オスプレイが復帰戦でブリティッシュヘビー級王座の防衛に成功

オスプレイが復帰戦でブリティッシュヘビー級王座の防衛に成功

長期離脱していたオスプレイ選手がリングに復帰しました。2021年8月21日、イギリス・レボリューションプロレスリング(RPW)のリングで、ダグ・ウィリアムス選手とのブリティッシュヘビー級王座防衛戦を行いました。

IWGP世界ヘビー級王者として登場

オスプレイ選手が防衛に成功したという情報は既に入っていましたが、試合映像の公開は約1週間遅れでした。この日はRPWの9周年記念興行ということで、ブリティッシュタッグ王座決定戦、そして2つのブリティッシュヘビー級選手権試合など、盛りだくさんの内容でした。見たところ会場も満員でした。といってもそれほど大きな会場ではありませんが。

ブリティッシュヘビー級王者として花道に現れたオスプレイ選手の腰には、ブリティッシュヘビーのベルトが巻かれていました。そしてコスチュームを広げると、そのブリティッシュヘビーのベルト引っ掛けられたIWGP世界ヘビーのベルトが見えました。オスプレイ選手はIWGP世界ヘビーのベルト(レプリカ)を高々と掲げ、誇らしげにリングインしました。そして実況アナウンサー、またリングアナウンサーからも、IWGP World Heavyweight Champion!と紹介されていました。実況ではその事情についても話されていましたが、会場にいたお客さんにはオスプレイ選手が真のIWGP世界ヘビー級チャンピオンだと思われたかも知れません。

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ヒールレスラー、ウィル・オスプレイ

オスプレイ選手がリング上でコールを受けると、待ちに待っていた観客からは大歓声が上がります。しかし、それと同じぐらいのブーイングも上がりました。ヒールレスラーとしてファンの間にも定着しているという部分もありますが、対戦相手がダグ・ウィリアムス選手だったことも一つの要因でしょう。試合中にもたびたび観客を煽る素振りをしてみたり、中指を突き立てたりと、ヒールレスラーとしてのムーブを行います。試合運びもどちらかというとラフファイトが多く、機敏な動き、華麗な空中殺法という部分を少し抑えていたようにも思いました。これには怪我の影響も多少はあるのかも知れません。試合途中で右手を気にする様子も見られました。どうやら右手に痺れが来ていたようです。首の怪我の影響であるならば心配なのですが、詳細については不明です。

しかしながら対戦相手のダグ・ウィリアムス選手からは容赦ない攻撃を受けます。トップロープからの雪崩式エクスプロイダー、危険な角度のパワーボムやパイルドライバー、ラリアットなど、首への集中攻撃を受けました。急角度のジャーマンスープレックスホールド2連発ではあわや3カウントというシーンむ作られました。しかし、スパニッシュフライでオスプレイ選手がペースを取り戻すと、パワーボム、オスカッター、ヒドゥンブレイドの大技ラッシュでダグ・ウィリアムス選手から3カウントを奪い、ベルトの防衛に成功しました。

試合後はリング中央で右手にIWGP世界ヘビー級のベルト、左手にブリティッシュヘビー級のベルトを掲げ、写真に収まります。そしてリングを降りるとセコンドが持ってきたピンクのベルサーチの高級ガウンを羽織り、ゆっくりと花道を下がって行きました。その雰囲気はまさに絶対王者でした。

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海野との遭遇

オスプレイ選手が花道を下がる際、ちょっとした事件が起こりました。それは、海野選手との遭遇です。既に海野選手の入場曲が流れており、海野選手の映像が出ているにもかかわらずゆっくりと下がっていたオスプレイ選手の目の前に、試合に臨む海野選手が現れたのです。海野選手はオスプレイ選手の掲げているブリティッシュヘビー級のベルトに目をやり、そしてもう1本のベルトにも気づきます。どうしてお前がそのベルトを持っているんだ?と首を傾げる様子を見せた海野選手はオスプレイ選手としばし睨み合いますが、海野選手はそのままリングに向かいました。

海野選手が久々にRPWのリングに登場した際、2つのメッセージを残していました。その時のことは当ブログでも記事にしています。

【RPW】海野翔太からの2つのメッセージ – プロレス生活

この時の1つ目のメッセージはリッキー・ナイト・ジュニア選手への挑戦表明、そしてもう1つのメッセージは「ウィル・オスプレイ!」というものでした。このメッセージをオスプレイ選手が受け取っていたのかどうかは分かりませんが、少なくとも海野選手はオスプレイ選手のことを強く意識していることがわかります。

この日、メインイベントに登場した海野選手はもう1人のブリティッシュヘビー級王者のリッキー・ナイト・ジュニア選手と対戦しました。ここでベルトを奪っていれば次はオスプレイ選手との一騎討ちに挑むことができたのでしょうが、残念ながら海野選手は敗れてしまいました。ただ、試合運びなどは格段に良くなっていましたので、次に期待したいところです。

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