【RPW】辻&海野 vs オージーオープン詳報
- 2021.09.29
- RPW(Revolution Pro Wrestling) 海外プロレス団体
- AUSSIE OPEN, RPW, 海野翔太, 辻陽太

9月26日にセントネオッツで開催されたRPWの大会のメインイベントで辻選手と海野選手が初のタッグを結成しました。当初は辻選手のデビューシリーズで実現するはずだったこのタッグですが、海野選手の新型コロナ感染による欠場により、タッグ結成が延期されていました。
辻陽太&海野翔太 vs オージーオープン
この日の対戦相手はオージーオープン(カイル・フレッチャー&マーク・デイビス)の2人。先日の大会で突如ユナイテッド・エンパイア入りしたタッグチームです。しかも現在PWAタッグ&ブリティッシュタッグ王者のタッグ二冠王で、まさにRPW最強のタッグチームです。イギリスで初タッグ結成の辻&海野にとっては非常に難敵となります。
最初に登場してきたのは辻&海野組です。辻選手は扇子で仰ぎながらの堂々とした入場。すでにベテランの雰囲気を醸し出しています。一方の海野選手は対照的で、デスライダージャケットを手に爽やかな入場シーン。辻選手は悠然とリングを一周してから先にリングイン。そして海野選手は辻選手と逆方向にリングを一周しながら、観客にグータッチのファンサービス。特に子供からは大人気で、海野選手はなかなかリングに辿り着けません。海野選手がリングインする前にオージーオープンの入場曲がかかってしまいます。
次に入場してきたオージーオープンの2人はユナイテッドエンパイア入りしたと言っても、もともと人気のあるチームですので会場からは歓声が飛びます。オージーオープンの2人がリングインすると、海野選手が2人にドロップキックで奇襲をします。やはり9月19日の大会のメイン後に叩きのめされた恨みがあったのでしょう。そして辻選手も呼応して場外のカイル・フレッチャー選手を襲います。場外でのもみ合いが続きますが、辻選手がカイル・フレッチャー選手に対して放ったチョップの強烈な音に会場がどよめきます。そして海野選手とマーク・デイビス選手がリングインし、試合が始まります。
海野選手がエルボーや低空ドロップキックなどの打撃でまずペースを握ります。すかさず辻選手にタッチをし、ダブルでのエルボー、海野選手のセントーン、辻選手のランニングボディアタック、そしてダブルの低空ドロップキックと良いコンビネーションを見せます。そして早いタッチワークで海野選手に交代すると、海野選手はいきなりデスライダーの体勢に入りましたが、反撃を喰らいます。ここからオージーオープンのペースになり、2人が交代で海野選手に馬乗りになって顔面パンチを見舞います。カイル・フレッチャー選手が海野選手をコーナーに追い詰めると、ボディーブローを入れていきます。オージーオープンのタッチワークが速くなり、代わったマーク・デイビス選手が海野選手に襲いかかります。辻選手がフォローに入ろうとするも、レフェリーのチェックが厳しくリングに入れません。海野選手が反撃しようとするも、相手の勢いに負けて反対に相手コーナーに追い詰められます。ダウンした海野選手に対し、マーク・デイビスがマッスルポーズをしながら余裕のカバーに入るも、これは海野選手が2カウントでかわしました。ここから海野選手が2人を相手に奮闘するも、すぐに捕まってしまいます。試合権利を持ってリングインしたカイル・フレッチャー選手はリング下の辻選手に対して挑発していきます。リング内の海野選手は虫の息で、少し反撃に出てもすぐに捕まってしまうという繰り返しで苦しい展開になります。
海野選手がようやく辻選手にタッチをすると、辻選手はまずコーナーに控えるマーク・デイビス選手にエルボーを見舞い、次にロープに走ってカイル・フレッチャー選手に対してティヘラを決めます。マーク・デイビス選手がリングインし2対1の状態になるも、辻選手がダブルのアープホイップを見せるなど奮闘します。そしてカイル・フレッチャー選手にランニングエルボーからブレーンバスターを決め、カバーに入るもこれは2カウントでかわされます。ここで両者がお互いにツームストンの状態から体の入れ替え合戦となり、決まらないとなるとバックの取り合いになります。最後はカイル・フレッチャー選手が一枚上手に出て辻選手にブレーンバスターを見舞います。ここでマーク・デイビス選手にタッチをし、2人で辻選手を攻めていきます。マーク・デイビス選手がラリアットからフォールの体勢に入るも、ここは海野選手がなんとかカットします。海野選手がエルボーでマーク・デイビス選手を攻めるも、ブレーンバスターを喰らって場外にエスケープします。
辻選手はオージーオープンの豊富な合体技の餌食になります。ツープラトン技を狙おうとカイル・フレッチャー選手がコーナーに上るも、海野選手がエプロンからドロップキック、そして辻選手がトラースキックで相手の攻撃の手を止めさせます。そして辻選手がコーナートップに上り、カイル・フレッチャー選手に対して雪崩式のスパニッシュフライを見せました。完璧に決まるも、これは惜しくもカットされます。ここから辻選手とカイル・フレッチャー選手のミドルキック合戦に移行します。お互いに相手の胸に強烈なキックを見舞っていきます。カイル・フレッチャー選手がミドルキックの連射から強烈な張り手を見舞います。これに怒ったか、辻選手はカイル・フレッチャー選手の右側頭部にハイキックを見舞い、リバースゴリースペシャルボムを狙うもこれはカットされます。逆にダブルの攻撃を受けてピンチになります。辻選手が2人まとめてスピアーで倒すなど奮闘するも、オージーオープンはまさに合体技のデパート。次々と合体技を見舞います。最後はオージーオープンのフィニッシュ技のフィジェットスピナーを喰らい、辻選手が3カウントを奪われました。
試合後の展開と新たな対立構造?
試合後、リング上で大の字になった辻選手をオージーオープンの2人が追い討ちしようとしたところに海野選手が入ってきます。しかし海野選手のダメージも深く、反撃を喰らってしまいます。しかしここでリッキー・ナイトJr.選手が登場します。続いて、1週間前の大会でユナイテッドエンパイア入りをダシに弄ばれた格好となったヤングガンズの2人も登場しました。ヤングガンズの2人はオージーオープンの2人に襲いかかり、オージーオープンの2人を蹴り飛ばしながら花道の奥まで排除しました。ヤングガンズの2人は辻選手、海野選手の救出というよりは、ユナイテッドエンパイア入りをめぐるオージーオープンへの恨みからの行動でしょう。
一方のリッキー・ナイトJr.選手は海野選手に対して好意的な感情を抱いているのでしょう、リング上の海野選手を介抱します。しかし辻選手はそれが気に入らないようで、海野選手からリッキー・ナイトJr.選手を引き剥がします。リング上は海野選手を巡る三角関係の様相を見せてきます。最後はリッキー・ナイトJr.選手が辻選手を突き飛ばし、リングを去っていきます。
これを受けてか、次の大会での辻 vs リッキー・ナイトJr.のシングルマッチが組まれました。
In perhaps his biggest challenge since coming to the UK YOTA TSUJI goes up against RKJ
NEXT SUNDAY IN LONDON!
Tickets: https://t.co/eJyJSaRKoh pic.twitter.com/eUXmf8BLSc
— Revolution Pro (@RevProUK) September 26, 2021
最後は海野選手が倒れている辻選手を起こし、グータッチをしてから海野選手が辻選手の手を上げました。そして辻選手に肩を貸しつつ退場していきました。
今後の注目ポイントとしては、海野選手がタッグパートナーとしてどちらを選ぶかということです。醸し出す雰囲気としてはリッキー・ナイトJr.選手と海野選手は似ている部分があります。この2人がタッグを組んで、ユナイテッドエンパイア入りしたオージーオープンと向かい合う姿を想像するとワクワクします。そして、もし海野選手が辻選手かリッキー・ナイトJr.選手のどちらかを選ぶという展開になったとすると、やはりリッキー・ナイトJr.選手を選ぶのではないかと思います。そして海野選手に振られた辻選手にTHE LEGIONから勧誘の手が伸び、行き場のなくなった辻選手がそれを受け入れてしまうという恐れもあるかなと思っています。そして、この日に新たなTHE LEGIONのメンバーとしてギデオン・グレイ氏に招き入れられた巨漢のウィル・クロース選手とタッグを組んでも面白いかもしれません。
Proud of my mate! pic.twitter.com/hRLIpX6V64
— ℌ (@BlakeWrestling1) September 26, 2021
辻選手、海野選手の関係に何らかの変化や進展があるのか、次の大会からも目が離せなくなりました。
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