ゲイブリエル・キッドがイギリスで復帰戦!

ゲイブリエル・キッドがイギリスで復帰戦!

5月22日にイギリスのRPWの大会Epic Encounterがロンドンのヨークホールで開催されました。この大会の目玉はウィル・オスプレイvs鈴木みのるのブリティッシュヘビー級選手権試合でした。しかし、オスプレイ選手の欠場によりこのタイトルマッチが流れてしまう結果となりました。しかし、この大会で大きなサプライズがありました。メンタルの問題で欠場していたゲイブリエル・キッド選手が復帰したのです。

サプライズでの登場

この日の第4試合終了後、リングアナウンサーが次の試合のコールを始めようとした時でした。突然入場テーマが流され、ダン・モロニー選手が現れたのです。そしてリングに上がり、マイクを手にします。そして会場を煽っているところに、ゲイブ選手の入場テーマが流れてきました。会場からは大歓声。ゲイブ選手の復帰を待ち望んでいた様子がよくわかります。

 

ゲイブリエル・キッド vs ダン・モロニー

試合は激しいエルボー合戦から始まる。ゲイブ選手が急角度のバックドロップを見舞うと、モロニー選手もすぐに立ち上がってジャーマン。ものすごいスピードで互いの技を出し合っていく。二発目のバックドロップを食らったモロニー選手は、すぐに立ち上がり、返す刀で得意のスピアー。ここで両者がダウンし、共に場外へエスケープ。

すると場外でもチョップ合戦が始まる。モロニー選手が有利な状況になったが、ゲイブ選手がうまくチョップを交わすとモロニー選手の手が鉄柱に命中。この隙にゲイブ選手はタックルで鉄柵攻撃、そしてリングを周回して勢いをつけてのスピアーを狙う。しかしスピアーはモロニー選手に捕獲され、逆にエプロンサイドの角に腰をぶつけられてしまう。

リングに戻ると、再びチョップ合戦。一瞬モロニー選手が崩れ落ちかけるが、それを堪えて逆にゲイブ選手をダウンさせる。ゲイブ選手が立ち上がるとまたチョップ合戦。互いに一歩も引かない展開だが、不意にモロニー選手がローキックを見舞う。2発目でゲイブ選手は膝から崩れ落ちる。これに怒ったのか、ゲイブ選手はヘッドバット。モロニー選手の動きを止めるとロープに走る。しかしモロニー選手の打点の高いドロップキックが命中。両者ダウン状態となる。

両者がカウント8で立ち上がると、2回続けてラリアットが相打ちに。モロニー選手の延髄斬りが決まると、ロープに走ったゲイブ選手を捕まえてサイドバスター。そしてゲイブ選手はコーナーにゲイブ選手をのせ、雪崩式ブレーンバスターを見舞う。しかし、技を食らったはずのゲイブ選手は腕を離さず、そのままモロニー選手を引き起こすと逆にブレーンバスター。再び両者ダウン状態に。

ゲイブ選手は先に立ち上がるとツームストンパイルドライバーを狙う。しかしこれはモロニー選手が回避し、体勢を入れ替えて逆にゲイブ選手をコーナーに突き刺していく。そして両者がロープに走り、ゲイブ選手はラリアット、モロニー選手はスピアーを狙うが、共に回避しながらロープを3往復する。ここでようやくモロニー選手のスピアーがヒット。そして必殺のドリラを狙う。しかしゲイブ選手は体勢を入れ替えて回避し、後頭部にラリアット。そしてロープに走っての振り返りざまのラリアットも見舞う。そしてモロニー選手を捕まえ、フィニッシュの旋回式のツームストンパイルドライバー。ゲイブ選手は3カウントを奪い、復帰戦を白星で飾った。

試合後、顔を突き合わせながら立ち上がり、共に言葉を掛け合う。そしてモロニー選手の強烈な張り手がヒット。ゲイブ選手もすかさず張り手で応戦。そしてモロニー選手が自らの右手を差し出す。ゲイブ選手がその手を握り返すと、ヒールレスラーのモロニー選手は一瞬、普段は見せない嬉しそうな表情をする。ゲイブ選手は表情を崩さずに握手に応じ、そして元の表情に戻ったモロニー選手がゲイブ選手の胸を突き返し、両者は離れた。

リングに残されたゲイブ選手は両膝をついて座礼をし、一声吠えてから腰に手をやり、タイトル挑戦をアピールした。

ゲイブリエル・キッドの今後

ゲイブ選手が復帰したことで、期待されるのが日本凱旋はいつになるのかということです。G1参戦を求めるファンの声もあるでしょう。しかし、当面はイギリスを拠点に活動するのではないかと思われます。ゲイブ選手は短期間に2回もメンタル面での問題で欠場をしています。過去のツイートを見ることができなくなっていますが、この欠場中にかなり追い詰められた状態にあったことも明かしていました。そのため、完全に落ち着くまでは故郷のイギリスで活動することがゲイブ選手にとってベストなのだろうと思います。

仮にイギリスに残って活動を続ける場合、当面の目標はオスプレイ選手の持つブリティッシュヘビー級王座ということになるでしょう。欠場直前の2022年2月6日には試合後にベルト挑戦のアピールも行なっていました。そして、この日も試合後にベルト挑戦のアピール。奇しくもこの日、タイトルマッチを行うはずだったオスプレイ選手が欠場していました。原因は腎臓の感染症です。

そのオスプレイ選手は、ゲイブ選手が2回目の欠場に入った時に次のようなツイートをしていました。

先週、皆さんが口にしていたゲイブリエル・キッドは、我々がが知っている彼ではありませんでした。このようなことをお願いするのは、私が最後だと思いますが、どうか彼の健康を第一に考えて、休養を取らせてあげてほしいと願っています。彼は大変な思いをして、助けを求めて故郷に帰ってきているのです。私は彼に愛と尊敬の念しか持っていません。彼が健康を取り戻したら、皆さんにあの試合をお見せできることを願っています。チャレンジ精神ほど私をワクワクさせるものはありません。常に健康が第一。彼が必要とするだけ、私たちは彼をサポートするつもりです。

リング上での立場を超えてのオスプレイ選手の言葉は当時のゲイブ選手にどれほど響いたかどうかはわかりません。しかし、この言葉にあるように、見えないところで直接的、間接的にサポートをしていたのでしょう。そしてゲイブ選手の状態が改善し、リングに復帰できるとなったタイミングでオスプレイ選手の欠場です。今度はゲイブ選手がベルト挑戦をアピールすることで、ストーリーの続きを予感させると共に、オスプレイ選手の復帰に向けたエールともなることでしょう。

両者がリング上で戦う姿を見られるのがいつになるかは全く見通しが立ちません。しかしながら、次にゲイブ選手がオスプレイ選手とぶつかるときには両者にとってまた新たなストーリーの始まりなのかもしれません。

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