【RPW】Live in Southampton 18(2022年6月19日)

【RPW】Live in Southampton 18(2022年6月19日)

2022年6月19日に行われたイギリスのRPWの試合レビューです。この日もブリティッシュタッグリーグ公式戦が開催されました。

参戦選手

主な参戦選手についてはこちらの記事にまとめています。

RPW参戦選手の紹介

第1試合 レミ・アデトゥンジ vs デイビッド・フランシスコ

○レミ・アデトゥンジ vs ●デイビッド・フランシスコ

RPWのヤングライオン的な位置付けの2人によるシングルマッチ。先輩に当たるフランシスコ選手からすると負けられない試合。しかし肉体の充実度ではアデトゥンジ選手が上回っている。試合序盤はフランシスコ選手の攻勢が続くが、アデトゥンジ選手のアバランシュホールドでフランシスコ選手が腰に大ダメージを受ける。フランシスコ選手は自ら攻撃を仕掛けても腰を押さえて動きが止まってしまう。試合終盤になるとフランシスコ選手が最後の力を振り絞ってエルボーの連打からクロスフェイスホールドに捕らえるが、これはなんとかロープブレイク。そして最後はアデトゥンジ選手がパワーボムからのエクスプロイダー二連発、そしてスパインバスターを見舞い、先輩のフランシスコ選手から3カウントを奪った。

アデトゥンジ選手は試合後に握手を求めたが、フランシスコ選手はそれに応じず、代わりに「よくやったな」というような感じでアデトゥンジ選手の胸をポンポンと叩いて検討を讃えた。

第2試合 JJガイル vs ロビーX vs コナー・ミルズ vs ルーク・ジェイコブス(ブリティッシュクルーザー級王座時期挑戦者決定戦 4WAYマッチ)

JJガイル vs ロビーX vs ●コナー・ミルズ vs ○ルーク・ジェイコブス

4WAYマッチで行われたのがブリティッシュクルーザー級王座時期挑戦者決定戦。この勝者が絶対王者のマイケル・オク選手への挑戦権を獲得する。試合開始と共に、4人がそれぞれ丸め込みでのフォールを狙っていく。JJガイル選手、ロビーX選手、ミルズ選手の3人は機敏な動きと空中殺法で魅せる。ヘビー級に近いウエイトのジェイコブス選手はパワーとテクニックで対抗。4人が入り乱れた展開が続くが、ロビーX選手はその中心となって奮闘する。一方のジェイコブス選手はコーナーでダウンした状態で様子を伺う。最後はジェイコブス選手がパワーボム、そして得意のラリアットでミルズ選手を沈め、ブリティッシュクルーザー級王座への挑戦権を獲得した。

第3試合 RKJ vs ジョシュア・ジェームズ

○RKJ vs ●ジョシュア・ジェームズ

第1試合に登場した2人と同じくRPWのヤングライオン的な立場のジョシュア・ジェームズ選手がRKJ選手に挑んだ。ジェームズ選手からすると少しでも爪痕を残し、浮上のチャンスを掴みたいところ。一方のRKJ選手はブリティッシュヘビー級王座への挑戦権をゲイブリエル・キッド選手と争っている状態であり、万が一にも足元を救われることが許されない。試合ではRKJ選手が終始余裕の表情でジェームズ選手に胸を貸すような展開。試合中盤、RKJ選手がブレーンバスターの体勢で抱え上げ、そのままトップロープへと前から落とした。しかし落とされ方が悪かったのか、あるいはロープが緩かったのか、ジェームズ選手の体はトップロープに引っかかることなく、そのまま脳天からリングに落下。ジェームズ選手は場外へエスケープ。RKJ選手も心配そうな表情を見せたが、ジェームズ選手はなんとか生還。そして最後は得意のキシドライバーを出すまでもなく、ローリングラリアットでジェームズ選手から3カウントを奪った。そしてRKJ選手は試合後にマイクを取ると、オスプレイ選手の持つブリティッシュヘビー級王座への挑戦をアピールした。

第4試合 チャック・マンボ vs ジュード・ロンドン

●チャック・マンボ vs ○ジュード・ロンドン

この第4試合と第6試合ではSunshine MachineとThe Velocitiesがそれぞれシングルマッチで激突。ブリティッシュタッグ王者のマンボ選手はブリティッシュタッグとPROGRESSタッグの2本のベルトを手に登場。目まぐるしい展開が続くが、場外のロンドン選手に対してマンボ選手がダブルスレッジハンマーを狙ったところ、ロンドン選手の拳がマンボ選手の股間にヒット。マンボ選手が何とかリングに戻ると、ロンドン選手がオクトパスホールド、そしてグラウンドコブラで攻めていく。マンボ選手もロープを使ったネックブリーカーやダイビングヒップドロップ、ダブルニーアタックで対抗するが、いずれも決定打にはならない。最後はフライングボディアタックを剣山で迎撃したロンドン選手が、そのままジャックナイフに固めてフォール勝ち。ブリティッシュタッグ王者から殊勲の勝ち星を得た。

第5試合 ARROWS OF HUNGARY vs SMOKIN’ ACES

ARROWS OF HUNGARY(○イカルス&ドーバー) vs SMOKIN’ ACES(●チャーリー・スターリング&ニック・ライリー)

この日のARROWS OF HUNGARYは鬼のような仮面をかぶって登場。おそらくモティーフはクランプスだと思われる。スキンヘッドの強面で揃いのショートタイツのARROWS OF HUNGARYと、長身ロン毛のスマート体型でダブルショルダータイツのSMOKIN’ ACESはどちらもコスチュームに違和感があって印象に残る。いずれのチームもすでに2敗を喫しており消化試合だが、次につなげるためにもどうしても勝ち点がほしいところ。試合は序盤からイカルス選手がローンバトルを強いられるものの、決して攻め込まれているというわけではない。むしろ1人で2人を相手に互角にやりあう。しかしそれも限界があり、徐々にイカルス選手が捕まり始める。イカルス選手がようやくタッチをするも、レフェリーが見ていなかったために無効にされる。ようやくドーバー選手へのタッチが認められると、今度はドーバー選手がローンバトル。タイガードライバーからライリー選手がフライングボディプレスでカバーすると、イカルス選手が別のコーナーからセントーンアトミコでカット。しかしイカルス選手はうまく受身が取れず、ほぼ自爆のような格好で大ダメージ。それでも、最後は合体のパワーボム、そしてサンドイッチ式のニーアタックでイカルス選手がスターリング選手から3カウントを奪い、タッグリーグ最終戦を白星で飾った。

試合後は両チームともクリーンに握手し、検討を讃えあった。と思いきや、最後に握手を交わしたスターリング選手がイカルス選手の手を離さず、そのままトップロープで腕を痛めつける。そして背後からライリー選手が攻撃。とどめの合体パイルドライバーでイカルス選手をノックアウトさせる。さらに場外でドーバー選手を痛めつけ、挙句の果てには観客のビールを奪い、悠々と会場を後にしていった。

第6試合 パリス・デ・シルバ vs TKクーパー

○パリス・デ・シルバ vs ●TKクーパー 

この日の第4試合に続き、Sunshine MachineとThe Velocitiesの間で行われたシングルマッチ。ブリティッシュタッグ&PROGRESSタッグの二冠王であるTKクーパー選手は2本のベルトを腰に巻いて登場。パートナーのマンボ選手がロンドン選手に敗れており、TKクーパー選手としては絶対に勝たねばならない試合となった。小柄なシルバ選手に対してTKクーパー選手は余裕を見せる。シルバ選手はスピード感あふれる攻撃をするが、TKクーパー選手の余裕は崩せない。TKクーパー選手はシルバ選手のスピードを奪おうと脚に集中攻撃。それでもシルバ選手はオクトパスホールドやクロスフェイスホールドなどの固め技、さらにはスピードに乗ったラリアットなどで反撃。試合終盤になるとそれぞれのタッグパートナーがエプロンサイドに現れ、セコンドにつく。TKクーパー選手が邪魔なロンドン選手をキックで排除。そのTKクーパー選手目掛けてシルバ選手がトペを狙うも、マンボ選手が身代わりになってこれを受ける。両者がリングに戻ると、シルバ選手がカナディアンデストロイヤー、DDT、そしてシューティングスタープレスと連続攻撃。そのままカバーし、TKクーパー選手から3カウントを奪った。ブリティッシュタッグ王者のSunshine Machineはそれぞれシングルマッチで敗北を喫することとなった。試合後には4人入り乱れての乱闘となる。そしてThe Velocitiesの2人は2本のベルトを手にし、挑戦をアピールした。

第7試合 マイケル・オク vs 辻陽太

この試合の記事はすでに公開していますので、そちらをご参照ください。

【RPW】辻陽太とブリティッシュクルーザー王者のシングルマッチが実現(2022年6月19日)

ブリティッシュタッグリーグの状況

Aブロック

AUSSIE OPEN 2勝0敗(勝ち点6)

Smokin’ Aces 0勝3敗(勝ち点0)

Arrows of Hungary 1勝2敗(勝ち点3)

Destination Everywhere 2勝0敗(勝ち点6)

Bブロック

The Velocities 2勝0敗(勝ち点6)

Lykos Gym 1勝1敗(勝ち点3)

The LEGION 0勝2敗(勝ち点0)

Sunshine Machine 1勝1敗(勝ち点3)

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