【RPW】Live in London 61(2022年5月8日)

【RPW】Live in London 61(2022年5月8日)

イギリスのレボリューションプロレスリングで5月8日に開催されたLive in Lindon 61のレビューです。この大会のメインはオスプレイ&AUSSIE OPENのUnited Empireトリオが出場しました。

参戦選手について

主な参戦選手につきましては以下の記事をご参照ください。

【随時更新】RPW参戦選手の紹介

第1試合 デイビッド・フランシスコ vs レミ・アデトゥンジ

●デイビッド・フランシスコ vs ○レミ・アデトゥンジ

RPWデビュー戦となったアデトゥンジ選手だが、筋骨隆々で非常に力の強そうな外見。ヘビー級の体格でありながら高いリープフロッグを披露するなど、体のバネには目を見張るものがある。巨体のフランシスコ選手にノーザンライトスープレックス、サイドスープレックスなどで投げるも、試合が進んでいくにつれてその精度は落ちる。かなり攻め込みながらも大量の汗をかき、息が上がるなど、体力面ではまだ未熟な面を見せる。それでも、最後はカウンターのスパインバスターを決め、フランシスコ選手から3カウントを奪った。

なお、アデトゥンジ選手はコンテンダースディビジョンでのデビューと紹介されていた。これはデイビッド・フランシスコ選手、ジョシュア・ジェームズ選手らと同じ、ヤングライオンのようなポジションだと思われる。実際、後の大会ではリングサイドで控えているアデトゥンジ選手の姿も確認されている。

第2試合 Lykos Gym vs JJガイル&カラム・ニューマン

Lykos Gym(キッド・ライコス&○キッド・ライコスⅡ)vs JJガイル&●カラム・ニューマン

残念ながらブリティッシュタッグリーグ2022へのエントリーを逃したJJガイル&カラム・ニューマンと予選を勝ち上がってエントリーされたLykos Gymとの対戦。2021年はJJガイル&カラム・ニューマンにとって不遇の年だったが(実際、ブリティッシュタッグリーグ2021では全敗)、2022年に入って少しずつ調子を上げている両者。しかし、今年はタッグリーグ予選にもエントリーされなかったという悔しさをぶつけていく。試合序盤は観客の声援を受けつつガイル選手、ニューマン選手が試合のペースを握る。ニューマン選手がノータッチトペコンヒーロを披露するなど、スピードと空中殺法においても互角以上の戦いを見せる。中盤以降、キッド・ライコスⅡ(以下「2号」)選手が捕まる展開が続くがガイル選手のダイビングエルボーパットを同士討ちさせると、キッド・ライコス選手(以下「1号」)にタッチ。Lykos Gymがコンビネーションでニューマン選手を痛めつけ、1号がカバーするもなんとかガイル選手がカット。ここで2号にタッチし、まずは邪魔者のガイル選手を2人がかりで攻撃。しかしまず1号がエルボーで倒されると、2号もエルボーからスパインバスターを喰らう。それでも、1号がフェイスバスター、トラースキックでガイル選手を排除する。しかし復活したニューマン選手が1号にフェイスバスターをキメると、リング上は試合権利を持っている2号とニューマン選手だけに。最後は2号がニューマン選手を捕まえたまま自軍コーナーに戻ると、1号が巨大なゴムでニューマン選手の顔面をパッチン!そのまま2号がニューマン選手を丸め込み、3カウントを奪った。

ブリティッシュタッグリーグ2021覇者が登場

ここで、ブリティッシュタッグリーグ2021覇者であるDestination Everywhereが登場。マイケル・オク選手がマイクを握り、このタッグリーグを制してやると高らかに宣言。すると、タッグパートナーのコナー・ミルズ選手がオク選手からマイクを奪い、オク選手の持つブリティッシュクルーザー級王座への挑戦をアピール。オク選手はこれを受諾し、5月22日にタイトルマッチが行われることが決定した。Destination Everywhereが分裂したわけではなく、このタイトルマッチをした上でタッグリーグに臨むこととなった。

 第3試合 チャック・マンボ vs 海野翔太

この試合はすでに別記事をアップしていますので、そちらをご参照ください。

【RPW】海野翔太がブリティッシュタッグ王者と激突!

第4試合 リー・ハンター vs リッキー・ナイト・ジュニア

●リー・ハンター vs ○リッキー・ナイト・ジュニア

試合はハンター選手がRKJ選手を背後から襲うところから開始する。しかしそれを凌ぐと、RKJ選手はコーナーデスバレーやブレーンバスターなどでいきなりトップギアで攻めていく。場外エスケープしたハンター選手は観客の背後に隠れて逃れようとするも、RKJ選手は容赦せずに追い回す。リングに戻ると、ハンター選手がハイキック、トラースキックなどの打撃で対抗。しかし、RKJ選手はハンター選手を捕らえると、ツアーオブジアイランドを披露。そして投げっぱなしジャーマンの連発でハンター選手はグロッキー状態に。そして場外へ出ると、RKJ選手が観客席のパイプ椅子に向けてブレーンバスター。ハンター選手は背中に大ダメージ。しかし、ハンター選手もリング内でカナディアンデストロイヤーで反撃。お返しとばかりにコーナー上から場外に向けてブレーンバスターを狙うが、逆にRKJ選手がハンター選手をリング内に向けてハイアングルボディプレスで投げ捨て、すかさずコーナーからのセントーンアトミコ。これはなんとかカウント2でキックアウトするも、直後にRKJ選手のキシドライバーが炸裂し、ハンター選手が3カウントを奪われた。試合後のRKJ選手は腰に手を当て、ブリティッシュヘビー級王座への挑戦をアピールした。

第5試合 ロビーX vs ジョシュア・ジェームズ

○ロビーX vs ●ジョシュア・ジェームズ

体格的にはジェームズ選手が2回りほど大きい。公称67キロのロビーX選手に対し、ジェームズ選手は公称95キロだが、どう見てもジェームズ選手は110キロ以上はありそう。推定40キロほどの体重さがあるため、パワーでは圧倒的にジェームズ選手が有利。ロビーX選手はローキックや回し蹴りなどの打撃で押し込むも、投げを打つことができない。逆にジェームズ選手の強烈なチョップでロビーX選手は悶絶。ジェームズ選手はロビーX選手を軽々と投げる。しかし、延髄切りからコンビネーションキック、そして打点の高いミサイルキックでロビーX選手が攻勢に出る。そして一気に畳み掛けようとしたところで、ジェームズ選手の思いドロップキック、そしてコーナーボディプレスが炸裂。そしてタックル、ラリアットからカバーするも、ロビーX選手はなんとかキックアウト。ここでジェームズ選手はとどめを刺そうとフライングボディプレスを狙う。しかし観客へのアピールが長く、逆にロビーX選手のオーバーヘッドキックがヒット。ロビーX選手はそのままファイヤーマンズキャリーの体勢で持ち上げると、デスバレーボムからその場飛びシューティングスタープレス。そして場外に落ちたジェムズ選手にラ・ケブラーダ。そしてリング内に戻るとエクスクラメーションがヒットし、ロビーX選手が勝利を掴んだ。

第6試合 アレックス・ウインザー&マヤ・マシューズ vs The Uprising(ナイトシェード&リア・オライリー)

アレックス・ウインザー&○マヤ・マシューズ vs The Uprising(●ナイトシェード&リア・オライリー)

ブリティッシュ女子王者のウインザー選手とデビューしたばかりのマシューズ選手のタッグが重量級ヒールタッグのナイトシェード&オライリーに挑む構図。先発を買って出たマシューズ選手は機敏な動きと早いタッチワークでナイトシェード選手と互角以上にやり合う。しかし、その勢いは長続きせず、やはりマシューズ選手が捕まる展開に。ロープワークからのタックルも逆に吹き飛ばされてしまう。ナイトシェード選手が関節技で、オライリー選手はスープレックスでマシューズ選手を痛ぶっていく。しかし、ナイトシェード選手のセカンドロープからのセントーンを回避すると、ようやくウインザー選手にタッチ。ウインザー選手はキックでオライリー選手をダウンさせると、すぐにマシューズ選手にチェンジ。マシューズ選手はローリングラリアットでオライリー選手をダウンさせるも、直後にナイトシェード選手のスピアーを喰らう。ウインザー選手も入り乱れての混戦となる。ウインザー選手とオライリー選手はやり合いながらバックスヤードの方まで入り込む。リング状に残されたのは試合権利のあるマシューズ選手とナイトシェード選手。マシューズ選手にとって2倍ほどの体重がありそうなナイトシェード選手は難敵。キャノンボールからフィッシャーマンズスープレックスを喰らい、ふらふらの状態。そのマシューズ選手をナイトシェード選手は肩車状態にし、フィニッシュを狙う。しかしここでマシューズ選手が前方回転エビ固めで丸め込み、3カウントを奪う。勝利したマスシューズ選手も呆然。会場からは大歓声が湧き上がった。

第7試合 TKクーパー vs 辻陽太

この試合の記事はすでにアップしていますので、そちらをご参照ください。

【RPW】辻陽太、正義を貫き試合に敗れる

 

第8試合 Destination Everywhere&ルーク・ジェイコブス vs United Empire

Destination Everywhere(コナー・ミルズ&マイケル・オク)&ルーク・ジェイコブス vs United Empire(カイル・フレッチャー&マーク・デイビス&ウィル・オスプレイ)

ミルズ選手がオク選手の持つブリティッシュクルーザー級王座への挑戦を表明したこともあり、この日のDestination Everywhereはオク選手、ミルズ選手がそれぞれのテーマ曲で別個に入場。2人の関係にも注目が集まる。試合前、ジェイコブス選手がオスプレイ選手に睨みつけていく。先発した両者は意外にもジェイコブス選手が圧倒。強烈な張り手でオスプレイ選手がダウンを奪われる。普段はクラシックなプロレスをするが、この日のジェイコブス選手はオスプレイ選手とチョップの打ち合いで押し込んでいく。しかし、敵コーナーに押し込まれると、3vs1でジェイコブス選手がやりこめられる。

一方、シングル対決が決定したミルズ選手とオク選手の関係は良好で、いつもと変わらぬ連携技を見せていく。存在感を見せたいジェイコブス選手だが、試合中盤以降はタッグリーグへのエントリーが決まっているDestination EverywhereとAussie Openの激しい攻防が続き、なかなか出番が回ってこない。ようやくタッチを受けたジェイコブス選手を待ち受けたのはやはりオスプレイ選手。逆水平チョップでダウンを奪うと、セカンドロープからのエルボーから串刺しラリアットを狙っていく。しかしそこでAussie Openの2人がジェイコブス選手に襲い掛かる。Aussie Openの合体攻撃からオスプレイ選手がカバーするも、ミルズ選手とオク選手がカット。Aussie Openの2人を場外へと放り出す。ジェイコブス選手はオスカッターを狙うオスプレイ選手に投げっぱなしジャーマンを見舞い、オスプレイ選手は急角度でリングに突き刺さる。間髪入れずにジェイコブス選手は得意のラリアットを狙う。しかしこれはスパニッシュフライで返される。オスプレイ選手は再びオスカッターを狙うが、ジェイコブス選手は飛んできたオスプレイ選手の後頭部にラリアットを炸裂させる。そしてパワーボムからフォールするも、これはフレッチャー選手がカット。6人が入り乱れての混戦となるが、ジェイコブス選手がオスプレイ選手にラリアットからパイルドライバーを見舞うも、3カウントを奪いことができない。ジェイコブス選手はここからも奮闘。1回目のヒドゥンブレイドは回避。2回目のヒドゥンブレイドは側頭部にヒットするも、2カウントで肩を上げる。しかし、直後にストームブレイカーを喰らい、オスプレイ選手が3カウントを奪った。

試合後のオスプレイのマイクアピール

試合後、マイクを握ったオスプレイ選手は鈴木選手を挑発。この次の大会である5月22日のEpic Encounterでは鈴木選手がオスプレイ選手の持つブリティッシュヘビー級王座に挑戦することが決まっていた(試合そのものはオスプレイ選手の病気欠場にて実現しなかったが)。すると、会場には「風になれ」の音楽が流れる。オスプレイ選手はマイクを置き、臨戦体制。Aussie Openの2人も会場入口で鈴木選手を待ち構える。そしてそこに現れたのは黒のショートタイツに黒のタオルを頭から被ったマッド・カート選手。エプロンサイドで観客の拍手を要求したり、ロープを下げにきたジョシュア・ジェームス選手を蹴り落としたりと、鈴木選手のムーブで会場を沸かせる。そして会場からの「風になれ」コールとともにリングイン。そのカート選手をオスプレイ選手は冷たい表情で眺める。鈴木選手になりきったカート選手は、大げさに舌なめずりをして仁王立ち。オスプレイ選手はマイクを握り、リングから降りるように脅す。しかしカート選手はオスプレイ選手を小馬鹿にしたムーブ。怒ったオスプレイ選手が攻撃しようとするも、それをかわして鈴木選手ばりのスリーパーに。しかし、オスプレイ選手には全く通用しない。ショルダースルーで投げ飛ばすと、オスプレイ選手はパイプ椅子を手にする。そしてなんとか立ち上がってきたカート選手の頭に一撃。この一撃でカート選手は流血。3人で攻撃を受け、完全にグロッキー状態。オスプレイ選手は追撃のヒドゥンブレイド二連発。

止めに入ったレフェリーやジョシュア・ジェームズ選手、デイビッド・フランシスコ選手も排除され、JJガイル選手とカラム・ニューマン選手が入ってくるも全く歯が立たない。ここでついにRKJ選手が登場。そしてオスプレイ選手に対し、ベルト挑戦をアピール。オスプレイ選手はマイクを持ち、「もう1回チャンスをやろう。ただし条件がある。ユナイテッド・エンパイアのメンバーを倒したらな!次のヨークホール大会ではRKJ vs ジェフ・コブだ!」と宣言。会場からは大歓声。そしてようやく解放されたマッド・カート選手を肩に担ぎ、RKJ選手は退場していった。

人気ブログランキング参加中!クリックで応援していただけましたら嬉しいです。


プロレスランキング

英語のマイクアピールをしっかりと理解したい人にはこの本がオススメ