【RPW】辻と海野がブリティッシュタッグリーグ2021覇者チームとシングルで激突!(2022年5月1日)
- 2022.06.12
- RPW(Revolution Pro Wrestling)
- RPW, 海野翔太, 辻陽太

イギリスのRPW(レボリューションプロレスリング)では5月28日よりグレートブリティシュタッグリーグが開幕しました。海外修行中の辻選手と海野選手のタッグもエントリーされています。正式に参戦チームが発表される直前に開催された5月1日の大会において、辻選手と海野選手はそれぞれDestination Everywhereのコナー・ミルズ選手、マイケル・オク選手と対戦しました。
この試合が開催されたタイミング
2022年5月1日にシェフィールドで開催されたUnfinished Business 2022で辻 vs ミルズ、海野 vs オクが実現しました。この時点ではブリティッシュタッグリーグの開催は発表されていましたが、正式にブリティッシュタッグリーグのエントリーチームが発表されたのは翌日の5月2日です。辻選手と海野選手も少し遅れてエントリーすることが発表されましたが、この試合は両者にとってまだ何も決定していない状況で開催されました。一方の対戦相手であるコナー・ミルズ選手とマイケル・オク選手はブリティッシュタッグリーグ2021覇者であり、エントリーは確実視されていました。
現在、辻選手はヒールユニットのTHE LEGIONに所属していますが、2022年に入ってからはほぼ辻選手とのタッグとして活動していました。以前のパートナーであるルシアン・フィリップス選手とは4月10日にタッグを組んだだけでした。それも元々は辻&海野のタッグの予定が、海野選手の欠場により急遽パートナーがフィリップス選手になったということで、やはりこの時点での辻選手の正パートナーは海野選手と言って良い状態でした。
コナー・ミルズ vs 辻陽太
この日の第2試合目で行われたのはコナー・ミルズ vs 辻陽太。普段であれば実況席にTHE LEGION総帥のギデオン・グレイ氏が陣取り、(最近はめっきりその機会が減ったものの)辻選手の入場コールをするはずだが、この日はグレイ氏が新型コロナ陽性のため欠場していた。
両者がリングに上がると、すかさず辻選手のチャントが始まる。序盤は腕の取り合いからテクニックの見せ合いから始まる。そしてミルズ選手が辻選手をロープに振ると、試合のスピードが一気に上がる。辻選手がタックルでは圧倒したが、アームホイップで投げられ、キチンシンクで悶絶する。辻選手にとって少し不利な展開が続くが、辻選手はミルズ選手の腕に狙いを定める。シットダウンアームバーなどで腕を痛めつける。そしてロープに詰めてミドルキックの連射。辻選手がミルズ選手の背中をサッカーボールキックで蹴り上げ、鈍い音が響く。ミルズ選手はかなりのダメージを受けているはずだが、これには怒りが沸騰して逆に辻選手にサッカーボールキックを放つ。すると、辻選手は挑発されたと思ったのか、相手に座るように指示。そしてミルズ選手の背中に強烈なサッカーボールキック。辻選手も自ら座り、ミルズ選手のサッカーボールキックを受ける。互いに意地を張り合う。
そしてミルズ選手が再び座り、2発目を要求すると、辻選手は背中ではなく、足の裏で顔を突き飛ばす。そして相手の腕への攻撃を再開。そしてコーナーに詰めると、強烈なチョップ。ミルズ選手の体が浮き上がるほどの衝撃。そしてミルズ選手をうつ伏せにし、足でミルズ選手の左腕を、左手で左腕を極めた状態で、扇子で仰ぐパフォーマンス。そして辻選手は観客に拍手を要請。
ミルズ選手はエルボーを放っていくが、辻選手は笑顔で余裕の表情。それでも、ミルズ選手がムーンサルトプレスを放つと、辻選手の勢いが止まる。次いでミルズ選手はラリアットを打っていく。そしてブレーンバスターを狙うが、腕のダメージの影響で持ち上げることができない。逆に辻選手がスパインバスター、ニーアタック、チキンウイングスリーパー相手の体力を奪っていく。
両者立ち上がると、左手を繋いだ状態で互いにエルボーや張り手を放っていく。そして最後にハイキックが相打ちになり、両者ダウン。再び立ち上がると、ミルズ選手がヘッドショット。場外へエスケープした辻選手に向けてトペスイシーダ。そして辻選手をリングに戻すと、ミルズ選手は450スプラッシュで試合を決めにかかる。しかし辻選手はカウント2で返す。
ミルズ選手はアルゼンチンバックブリーカーの状態で担ぐが、辻選手はうまく回避してミドルキックの連打。そして回し蹴りから変形のシットダウンパイルドライバー。辻選手はミルズ選手の手を取ると、ラストオブザドラゴンの体勢になるが、これは回転エビ固めで回避される。そして両者がロープに走ってラリアットが相打ちになると、ミルズ選手は2発目を狙う。しかしカウンターで辻選手のスピアーがヒット。辻選手がカバーし、3カウントを奪った。
マイケル・オク vs 海野翔太
この日はギデオン・グレイ氏欠場のため、入場の邪魔をされずに悠々と気分良くリングイン。対戦相手のオク選手は現在のRPWにおけるクルーザー級の絶対王者。2020年2月にファンタズモ選手から王座を奪って以来、現在まで2年以上にわたり12回の防衛を重ねてきている。80キロほどの軽量選手だが、コナー・ミルズ選手とのDestination Everywhereでブリティッシュタッグリーグを制してブリティッシュタッグ王者となったり、オスプレイ選手のとブリティッシュヘビー級選手権試合で激闘を繰り広げたりと無差別級の活躍を見せている選手。この試合でもパワーでは海野選手に軍配が上がるが、オク選手がスピードとテクニックで対抗する展開となる。
試合中盤、海野選手がオク選手をコーナーポストに乗せ、雪崩式ブレーンバスターを狙う。しかしオク選手に突き落とされ、逆に強烈なミサイルキックを受ける。ダウンした海野選手にラインサルトを狙うなど、オク選手の空中殺法は非常に見どころがあるが、フィニッシュのハーフボストンクラブへ持っていくため基本的にオク選手は膝を狙ってくる。硬軟織り交ぜての戦いに海野選手は翻弄される。
しかし海野選手は一瞬の隙をとらえ、飛びつきDDTから垂直落下式ブレンバスターでオク選手の勢いを止める。しかしやはり海野選手のダメージの方が大きく、オク選手のキックを喰らうと場外へエスケープ。するとすかさずオク選手がブエロ・デ・アギラで場外の海野選手に攻撃。海野選手をリングに上げると、ライオンソルトからカバーするも海野選手はカウント2で返す。さらにフロッグスプラッシュを狙うが、これは海野選手が剣山で迎え撃つ。しかしこれはオク選手の想定内。剣山を回避すると、すかさずハーフボストンクラブを狙う。
海野選手がオク選手を丸め込む形でなんとか逃れると、海野選手のニーアタック、そしてエルボーが炸裂。そしてロープに走ったオク選手に対し、フランケンシュタイナーを狙っていく。しかし、オク選手は空中で海の選手の足をとらえ、そのままハーフボストンクラブに移行。海野選手はなんとかロープに逃れるも、かなりのダメージを負う。
立ち上がった海野選手に対し、オク選手は挑発的にデスライダーの体勢に入る。これには海野選手の怒りが沸騰し、反撃を喰らう。海野選手はオク選手をコーナーに詰めると、スイングDDT。そしてデスライダーを狙うが、これはオク選手が回避。そしてコーナーポスト上でオク選手が海野選手を捕らえると、雪崩式のDDT。そして強烈なフロッグスプラッシュ。これはなんとかカウント2で肩を上げるが、間髪入れずにオク選手が2発目のフロッグスプラッシュからフォールの体勢に。これを海野選手は返すことができず、オク選手が勝利を手にする結果となった。
試合後、互いに膝をついて向かい合う。そしてオク選手から手を差し伸べ、握手を求める。海野選手もゆっくりと手を出し、握手をするかと思いきや、自分の右頬に張り手。そのままダウンして転がるようにしてリングを降りていった。
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