【RPW】グレイは海野に照準を定めた?

【RPW】グレイは海野に照準を定めた?

2022年2月27日に開催されたイギリスのレボリューションプロレスリング(RPW)の大会で、THE LEGION入り後の辻選手と海野選手の3回目のタッグが結成されました。この試合を詳細を眺めつつ、グレイ氏の不穏な動きについても見ていきたいと思います。

Destination Everywhere vs 辻陽太&海野翔太

この日辻選手と海野選手がタッグを結成し、元ブリティッシュタッグ王者チームのDestination Everywhereと対戦しました。Destination Everywhereはブリティッシュクルーザー級王者のマイケル・オク選手とコナー・ミルズ選手とのタッグチームです。この2人の選手については次の記事を参照してください。

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リングアナウンサーが選手コールを始めると、いつものようにTHE LEGIONのギデオン・グレイ氏がマイクを奪う。辻選手、海野選手の順にコール。辻選手は扇子を手に悠然と構える。そして海野選手がファンサービスをしながら入場してくると、海野選手がグレイ氏にロープ下げを要求。グレイ氏がそれに従ってロープ下げをするが、それを嘲笑うかのように海野選手はサードロープの下からリングイン。次に対戦相手のDestination Everywhereの2人が登場。オク選手がリングインし、観客にアピールするすぐ傍で辻選手も同じポーズを取って挑発する。

先発は辻選手とミルズ選手。ここでは簡単に腕の取り合いの攻防を見せたのち、両者ともパートナーにチェンジ。オク選手と海野選手がリングインすると、会場からは歓声が上がる。両者の歓声はほぼ互角といったところ。まずは体格に勝る海野選手がオク選手をタックルで吹き飛ばすが、オク選手はドロップキック、そして合体のフェイスバスターで対抗。そしてコーナーに上って攻撃を仕掛けようとしたが、海野選手がそれをかわして串刺しエルボー、さらには低空ドロップキック。ここで辻選手に交代。ここからオク選手が捕まる展開に。辻選手と海野選手は素早いタッチワークで攻撃を仕掛けていく。そして海野選手がオク選手のフィニッシュホールドのハーフボストンクラブを逆に見舞っていく。これにはオク選手のパートナーのミルズ選手も怒りをあらわにするが、レフェリーがミルズ選手の方に気を取られている隙に辻選手がリングイン。オク選手のもう一方の足を取り、ダブルのボストンクラブに。ここでようやくミルズ選手がカットに成功する。

オク選手がようやくミルズ選手にタッチすると、ミルズ選手はライオンサルトで二人まとめてダウンさせる。そして対角線に散った両者に対して、順番に串刺しエルボーを見舞っていく。辻選手が追走して攻撃を狙うも、ミルズ選手にかわされて海野選手と同士討ちに。辻選手がミルズ選手をロープに振ってもうまく回避されてしまうなど、ミルズ選手のスピードに翻弄される。

リング内は海野選手とオク選手に。ロープに走ったオク選手に海野選手はフランケンシュタイナーを狙っていくが、オク選手はこれを捕まえてパワーボム。そしてそのままハーフボストンクラブへと移行。ここで辻選手が戻り、オク選手に強烈な逆水平でカットしようとするが、それでもオク選手は技を解かない。そこにミルズ選手が登場し、辻選手を場外へと排除。苦しい展開が続くが、再びリングに戻ってきた辻選手がミルズ選手をオク選手にぶつけ、無理やり技を解除させる。オク選手の背後からミルズ選手がタックするする形になったため、オク選手はミルズ選手が攻撃したと勘違い。ミルズ選手を突き飛ばす。ミルズ選手はオク選手の胸を突き返し、不穏な状況に。そこへ海野選手がダブルのドロップキックで2人をダウンさせる。そして辻選手にタッチし、コンビネーション技を仕掛けていく。海野選手がブレーンバスターの体勢でオク選手を持ち上げると、辻選手がオクの頭にキック、そして海野選手はそのまま垂直落下のブレーンバスター。

さらにコーナーに詰めて辻選手のボディプレス、海野選手のエルボー、少し崩れたものの海野選手のスイングDDTに加え、辻選手のフェイスバスター。ここでカバーに入るが、これはカットされる。海野選手がミルズ選手を排除し海野選手のエルボーと辻選手のキックのサンドイッチ攻撃。そして海野選手のポップアップ式ニーの後、辻選手がトドメのスピアーを狙う。体勢を低くしてオク選手に突進するが、オク選手はリープフロッグで回避。辻選手はそのまま海野選手にスピアーを見舞ってしまう。

動揺する辻選手にDestination Everywhereが2人で攻撃。辻選手がミルズ選手に気を取られていると背後からオク選手のハイキック、そしてミルズ選手のラリアット。ここで試合権利はミルズ選手に。そしてオク選手のフロッグスプラッシュ、ミルズの450スプラッシュの連続攻撃からミルズ選手がカバー。ここで辻選手が3カウントを取られ、試合終了のゴングが鳴った。

グレイは海野のTHE LEGION入りを熱望?

ここで実況席にいたグレイ氏が登場。場外で大の字になってダウンしている海野選手のもとに。そして海野選手を気遣いつつ、肩を貸して花道を下がっていきました。リング上では辻選手が一人残されたような格好になりました。以前に記事にした2022年2月6日の試合の際にも同じような光景がありました。やはりグレイ氏はTHE LEGIONの現メンバーである辻選手を介抱するのではなく、海野選手に肩を貸したのです。

【RPW】辻&海野タッグ2戦目!辻、海野、そしてギデオン・グレイの思惑はどこにある?

確かにこの日の試合前のコールも様子が変でした。最初にコールした辻選手には、「不運なことにTHE LEGIONに入ってしまった、全く期待外れの男」と紹介していました。一方、海野選手に対しては声を張り上げつつ、「エキサイティングでエネルギーに満ちた、信じられないほどの才能を持った男」と紹介しています。明らかに辻選手を下げ、海野選手を上げているコールです。

元々グレイ氏は辻選手を勧誘し、無理やりTHE LEGIONに入れた格好となったのですが、いまだにTHE LEGIONに染まろうとしない辻選手に見切りをつけ始めています。その一方で海野選手に可能性を見出している様子です。海野選手は会場人気も高く、完全なベビーフェイスとして活躍しているのですが、場合によっては持ち込まれた凶器を使おうとすることもあります。辻選手は凶器攻撃をしようとしませんので、ここが両者の大きな違いと言ってよいでしょう。グレイ氏は海野選手に潜む狂気を見出し、ヒールレスラーとして育てたいと思っているのかも知れません。

海野選手はグレイ氏をからかうようなそぶりを見せることが多いですが、試合後のダウンした状況ではそのような余裕はないのか、これまでのところ素直にグレイ氏の肩を借りて退場する姿が見られています。

この三角関係がどのように発展するのか、あるいは有耶無耶になったまま海野選手の凱旋帰国の時期を迎えてしまうのかが全く見通せない状況です。今後ともさらに注目していきたいと思います。

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