【GCW】石森太二 vs トニー・デッペン詳報

【GCW】石森太二 vs トニー・デッペン詳報

現地時間9月24日にニューヨークで開催されたGCWのGET LOST A LOTには鈴木みのる選手の出場が注目されていましたが、同じ大会に石森太二選手も出場しました。前半の4試合目に行われた石森太二 vs トニー・デッペンの試合をレビューします。

トニー・デッペンとは

石森選手と対戦したのはトニー・デッペンという選手です。プロフィールとしては175センチ75キロということですので、石森選手よりは長身ではあるものの体格的にはほぼ互角と言って良いでしょう。デッペン選手は2019年のGCW日本興行の際に来日しています。この時はザ・グレート・サスケ選手ともシングルマッチを行っています。ただ、来日したのはこの時のみで、それ以外は基本的にアメリカとカナダのインディー団体に参戦している選手です。最近ではGCWとROHのリングを主戦場としており、ROH世界TV王座を獲得することもあります。ROHではSTRONGでもお馴染みのブロディ・キング選手、クリス・ディッキンソン選手、そしてホミサイド選手らとともにバイオレンス・アンリミテッドというユニットで活動しています。2020年4月4日にはFREEDOMSアメリカ大会で進祐哉選手とシングルマッチを行うことが発表されていましたが、新型コロナの影響で大会そのものが中止となったためにこの対戦は実現しませんでした。

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試合レビュー

最初に登場してきたのはトニー・デッペン選手です。デッペン選手の会場人気はなかなかのもので、観客が一気に盛り上がりました。そして後から登場した石森選手にも大歓声が湧き上がります。花道傍の観客がTooSweetポーズで出迎えました。

試合序盤は探り合いから始まりました。デッペン選手が低い姿勢から足をとると、石森選手がそれを交わして腕を取るという攻防が続きます。目まぐるし攻守が入れ替わりながら試合が展開します。スタンディング状態になると、今度は両者が素早いロープワークの攻防を見せ、会場は大いに湧きました。この辺りまでの序盤は全くの互角で、一手攻撃を受ければ次の一手で攻撃を返すという展開が続きます。

ここで石森選手がいったん攻撃の手を止め、デッペン選手に握手を求めました。デッペン選手はそれに応じようとしましたが、石森選手はすかさず相手を蹴り飛ばします。ここで少しブーイングが上がりまいた。ここから石森選手は相手の右腕に照準を合わせてきます。”I-shi-mo-ri!” “Tony Deppen!”のコールが交錯する中で、石森選手がコーナーバックルに相手の肩をぶつけ、そこからアームロックに入ります。さらに肘を固定してからのストンピングで攻め立てます。相手をコーナーに追い詰めてさらに腕を攻撃するもここからデッペン選手が反撃に出ます。コーナーで体を入れ替えローキック、うつ伏せに倒れた石森選手にニードロップ、そしてミサイルキックと立て続けに攻撃をします。場外にエスケープした石森選手に対してトペコンヒーロを見舞うと、リングに戻った石森選手に対してトップコーナーからのダブルフットスタンプからカバーに入ります。石森選手がかろうじてこれを跳ね返すと、エルボー合戦に移行します。そしてロープに振られた石森選手はバックキックからデスバレーボムでフォールの体勢に入ります。

これは2カウントで返されるも、流れるようにYesロックに入ります。しかしかろうじてロープエスケープを許してしまいます。石森選手は畳み掛けるようにブラディークロスを狙うも、デッペン選手がヘッドバッドでこれをかわします。そしてデッペン選手はロープに走りますが、石森選手は二段蹴りで迎撃。しかしここからデッペン選手のニーアタック、ツームストンパイルドライバー、チョーク気味のSTFと立て続けに攻撃を受け、かなり苦しめられます。かろうじてロープエスケープをすると、デッペン選手がニーパッドをおろしてニーアタックを狙いましたが、逆に石森選手がニーアタックをぶつけます。そして再度ブラディークロスを狙うもうまく足を取られてラ・マヒストラルに固められてしまいます。これを2カウントで返すと、首筋へのコードブレイカーを受け、大ダメージを受けます。ここでのカバーも2カウントで返し、ましたが、石森選手のは大ダメージが残されます。ここから試合は両者膝立ちの状態でエルボー合戦、スタンディング状態でのチョップ合戦と意地の張り合いになります。打撃ではデッペン選手に分があるように見えましたが、ロープに走って大技を狙おうとしたデッペン選手に対して石森選手がカウンターのラリアット。サイファーウタキからのカバーは2カウントでかわされるものの、すかさずブラディークロスをきめ、デッペン選手から3カウントを奪いました。

試合後、石森選手はデッペン選手のもとに歩み寄り、もう1回やろうとアピールをします。そしてデッペン選手が握手を求めましたが、石森選手はこれをスルー。最後はステージから観客に向けてのTooSweetポーズを見せ、会場を後にしました。

おそらく両者が試合で顔を合わせたのは今回が初めてかと思います。それもあってか、互いの動きがぎこちなくなる場面が何度かありました。しかしデッペン選手の動きは非常に機敏であり、Super J-Cupに出場しても面白い存在になるのではと思いました。

 

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