【RPW】Cruel Intention 2022(2022年5月27日)

【RPW】Cruel Intention 2022(2022年5月27日)

2022年5月27日にイギリスのセントネオッツで開催されたRPWの試合のレビューです。この大会では、4月にNOAHへの参戦で話題になったニンジャ・マック選手が参戦したことでも注目されました。

参戦選手

主な参戦選手についてはこちらの記事にまとめています。

【随時更新】RPW参戦選手の紹介

第1試合 ロビーX vs ニンジャ・マック

○ロビーX vs ●ニンジャ・マック

いきなりのニンジャ・マック選手の登場。サイズ的にも似た感じの両者がどのような戦いを繰り広げるのかに注目が集まる。とにかく軽快な動きを見せる両者。ちょっとした攻防の中で前転、バク転、飛び技が繰り出される。試合中盤、ニンジャ選手がリング内へのスワンダイブ式450スプラッシュ、そしてロープに走り2回バク転を見せてからの攻撃を仕掛けようとするが、ロビーX選手が空中でキャッチしてジャーマン。場外エスケープしたニンジャ選手に対し、エプロンからムーンサルトアタックで追い討ち。リング内に戻ると、ロビーX選手がその場飛びシューティングスタープレスで追い込む。しかしニンジャ選手もランニングエルボー、そしてその場飛びのコークスクリュースプラッシュ。続け様に放ったコーナーからのコークスクリューは回避されるも、背後からのスリーパーホールドで締め上げる。これを逃れたロビーX選手は得意のエクスクラメーションを狙うが、これはかわされる。しかし2回目のチャレンジでエクスクラメーションがヒット。完璧な3カウントを奪い、ロビーX選手が勝利を奪った。

第2試合 アレックス・ウインザー vs キラ・キメラ

○アレックス・ウインザー vs ●キラ・キメラ

第2試合は当初予定されていたシャンタル・ジョーダン選手が急遽欠場したことで、アレックス・ウインザーvsキラ・キメラにカードが変更された。

木製バットを手に入場し、ブーイングを浴びるキメラ選手だが、ゴング前にはそのバットをレフェリーに手渡す。しかし試合はクリーンに始まらない。ウインザー選手が差し伸べた手をキメラ選手は蹴り上げる。序盤はウインザー選手が翻弄するが、場外に出るとキメラ選手が息を吹き返す。エプロンを利用してのラフ殺法でウインザー選手を痛めつける。

リング内に戻ってもキメラ選手のラフ殺法が続く。ナックルや膝蹴りを出していく。キメラ選手は無表情のまま攻撃している。ウインザー選手もうまく切り返して得意のシャープシューターを決めるも、すぐにロープエスケープ。しかし、ウインザー選手はロープに走ってのラリアットからスパインバスター、そして再びシャープシューターを狙う。これは蹴り返されて技を決めるに至らなかったが、再びスパインバスターからシャープシューターに。これは丸め込まれてかわされるが、ウインザー選手はすかさずシャイニングウイザードから3回目のシャープシューター。これにはたまらずキメラ選手がタップアウト。キメラ選手に攻め込まれるシーンはあったものの、ブリティッシュ女子王者のウインザー選手が貫禄を見せつけた試合だった。

第3試合 ゲイブリエル・キッド vs ルーク・ジェイコブス

○ゲイブリエル・キッド vs ●ルーク・ジェイコブス

ゲイブ選手が復帰してから2戦目となるこの日の試合は、ルーク・ジェイコブス選手が相手。イギリスマットに復帰してからのゲイブ選手は気迫を前面に出してほぼ打撃だけの試合を続けていたが、この日は腕や首の取り合いから始まる。ランカシャースタイルのジェイコブス選手の土俵で互いのテクニックを披露し合う。ゲイブ選手は仕切りにサイドヘッドロックにこだわる。ジェイコブス選手が何とか切り抜けると、一転してタックルの打ち合いになる。10回以上ぶつかり合うが、最後にダウンを奪ったのはゲイブ選手。ゲイブ選手はすかさずブレーンバスターを決めるが、互いに体力を消耗したのか両者ともに場外で息を整える。

リングに戻ると今度はジェイコブス選手が打撃でゲイブ選手に襲い掛かる。コーナーでエルボースタンプやチョップを見舞っていく。しかしこれはゲイブ選手の領域。ロープに走ったジェイコブス選手にドロップキックを決めると、逆にチョップを打ち込み、すかさずエクスプロイダー。ここで得意のダブルアープスープレックスを狙うが、これはジェイコブス選手が堪える。すると、両者共に得意とするラリアットを打ち合う。ジェイコブス選手は走り込んでのラリアット、ゲイブ選手は振り向きざまのラリアット(ブルラリアット)を得意としているが、ここは正面から打ち合う。

ゲイブ選手は不意にジャーマンを喰らうが、すぐに立ち上がると逆にバックドロップ。しかしその後にラリアット、パワーボムと食らってしまう。それでも、追撃のラリアットをかわすと逆にブルラリアットを打ち込む。そして垂直落下式ブレーンバスターからツームストンパイルドライバーの連続攻撃。見事に3カウントを奪って勝利を手にした。

試合後、花道を下がっていくジェイコブス選手にゲイブ選手が声をかけると、ジェイコブス選手がリングサイドまで戻ってくる。両者が顔を近づけて言葉を交わすと、最後はガッチリと握手。クリーンに試合を終えることができた。

第4試合 AUSSIE OPEN vs SMOKIN’ ACES

 

AUSSIE OPEN(○カイル・フレッチャー&マーク・デイビス)vs SMOKIN’ ACES(チャーリー・スターリング&●ニック・ライリー)

ブリティッシュタッグリーグAブロック公式戦の初戦。ニック・ライリー選手は小気味良い動きを見せる。両チームともタッグチームとして活動しているが、コンビネーションの動きはAUSSIE OPENの方が圧倒的に多い。それでも、味方に転がされた勢いでスタナーを仕掛けるという、Smokin’ Aces独特のコンビネーションムーブも見せる。Smokin’Acesが勝利を掴みかけたのはフレッチャー選手に対してダブルのボディプレスを決めた瞬間。同じコーナーから肩を組んだ状態でボディプレスを繰り出した。しかし、これをキックアウトされると、デイビス選手もリングインして混戦になる。そして最後はAUSSIE OPENのコリオリスが完璧にヒットし、フレッチャー選手がライリー選手から3カウントを奪った。

ブリティッシュタッグリーグ Aブロック

AUSSIE OPEN 1勝0敗(勝ち点2)

Smokin’ Aces 0勝1敗(勝ち点0)

Arrows of Hungary 0勝0敗

Destination Everywhere 0勝0敗

第5試合 海野翔太&辻陽太&ギデオン・グレイ vs RKJ&デイビッド・フランシスコ&ジョシュア・ジェームズ

この試合は別記事にて既にアップしていますので、そちらをご参照ください。

【RPW】海野翔太&辻陽太&ギデオン・グレイが初のトリオ結成!チームとして機能する?(2022年5月28日)

第6試合 Lykos Gym vs The Velocities

Lykos Gym(キッド・ライコス&●キッド・ライコスⅡ)vs The Velocities(ジュード・ロンドン&○パリス・デ・シルバ)

ブリティッシュタッグリーグエントリーチームの中でも最もサイズの小さい両チーム。ジュニアヘビー級のカテゴリーでも軽量の部類に入る。それでも、ガッツがあり負けん気の強いThe Velocities、そして姑息なテクニックとここ一番の反則技で勝利を掴むLykos Gymという、それぞれにカラーがあり、さらに魅力的な試合を展開している。

この試合はLykos Gymの奇襲から始まる。そしてキッド・ライコス選手(以下、「1号」)がロープ際でロンドン選手を捕らえると、キッド・ライコスⅡ選手(以下、「2号」)が巨大ゴムを取り出す。一方の端を1号がロンドン選手の顔付近に当てがい、もう一方の端を2号が持って観客席の中段まで駆け上る。そして伸び切ったゴムがロンドン選手の顔面にヒット!これに気を良くしたLykos Gymは2発目を狙う。2号が先ほどよりも上の方の観客席まで駆け上る。しかしリング上ではロンドン選手が体を入れ替え、ゴムの端は1号の股間に。これに気づいていない2号は観客を煽りながらゴムを発射。これが1号の股間にヒットする。

しばらくThe Velocitiesがペースを握るが、2号にタッチすると1号がロンドン選手を舞台上まで連れていく。そしてパイプ椅子でロンドン選手の足を攻撃。ロンドン選手は救護班に連れられ、いったんバックステージへと下がっていく。リング上ではシルバ選手が1人で奮闘。ロンドン選手は足を引き摺りながらなんとか戻ってくるも、1号がロンドン選手を襲い、再び戦闘不能に。それでもなんとか耐え切ったシルバ選手がようやく復活してきたロンドン選手に交代。ここからはスピード感あふれる展開が続く。両チームのコンビネーション攻撃が次々と繰り出されるが、最後はスリングブレイドとパワーボムの合体技で、シルバ選手が2号から3カウントを奪った。

ブリティッシュタッグリーグ Bブロック

The Velocities 1勝0敗(勝ち点3)

Lykos Gym 0勝1敗(勝ち点0)

The LEGION 0勝0敗

Sunshine Machine 0勝0敗

第7試合 ブリティッシュクルーザー級選手権試合 マイケル・オク vs トニー・デッペン

○マイケル・オク(c) vs ●トニー・デッペン 

この日のメインイベントはブリティッシュクルーザー級選手権試合。オク選手は2020年2月にファンタズモ選手からこの王座を奪って以来、2年以上の長期政権を築いている。この日までにすでに10回以上の防衛戦を行なっている。挑戦者のデッペン選手はこの日がRPW初登場。オク選手とはタッグも含め初対戦。デッペン選手は随所で見せるヒールムーブ(噛みつき、腰振り)で観客からのブーイングを浴びる。ロープを使った攻撃やキックなどでオク選手の腕を狙っていく。そしてブレーンバスターの連発でオク選手がグロッキー状態に。しかし、雪崩れ式ブレーンバスターを耐え、逆に打点の高いミサイルキックで反撃。フロッグスプラッシュから必殺のハーフボストンクラブを狙う。しかしこれはすぐにロープエスケープ。

デッペン選手もコーナーでの延髄斬りから顔面へのニー、パワーボム、そしてダイビングフットスタンプを狙うがこれは不発。両者フラフラになりながらエルボーを打ち合うが、ここではデッペン選手が優位に立つ。オク選手を場外へ放り出すと、トペコンヒーロをヒット。すかさずリングに戻し、ダイビングフットスタンプも命中。ここでフォールを狙うが、オク選手がなんとか肩を上げる。その後もデッペン選手がラッシュ。雪崩れ式ブレーンバスター、そして STFでオク選手が落ちそうになる。しかし、オク選手はなんとかロープエスケープ。そしてデッペン選手は膝のサポーターを下ろし、ランニングニーを狙う。しかしその膝を捕まえられ、ハーフボストンクラブに切り返される。デッペン選手はロープに逃げようとするも、オク選手が全力で搾り上げるとたまらずタップアウト。オク選手が防衛に成功した。

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