからエアプレーンスピン、そしてアルゼンチンバックブリーカードロップ。しかしベル選手によってハイアン選手が場外へ。そして場外ではケイ選手がベルトでハイアン選手を殴打し、ハイアン選手はダウン。その隙にケイ選手がリングインし、ベル選手との合体技を披露し、マッテオ選手から3カウントを奪った。

第4試合 アレックス・コグリン vs ルーク・ジェイコブス

アレックス・コグリン vs ●ルーク・ジェイコブス 

グータッチから試合が始まる。ジェイコブス選手がいきなり腕を取り、スリーパーの体勢になるが、すぐにコグリン選手が体勢を逆転させる。足の取り合い、ブリッジ合戦などクラシカルな攻防が続く。タックル合戦は完全にコグリン選手。ボディアタックを捕まえてそのまま落とす。テイクダウンしてマウントポジションに。真っ向勝負ではやや不利なジェイコブス選手は次第にラフライトに。ボディへのパンチ、そしてハーフハッチスープレックスホールド。コグリン選手の顔面を掻きむしり、場外へ落とす。

ジェイコブス選手はリングインしたコグリン選手にストンピングを連発すると、コグリン選手の口髭を毟ってアピール。そして再び戦場は場外へ。試合が荒れそうになるが、次第に関節技狙いの攻防へと発展していく。コグリン選手がアームブリーカーを狙うと、ジェイコブス選手はこれをアンクルホールドで切り返す。しかしコグリン選手もうまく回転して逆にアンクルを極める。

ジェイコブス選手はこれをなんとか回避するが、コグリン選手のラリアットが炸裂。ここで互いにチョップ合戦で意地を見せる。やはり打撃はコグリン選手が優勢。這いつくばったジェイコブス選手を持ち上げてサイドスープレックスを見舞う。コグリン選手はカバーするも、カウントは2。ジェイコブス選手もなんとか立ち上がると、向かってきたコグリン選手を持ち上げてコーナーに乗せる。ジェイコブス選手は雪崩式エクスプロイダーからダブルアームパイルドライバー。これで決まったと思われたが、コグリン選手はカウント2で肩を上げる。するとコグリン選手がその場でラリアット、そして勢いのあるデスバレーボム。ジェイコブス選手も得意のラリアットで対抗しようとするも、コグリン選手はそれでも倒れず、逆にバックを取ってジャーマンスープレックスホールド。これで見事に3カウントを奪った。

第5試合 Destination Everywhere vs 海野翔太&辻陽太

この試合はすでに別記事で公開していますので、そちらをご参照ください。

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第6試合 キッド・ライコスII vs TKクーパー

●キッド・ライコスII vs ○TKクーパー

第6試合はLykos GymとSunshine Machineの対決の第二弾。キッド・ライコスⅡ選手(以下「2号」)とTKクーパー選手のシングルマッチ。2号は1号を引き連れて登場。2号の手には鉄板が見える。1号はパウダーが入っているとみられるカバンを持っている。次に登場したのがTKクーパー選手。やはりタッグパートナーのマンボ選手を引き連れている。TKクーパー選手は自らのコール中に2号に突っかかっていく。4人がリング内で対峙し、あたかもタッグマッチの様相。1号の持ってきたカバンはレフェリーにチェックされるも、中には何も入っていない。それを再びコーナーの鉄柱に引っ掛けるタイミングで、1号はレフェリーのブラインドをついてパウダーの入った袋をカバンにしまう。

試合が始まってすぐ、2号がロープワーク中に大げさに転ぶ。そしてTKクーパー選手のセコンドについているマンボ選手を指差し、足を引っ張られたとアピール。レフェリーはマンボ選手に退場を命ずる。

体格に劣る2号は敏捷性とラフ殺法、そして頭脳を駆使してTKクーパー選手を翻弄する。エルボーをしても十分に効いていないと見るや、フェイントで足を攻撃、さらにドラゴンスクリュー、レッグロック、グラウンドのドラゴンスクリューと怒涛の一点集中攻撃。そしてTKクーパー選手を場外へ放り出すと、2号がレフェリーの注意を引いている隙にセコンドの1号が猛攻撃。TKクーパー選手がリングに押し戻されると、やはり足攻撃を繰り返す。そして先ほどと同じようにTKクーパー選手を場外に落とすが、同じ手は食らわない。TKクーパー選手は場外で1号を倒すと、すぐにリングインして2号にフロントキック、パワースラムで痛めつける。さらに攻撃を狙うも、1号がうまく介入。攻勢が2号に移り、強烈なカナディアンデストロイヤーを食らってしまう。

グロッキー状態のTKクーパー選手だが、意地で立ち上がり、2号に強烈なエルボーを打ち込んでいく。ロープに走った2号にポップアップ式ブロックバスターを見舞うと、スコーピオンデスロック。これは逃れるが、TKクーパー選手がロープに走った際に場外の1号が鉄板でTKクーパー選手の背中を殴る。そして2号がスモールパッケージホールド、スーパーキック、ブレーンバスターからカバー。さらに2号はTKクーパー選手をコーナーに上げ、雪崩式フランケンシュタイナーを狙うものの、TKクーパー選手はスルリと抜ける。しかし、2号が上っていたのは疑惑のカバンが置かれているコーナー。1号がレフェリーの注意を引いている隙に、2号はカバンからパウダーを取り出す。第二試合と同じ結末になるかと思ったその瞬間、退場したはずのマンボ選手が登場し、2号の手を小突く。2号は手にしていたパウダーをまともに自分の顔の命中させてしまい、自爆。そこにTKクーパー選手がランニングフロントキックを見舞い、2号から3カウントを奪った。そして戻ってきたマンボ選手と共にブリティッシュタッグベルトを掲げ、観客にアピール。

すると退場して行ったはずのLykos Gymの2人が舞い戻り、背後からSunshine Machineの2人を攻撃。ベルトを手にし、挑戦をアピール。

第7試合 AUSSIE OPEN vs JJガイル&カラム・ニューマン

AUSSIE OPEN(○カイル・フレッチャー&マーク・デイビス)vs JJガイル&●カラム・ニューマン

後から入場してきたJJガイル&カラム・ニューマンの2人は、リングインするといきなり場外にいたAUSSIE OPENの2人に向けて美しいトペスイシーダを見舞う。そして試合開始のゴング。フレッチャー選手に対して2人で攻めていく。デイビス選手がうまく足を引っ張ってフレッチャー選手を場外へ退避させるが、JJガイル&ニューマンは揃ってプランチャ。しかし、これは2人ともキャッチされてしまう。ここからAUSSIE OPENのペースに。エプロンで2人を痛めつけると、JJガイル選手を集中的に攻めていく。AUSSIE OPENはコーナーのニューマン選手を挑発しつつ、速いタッチワークで攻撃を仕掛ける。デイビス選手がパワースラムからセントーンでフォールに行くが、ニューマン選手がカット。しかしこれに怒ったデイビス選手はニューマン選手を乱暴に場外へと落とす。そしてフレッチャー選手にチェンジすると、再びJJガイル選手が捕まる。それでも、なんとか攻撃を掻い潜って自軍コーナーへと戻るが、パートナーのニューマン選手はデイビス選手に足を引っ張られ、タッチを受けることができない。

それでもなんとかニューマン選手に代わると、ニューマン選手は1人で2人を相手に奮闘。リングではフレッチャー選手と戦いつつ、隙を見て場外のデイビス選手にトペコンヒーロを見舞う。そして素早くリングに戻りフレッチャー選手との戦いを再開させる。しかしながら、ニューマン選手の攻勢も長くは続かない。リング内に戻ってきたデイビス選手がニューマン選手を抱え、合体のフェイスクラッシャー。このフォールはなんとかJJガイル選手がカットに入るが、すぐに排除されてしまう。リング内でニューマン選手がAUSSIE OPENのダブルの攻撃を受け続ける。そしてとどめのフィジットスピナーを狙うも、これはうまく回避。JJガイル選手も蘇生し、ダブルの攻撃で有利な状況を作っていく。まずフレッチャー選手を場外へと排除し、JJガイル選手がロープの反動を利用してのネックブリーカー、そしてダウンしたデイビス選手にニューマン選手のシューティングスタープレスが決まる。カバーの体勢に入るもフレッチャー選手がカット。混戦が続き、リング内にはデイビス選手とニューマン選手。エルボーの打ち合いになる。そしてニューマン選手がムーンサルトプレスを狙うも回避される。デイビス選手はここでフレッチャー選手にタッチ。するとすぐにフィニッシュのフィジットスピナーの体勢に。これが見事にヒットし、3カウントを奪った。

第8試合 リッキー・ナイトJr. vs ロビーX

○リッキー・ナイトJr. vs ●ロビーX

1月から怪我で欠場していたロビーX選手の復帰戦。序盤はスピードのある両者の激しい攻防が続く。お互いに勢いのあるドロップキックを1発ずつ見舞うも、ウエイトに劣るロビーX選手が不利な展開に。RKJ選手がロビーX選手の足を攻めて動きを封じる作戦に。ロビーX選手は足を抱えてうずくまり、動きが完全に止まる。それでも、なんとかRKJ選手をコーナーに詰めると、RKJ選手の片足をロープに引っ掛けて蹴り上げる。RKJ選手も足にダメージを受けるも、動きにはあまり影響が見られない。一方のロビーX選手は瞬間的には動けるものの、足を攻められるとすぐに動きが止まる。また、復帰戦ということもあってかコンディションもあまりよくない様子。

それでも、ロープを飛び越えてのジャンピングDDTでRKJ選手は頭から突き刺さり、大ダメージ。しかし、飛び込んできたロビーX選手をパワースラムで切り返すと、コーナーからムーンサルトプレス。そしてフィニッシャーのキシドライバーの体勢になるも、ロビーX選手はこれをすり抜け、カナディアンデストロイヤーを見舞う。しかしRKJ選手もすぐに立ち上がり、お返しにとばかりにカナディアンデストロイヤーをやり返す。

両者ダウンからなんとか立ち上がると、エルボーの打ち合いに。次第にRKJ選手が一方的にチョップを打ち込んでいく展開になるが、ロビーX選手も意地を見せる。ダウンしてもそのままヘッドスプリングで立ち上がってくる。逆にロビーX選手が得意のエクスクラメーションを狙うが、これは低空ドロップキックでかわされる。ここでRKJ選手が勝負に出る。まずレインメーカーを打ち込むと、メイドインジャパンを狙う。しかしこれはロビーX選手が丸め込んで回避。そしてロビーX選手がコーナーからボディアタックを狙う。RKJ選手はこれをがっちりと受け止め、そしてそのままキシドライバー。ロビーX選手はこれを跳ね返すことができず、RKJ選手の勝利が決まった。

そしてRKJ選手はダウンしているロビーX選手の足を気遣い、抱え上げて介抱する。そして「おかえり」と言わんばかりに肩をポンポンと叩き、そしてRKJ選手は退場していく。残されたロビーX選手は足を気遣いながらも声援に応える。すると背後からスルスルとリングに上がってきた選手の姿が見える。試合を終えていたダン・モロニー選手が強烈なスピアーを見舞う。そしてドリラの体勢になった瞬間、バックステージに下がっていたRKJ選手が戻ってくる。モロニー選手はサッとリングを離れ、何やら挑発的な言葉をかけながら退場していった。

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