【PRW】海野がブリティッシュヘビー級王座に挑戦決定!対戦相手のRKJとは?
- 2022.08.27
- RPW(Revolution Pro Wrestling)
- RKJ, ブリティッシュヘビー級, 海野翔太

イギリス遠征中の海野選手が9月4日にブリティッシュヘビー級王座に挑戦することが発表されました。海野選手のキャリアでは3回目の挑戦となる今回の相手はリッキー・ナイト・ジュニア(RKJ)選手です。RKJ選手はつい先日、2年以上王座に君臨していたオスプレイ選手からベルトを奪ったばかりです。まだ日本ではあまり知られていないRKJ選手について、ここでは簡単に紹介していきたいと思います。
プロレスファミリー
RKJ選手はキャリア10年以上あるようですが、現時点でまだ22歳という若いレスラーです。RKJ選手の祖父がリッキー・ナイト選手で、現在68歳の現役レスラーです(藤波辰爾選手と同い年になりますね)。リッキー・ナイト選手の妻はサラヤ・ナイト選手で、かつてはスウィート・サラヤのリングネームでした。この2人の間には元WWEの女子レスラーだったペイジ選手(ブリタニ・ナイト)、女子レスラーのニッキ・ベスト選手(ニッキ・ナイト)、男子レスラーのザック・ゾディアック選手(ザック・ナイト)がいます。さらにこの3人とは異母兄弟に当たるロイ・ナイト選手がいます。そして第三世代として、ロイ・ナイト選手の息子のRKJ選手に加え、ニッキ・ベスト選手の息子のPJナイト選手(パトリック・ナイト)がいます。
まとめると以下のようになります。
第一世代 リッキー、サラヤ
第二世代 ロイ(異母兄弟)、ザック、ペイジ(ブリタニ)、ニッキ
第三世代 RKJ(ロイの息子)、PJ(パトリック:ニッキの息子)
なお、2019年に公開されたファイティング・ファミリーのモデルとなったのはRKJ一家です。
WAW
RKJ選手の祖父、リッキー・ナイト選手は、1994年にイギリスのノーフォークにWAW(World Association of Wrestling)という団体を設立しました。この団体は今でも存続しており、2022年は8月末までに30回ほどの興行を行っています。この団体は男子部、女子部、男女それぞれのアカデミー部門なども擁しており、団体としてしっかりとした運営を行なっているようです。
RKJ選手は2009年にWAWのアカデミー部門でデビューをしたようです。その時のリングネームはゾディアック・キッドで、まだ9歳でした。RKJ選手はそれ以降も2020年ごろまではWAWのリングを主戦場としていました。SWE(Southside Wrestling Entertainment”)には2017年ごろから参戦し、2019年にはRKJ選手はSWEをWAWに次ぐ第二の主戦場としていました。そして2019年11月にSWEがRPWの傘下に入ったことで、RKJ選手がRPWと接点を持つようになりました。
2020年以降のRKJ選手はWAWとRPWの両団体に同じようなペースで上がり続けます。2022年に入ると少しRPWの比重が高くなってきていますが、それでも1ヶ月に2回ほどはWAWのリングにも上がっています。RKJ選手は現在ブレット・センテックス選手とのタッグでWAW世界タッグ王座も保持しています。
ブリティッシュヘビー級王座を巡ってのRKJ
RKJ選手がブリティッシュヘビー級王座に初挑戦したのは2020年11月15日のことでした。この時は王者のオスプレイ選手が防衛に成功しています。その後、空位となっていたSWEヘビー級王座決定トーナメントが開催されました。RKJ選手は決勝戦でダン・モロニー選手に勝利し、SWEヘビー級王者となりました。
ちょうどこの時期、オスプレイ選手は首を故障して欠場中でした。実際にオスプレイ選手がRKJ選手を相手に防衛した2020年11月15日以降、全く防衛戦ができていない状況にありました。そのため、RKJ選手はSWEヘビー級のベルトを封印し、先代のブリティッシュヘビー級のベルトをどこからか持ち出してきました。そして、ブリティッシュヘビー級王者を名乗るようになったのです。これはRPWからも半ば公認された形で、2021年8月21日には海野選手を相手に「ブリティッシュヘビー級王座」の防衛戦を行いました。オスプレイ選手も同じ日に復帰し、ダグ・ウィリアムス選手を相手にブリティッシュヘビー級王座の防衛戦を行なっています。つまり、この時期は2人の王者がいたことになります。
両者が統一戦を行なったのは2021年9月19日でした。この試合でオスプレイ選手が勝利し、ブリティッシュヘビー級王座を「防衛」したわけです。
しかし、その後もブリティッシュヘビー級王座への挑戦をアピールし続けます。しかし、この時点で既にオスプレイ選手相手に2回連続で敗れていました。そこでオスプレイ選手が出した条件は、当時ブリティッシュタッグ王者だったAUSSIE OPENにタッグで勝利することでした。勝利した場合はブリティッシュヘビー級王座への挑戦を認めるが、これに負けた場合は今後の挑戦は一切認めないという条件でしたが、RKJ選手はこれを受け入れます。
そして2021年11月21日にAUSSIE OPENの持つブリティッシュタッグ王座に挑戦をするのですが、タッグパートナーに選んだのは父のロイ・ナイト選手でした。
この試合を制したRKJ選手はタッグ王座とブリティッシュヘビー級王座への挑戦権を獲得したわけです。ただし、すぐにタイトルマッチということにはなりませんでした。この間、オスプレイ選手は2021年11月21日には海野選手に、2022年1月29日にはマイケル・オク選手に勝利し、防衛を続けていました。そしてRPW10周年記念大会の1日目の2022年8月20日にはマイク・ベイリー選手を相手に防衛戦を行い、これにも勝利していました。RKJ選手の挑戦が実現したのはその翌日、RPW10周年記念大会2日目の8月21日でした。オスプレイ選手にとっては2日連続のタイトルマッチとなりました。いや、オスプレイ選手にとっては8月16日〜18日の日本武道館3連戦を戦い抜き、1日の移動日の後でのタイトルマッチ2連戦という非常にタイトなスケジュールとなりました。
RKJ選手は3回目の挑戦にしてようやくオスプレイ選手に勝利し、ブリティッシュヘビー級王座を獲得しました。そしてこの試合に敗れたオスプレイ選手はRPWのリングからは一線を引き、新日本プロレスに重点を置いて活動することを宣言するに至りました。試合後には長年の宿敵だったオスプレイ選手からも祝福を受け、名実ともにRPWを背負うレスラーとなりました。
RKJ選手は早ければ10月に開催される新日イギリス大会Royal Questで登場するかもしれません。そうでなくても、近いうちに新日本マットにも登場することになるでしょう。覚えておいて損はないかと思います。
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