【RPW】辻陽太、正義を貫き試合に敗れる

【RPW】辻陽太、正義を貫き試合に敗れる

5月8日にイギリスのレボリューションプロレスリング(RPW)で辻選手がTKクーパー選手とシングルマッチを行いました。TKクーパー選手はブリティッシュタッグ王者で、パートナーはこの日に海野選手とシングルマッチを行ったチャック・マンボ選手です。試合映像を見ながら、簡単にレビューしたいと思います。

辻陽太 vs TKクーパーの試合詳報

THE LEGIONの辻選手が登場する際にはギデオン・グレイ氏がコールすることが恒例となっていたが、最近は海野選手に熱を上げているグレイ氏は辻選手のコールをすることなく実況席に座ったまま。そして辻選手がコーナーに立ってアピールしていると、グレイ氏は実況席から「降りろ!降りろ!」と罵声を浴びせかける。それに気づいた辻選手はグレイ氏の方を振り返りつつニヤリとした表情を見せ、いつもより長めにアピール。

試合開始のゴングがなると、辻選手への応援チャントが鳴り響く。これにはTKクーパー選手も困った表情を見せ、コーナーに座り込む。辻選手はリング中央に歩み寄り、雄叫びを上げて歓声に応える。試合序盤、TKクーパー選手のレッグラリアートから低空ドロップキックがヒットするが、辻選手もケブラドーラコンヒーロから直立式セントーン(ダウンした相手に背を向け、気をつけをしたまま後ろに倒れ込む技)をヒットさせる。そしてコーナーに詰めて強烈な逆水平チョップを見舞う。さらに首投げからサッカーボールキック。そして、キャメルクラッチのような体勢になると、辻選手はシューズに忍ばせていた扇子を取り出して自らを仰ぐパフォーマンス。辻選手は自ら技を解くと、ロープに走ってボディプレスを見舞っていく。

マンボ選手はナックルやエルボーで反撃を試みる。辻選手の強烈なエルボーに怯むものの、うまく辻選手を持ち上げ、コーナーに向けて槍投げ。そしてロープに走り、ラリアット、そして投げっぱなしのノーザンライトスープレックスを見舞っていく。さらにロープに走った辻選手にボディアタック。畳み掛けるようにビッグブーツからムーンサルトプレスでフォールの体勢に。しかしこれはカウント2で辻選手が返す。

打撃の攻防の中でTKクーパー選手の強烈なハイキックがヒット。辻選手は苦しそうな表情を見せるが、ジャンピングニーアタックで反撃。足を取ってのパイルドライバーからリバースパワーボム。これはカウント2で返されるが、辻選手はTKクーパー選手にキックを放っていく。そしてリバースゴリースペシャルボムを狙うが、これはカナディアンデストロイヤーに切り返される。そしてブロックバスターからカバー。これはカウント2で肩を上げる。TKクーパー選手はトップロープに上がるが、辻選手が蘇生。少し形は崩れるがスパニッシュフライを見舞っていく。

お互いにふらふらになりながら、ヘッドバッドやラリアットを打ち合う展開となる。そしてTKクーパー選手がロープに走ったところ、辻選手の強烈な回転式ラリアットがヒット。これはカウント2で返されるが、勝負所と見た辻選手はアピールをしながらスピアーの体勢に。すると、TKクーパー選手の背後のエプロンサイドにグレイ氏の姿が。良い笑顔でサムズアップしながら辻選手を応援する。

辻選手はTKクーパー選手に向かって走り出すと、自らTKクーパー選手をスルーしてそのまま一直線にグレイ氏にエルボー。しかしここに一瞬の隙ができた。TKクーパー選手は辻選手をクルリと丸め込み、3カウントを奪った。ほぼ勝利を手中にしていた辻選手は信じられないという表情を見せた。

これまで、グレイ氏は何度となく辻選手に凶器を手渡そうとしたり今回のように介入しようとしたりと支援をしてきました。しかしながら、辻選手は一度たりともそうした支援を受けたことがありませんし、常に拒否をしています。今回のグレイ氏の行動は辻選手がこれまで同様にグレイ氏を排除しにくると見越した上で、あえてエプロンサイドに上がってきたとみられます。グレイ氏が味方であるはずの辻選手の隙を作ってしまったことが、結果的に敗北の遠因となってしまいました。

試合後の展開

この試合後、グレイ氏の行動でさらにややこしい事態となります。その様子は別の記事にしておりますので、そちらご参照ください。

【RPW】海野翔太と辻陽太のタッグ結成の真相

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