【GCW】鈴木みのる vs ホミサイド詳報
- 2021.09.25
- GCW(Game Changer Wrestling) 海外プロレス団体
- GCW, 鈴木みのる

現地時間9月24日にニューヨークで開催されたGCWのGET LOST A LOTのメインイベントには鈴木みのるvsホミサイドという試合が組まれていました。この試合のレビューです。
ホミサイド選手とは
この日の鈴木選手の対戦相手はホミサイド選手です。ホミサイド選手のプロフィールは178センチ100キロと、鈴木選手とほぼ同じ体格です。1993年デビューということでもうすぐ30周年を迎えるベテラン選手ですが、鈴木選手に言わせるとまだまだ青二才となるかもしれません。
2002年から2004年にかけて来日経験があり、大日本プロレスとZERO-1に参戦したことがあります。しかしそれ以降は来日の記録はなく、アメリカを中心にカナダやイギリスなどでリングに上がっています。最近ではROHを主戦場としており、この日石森選手と対戦したトニー・デッペン選手と同様にバイオレンス・アンリミテッドのメンバーとして活躍しています。2021年にはクリス・ディッキンソン選手とのタッグでROH世界タッグ王座も獲得しました。
試合レビュー
メインイベントに組まれたこの試合、最初に入場してきたのは鈴木選手でした。「風になれ」の音楽kが会場に鳴り響くと、観客は手拍子で鈴木選手の登場を待ちます。会場には鈴木軍グッズを手にしたファンも散見されました。いつものコスチュームで登場した鈴木選手を会場は拍手で出迎えます。そして”KA-ZE-NI-NA-RE!”の大コールで会場に一体感が生まれます。この時点で既に観客は総立ちです。
次に入場してきたのはホミサイド選手です。ホミサイド選手の登場の際にも会場は湧きましたが、鈴木選手の登場時とは比べ物になりません。やはりこの日の主役は鈴木選手だということがわかります。
リングアナからコールを受けると、鈴木選手はタオルを取って相手を睨みつけます。「なんだコイツ」と言わんばかりに鈴木選手が少し首を傾げる様子を見せました。新日本プロレス公式サイトの鈴木選手に対するインタビュー記事にもあるように、鈴木選手は特に相手のことを調べたりしないのでしょう。その場その場が真剣勝負で、どんな相手でも自分の土俵に持ち込むのが鈴木選手のスタイルです。
Main event time. #GCWLost pic.twitter.com/EGnmlO5IAK
— PWPonderings (@pwponderings) September 25, 2021
リング上でのコールを受け、鈴木選手が軽くフットワークを見せると、ホミサイド選手もそれに応じてフットワークを見せます。会場大盛り上がりの中でゴング。最初は至近距離での睨み合いから互いにチョップを打ち合います。鈴木選手がホミサイド選手にTシャツを脱ぐように挑発すると、ホミサイド選手はそれに応じて脱ぎ捨てました。ホミサイド選手はさらにタンクトップ風のコスチュームを着ていましたが、左袖を下ろして右胸を露出させ、そこに売ってこいとアピールします。鈴木選手は時に笑い声を上げ、会場を盛り上げながら楽しそうに打ち合います。交互に20発ぐらい打ち合った後、フロントキック合戦になります。ここで最初に鈴木選手がダウン。エプロンにエスケープした鈴木選手をホミサイド選手が追いますが、実はこれは罠でした。ロープを利用してのアームブリーカーから場外戦へと持ち込みます。さらに鈴木選手は鉄柱を使って執拗にホミサイド選手の腕を攻撃をします。ようやくリングに戻ったところで、ホミサイド選手は反撃を試みます。シューズの中に隠し持っていたフォークと見られる凶器で鈴木選手の頭を突こうとしましたが、なんとかこれは回避。鈴木選手は逆に相手をダウンさせて強烈な腕固めをします。一連の腕への攻撃でホミサイド選手はかなり深いダメージを負ったのか、鈴木選手にチョップを見舞っていくも腕に全く力が入っていません。鈴木選手は脇固めを仕掛け、さらに腕を攻め立てます。これはロープエスケープとなりましたが、鈴木選手の執拗な腕攻めは続きます。これにはホミサイド選手もイラついたのか、鈴木選手に中指を突き立てて挑発します。そしてエクスプロイダーを鈴木選手に決めました。ここでホミサイド選手のセコンドにクリス・ディッキンソン選手が現れます。
ホミサイド選手は鈴木選手にバックドロップを決め、カバーするも2カウントでかわされます。ここで鈴木選手がコーナーに詰めてのフロントキック、ロープに走ってのPKから片足フォールに行くもこれは跳ね返されます。ホミサイド選手は鈴木選手に食らいつこうとするも、鈴木選手はホミサイド選手をまるで子供扱い。強烈なエルボーでホミサイド選手がふらふらになります。そして鈴木選手がホミサイド選手に中指を突き立てると、リング中央での強烈なエルボー合戦。鈴木選手の強烈なエルボーからパイルドライバーの体勢に。これはホミサイド選手が回避し、ガンスタンからカバーしますが2カウントで鈴木選手が返します。ホミサイド選手がロープに走ってからのラリアットもまた2カウントで跳ね返されました。座った状態でホミサイド選手がエルボーを連発しますが、鈴木選手は起き上がり小法師のように何度も起き上がってきます。ホミサイド選手がリバースゴリースペシャルを狙いますが、鈴木選手がなんとか堪えます。
ホミサイド選手がロープに走ると鈴木選手は追走し、スリーパー、そしてゴッチ式パイルドライバーの体勢に。ホミサイド選手は足をばたつかせてなんとか回避。ホミサイド選手のラリアット、鈴木選手のエルボーの後、中指を突き立てて互いに挑発します。鈴木選手がスリーパーホールドに固めると徐々にホミサイド選手が腰砕けになります。レフェリーストップ直前でなんとか立ち上がるも、今度はグラウンドに移行しての胴締めスリーパー。ここでレフェリーが試合を止めました。
この試合を改めて振り返ってみると、鈴木選手の圧勝といって良いような内容でした。試合後、鈴木選手はマイクを手にし、”I speak a little English”で会場が大盛り上がり。”Thank you NYC. Thank you fxxking Homicide. I’ll be back”で会場は割れんばかりの大歓声。最後は大きな手拍子に乗って会場を去りました。まさに千両役者といったところでした。
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