【RPW】海野&辻がブリティッシュタッグリーグで因縁のSunshine Machineと激突!(2022年6月5日)

【RPW】海野&辻がブリティッシュタッグリーグで因縁のSunshine Machineと激突!(2022年6月5日)

5月28日に開幕したブリティッシュタッグリーグには海野翔太選手と辻陽太選手がTHE LEGIONとしてエントリーされています。この日は海野&辻にとっての第2試合となりました。

Bブロックの状況

辻選手と海野選手のタッグはBブロックにエントリーされています。4チーム総当たりでそれぞれのブロックの1位同士が決勝戦を行うという形式です。海野&辻は第1戦を落としていますので、もう1試合も負けることができない、崖っぷちの状況でこの試合を迎えました。

なお、この試合前でのBブロックの状況下以下の通りです。

ブリティッシュタッグリーグ Bブロック(この試合前の状況)

The Velocities 2勝0敗(勝ち点6)

Lykos Gym 1勝1敗(勝ち点3)

The LEGION 0勝1敗(勝ち点0)

Sunshine Machine 0勝1敗(勝ち点0)

Sunshine Machineとの因縁

対戦相手のSunshine Machineは現ブリティッシュタッグ王者チームです。RKJ選手、ロビーX選手らと並び、高い人気を誇っています。もともと辻選手はTHE LEGIONというヒールユニットに所属していましたが、海野選手はSunshine Machineと同じベビーフェイスの立場でした。辻選手も好んでヒールユニットに加入したわけではありませんので、立場的にはヒールユニット内のベビーフェイスと言って良いような状況でした。しかし、海野選手をTHE LEGIONに招き入れたいと考えるギデオン・グレイ氏の謀略により、この両チームが対立することになりました。海野選手が一時的にTHE LEGIONと手を組むきっかけとなったSunshine Machineとの公式戦はどのような展開になったのでしょうか。

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Sunshine Machine vs THE LEGION

試合前、グレイ氏がいつものようにリングアナウンサーからマイクを奪ってコール。海野選手に対してはたっぷりと称賛の言葉を加えてコール。一方、辻選手に対しては「タッグパートナーはTHE LEGIONの辻陽太」という薄い紹介のみ。海野選手は不満そうな顔をしつつも、ファンサービスをしながら入場。そしてグレイ氏にロープを下げるように指示する。通常であれば、グレイ氏がセカンドロープを下ろす姿を嘲笑うかのようにサードロープの下から転がってリングインする海野選手だが、この日は珍しくグレイ氏の肩をポンポンと叩くと、そのまま素直にセカンドロープとトップロープの間からリングイン。

Sunshine Machineも大歓声に包まれながら入場。リング上ではゴング前から辻選手、海野選手と激しく睨み合い、胸を突き合う。チャック・マンボ選手が辻選手に自身のピアスを投げつけると辻選手はそれを踏みつける。そして互いに手を出す形で試合が開始する。互いに感情的なわだかまりを持っているため、試合開始早々から場外での乱闘が続く。場外では海野&辻が優勢なままリングインすると、TKクーパー選手を捕らえて集中攻撃。その間もコーナーのマンボ選手に対して辻選手、海野選手は挑発を繰り返す。試合中盤までは相手に反撃することすら許さず、一方的にTKクーパー選手を攻めていく展開に。

TKクーパー選手が海野選手に反撃のエクスプロイダーを決めなんとかタッチをすると、マンボ選手がエルボーやダブルニーアタックなど、鬱憤を晴らす大暴れ。しかし徐々にその勢いは薄れていく。代わった辻選手が入ると、ビッグブーツやミドルキックを放つ。カットに入ったTKクーパー選手も蹴散らしていく。

試合権利が海野選手とTKクーパー選手に移ると、海野選手がフィッシャーマンズスープレックスなどで攻めていく。しかし、TKクーパー選手のサモアンドロップで反撃を受ける。そしてリング中央でエルボーを打ち合い、意地の張り合いが続く。海野選手がロープに走ると、TKクーパー選手のビッグブーツがヒット。そしてマンボ選手も入ってきて、合体技のBロールを放つ。これはカウント2で跳ね返すも、Sunshine Machineは続けざまに得意のデジグネイテッドドライバーを狙う。しかしこれは海野選手がなんとか回避。DDTとブレーンバスターを放つと、辻選手にチェンジ。辻&海野は合体のパワーボム、そして辻選手のホイールバロウスラムが炸裂。さらに合体のマジックキラーを放つも、TKクーパー選手はカウント2で肩を上げる。

なかなか試合を決めることができないことに苛立ったのか、ここでグレイ氏が実況席からリングサイドに場所を移す。そして海野選手に自らのケインを差し出し、海野選手がそれを受け取る。しかし受け取った海野選手はケインを手に悩ましい表情を見せる。恨みのあるSunshine Machineを叩きのめしたい気持ちと、グレイ氏から受け取った凶器を使って良いものかという葛藤から、コーナーマットに自らの頭をぶつけ苦悩する。そして意を決したように両手でケインを握り締め、TKクーパー選手の方を振り返る。しかしここに辻選手が立ちはだかり、海野選手の胸を両手でポンポンと叩き、ケインを手放すように求め、そしてケインを奪い取る。

そのやりとりの最中にマンボ選手もリングインし、隙を見せた海野&辻に襲い掛かる。しかしマンボ選手をダブルのリフトアップスラムで蹴散らす。そしてTKクーパー選手にも同じ攻撃を狙うも、うまく回避される。そしてTKクーパー選手はレフェリーの死角をつき、グレイ氏のケインで辻選手の顔面を打ち抜く。そして辻選手に合体のデシグネイテッドドライバーを見舞い、マンボ選手が辻選手から3カウントを奪った。

しかしこの攻撃に対して海野選手、辻選手は猛反発。海野選手がマンボ選手にデスライダーを見舞うとTKクーパー選手に激しく詰め寄る。そして海野選手がTKクーパー選手を羽交い締めにすると、実況席に戻ったグレイ氏から「行け!行け!」と指示。辻選手はゆっくりとケインを手にし、ニヤリと笑う。これまでであればここでケインを放り投げてきた辻選手だが、この日は違った。もともと因縁のあるSunshine Machineが相手であるだけでなく、自らがそのケインによる攻撃を食らったという恨みもあったことから、そのケインでTKクーパー選手の顔面に一撃。そしてダウンしたTKクーパー選手の胸にケインを突き立て、再びニヤリと笑う。

さらにダウンしているTKクーパー選手にケインを打ちつけると、今度はマンボ選手の顔面にも一撃。この日の辻選手は完全にヒールの目になっていた。その姿を目にしたグレイ氏は上機嫌でガッツポーズ。

グレイ氏の目的は達成?

これまで全く凶器攻撃をしようとしなかった辻選手が、この日の試合で初めて凶器を使用しました。しかも試合後の追い討ちまでしています。もともと辻選手はTHE LEGIONに入ってからもまったくユニットに馴染もうとせず、グレイ氏からの凶器の差し入れも全て拒否してきました。また、試合への介入も嫌い、時にタッグパートナーのルシアン・フィリップス選手と激しい口論を繰り広げていました。

パワーもあり空中殺法もできる辻選手の才能を見込み、グレイ氏は自らのユニットに引き摺り込みました。当初は辻選手がヒールになれないのは「親友」である海野選手の存在があるとみたグレイ氏は辻 vs 海野のシングルマッチを実現させます。その後、グレイ氏は海野選手になびく様子を見せながら、自らの手で無理やりSunshine Machineと辻&海野の抗争を勃発させました。そしてこの日の因縁の対決にてようやく辻選手が凶器を使用して見せたのです。

この約1ヶ月後にあった次のブリティッシュタッグリーグ公式戦の後、辻選手は海野選手を裏切って完全にヒールターンしてしまいます。グレイ氏からすると、辻選手を完全なヒールに仕立て上げるという目的が達成されました。おそらくこの日はそのヒールターンへのきっかけとなる試合でした。グレイ氏の目的達成のため、海野選手はいいように利用されてしまったということでしょう。

ともあれ、この日の段階ではまだブリティッシュタッグリーグ公式戦は終了していません。この日の試合終了後の状況は以下の通りです。

ブリティッシュタッグリーグ Bブロック(この試合後の状況)

The Velocities 2勝0敗(勝ち点6)

Lykos Gym 1勝1敗(勝ち点3)

The LEGION 0勝2敗(勝ち点0)

Sunshine Machine 1勝1敗(勝ち点3)

この時点で海野&辻のTHE LEGIONの決勝進出は無くなってしまいました。最終戦のLykos Gymとの試合は消化試合となることが決定しました。

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