【RPW】Live in Scheffield(2022年7月10日)
- 2022.10.04
- RPW(Revolution Pro Wrestling)
- RPW

イギリスのシェフィールドで2022年7月10日に開催されたRPWの試合レビューです。
参戦選手
主な参戦選手についてはこちらの記事にまとめています。
第1試合 Sunshine Machine vs Greedy Souls
Sunshine Machine(○チャック・マンボ&TKクーパー)vs Greedy Souls(●ブレンダン・ホワイト&ダニー・ジョーンズ)
この試合はノンタイトルマッチとして行われたが、ブリティッシュタッグ&PROGRESSタッグ王者チームのSunshine Machineとしては負けられない試合となった。人気者のSunshine Machineとブーイングを浴びるGreedy Soulsという構図。4人の中でひときわ巨体を誇るホワイト選手がそのパワーを見せつける。試合はSunshine Machineの2人がそれぞれローンバトルを展開する時間が長く続いたが、最後はうまく分断してフロッグスプラッシュ、450スプラッシュの連携技、そして合体のデシグネイテッドドライバーでマンボ選手がホワイト選手から3カウントを奪った。
試合後、両チームが健闘をたたえようとしているところ、Sunshine Machineの背後からLykos Gymの2人が襲いかかる。そしてベルトで殴打して2人をダウンさせる。そして1号がマイクを手にし、ベルトへの挑戦をアピール。このタイトルマッチは次の大会で組まれることとなった。
第2試合 ジョシュア・ジェームズ vs 辻陽太
この試合はすでに別記事をアップしていますので、そちらをご参照ください。
第3試合 The Velocities vs JJガイル&カラム・ニューマン
This Sunday in Sheffield
VELOCITIES VS JJ GALE & CALLUM NEWMAN
Doors 3pm l Bell Time 4pm
Tickets for the event are sold out you will be able to catch all the action in the week on https://t.co/aApqGw7vzY available now with a 2 week free trial pic.twitter.com/ghjyAjdzne— Revolution Pro (@RevProUK) July 8, 2022
The Velocities(○ジュード・ロンドン&パリス・デ・シルバ)vs JJガイル&●カラム・ニューマン
ブリティッシュタッグリーグBブロックを制したThe Velocitiesと、タッグリーグエントリーを逃したJJガイル&カラム・ニューマンのタッグマッチ。JJガイル&カラム・ニューマンとしてはこの難敵を相手に存在感を見せたいところ。4人ともジュニアの体型の選手となるが、The Velocitiesの方が一回り以上小柄である。単発の動きだけを比較すると両チームとも遜色ない。ヘビー級に近い体型のニューマン選手も機敏で軽やかな動きを見せる。しかし決定的に異なるのは、連携技の精度、ここ一番の瞬発力、そしてガッツだろう。常に自分達よりも大きな選手を相手にしているThe Velocitiesはタッグチームとして洗練されている。この日もその差が浮き彫りとなった。それまで有利に試合を進めていたJJガイル&ニューマンだが、JJガイル選手を場外に落として分断されると、最後は雪崩れ式のスリングブレイド&パワーボムの合体技でロンドン選手がニューマン選手からフォールを奪った。最後は互いの健闘を讃えて試合を終えたが、JJガイル&ニューマンにはもう少しギラギラした部分を見せてほしいと思うような試合であった。
第4試合 ルーク・ジェイコブス vs ニコ・アンジェロ
This Sunday in Sheffield
LUKE JACOBS VS NICO ANGELO
Doors 3pm l Bell Time 4pm
Tickets for the event are sold out you will be able to catch all the action in the week on https://t.co/dIQJlopTGz available now with a 2 week free trial pic.twitter.com/Hdl5cYr2Wf— Revolution Pro (@RevProUK) July 8, 2022
○ルーク・ジェイコブス vs ●ニコ・アンジェロ
ブリティッシュクルーザー級王座への挑戦が決まっているジェイコブス選手が登場。ジェイコブス選手への期待からか、リングインすると大ルークコールが起きる。対戦相手のアンジェロ選手は山賊のようなコスチュームで登場。ブーイングも少し混じっているものの、それなりの歓声を受ける。ジェイコブス選手はタッグパートナーのイーサン・アレン選手の欠場で長らくシングルを主戦場としてきた。タッグの時はあまり目立たなかったジェイコブス選手の気迫が前面に出てくるようになった。持ち前のテクニック、パワーと相まって堂々としたレスリングを見せる。この日は試合序盤からアンジェロ選手がジェイコブス選手の左腕を狙う。ジェイコブス選手が試合中に腕を抑える場面もあったが、決定的なダメージには至らなかった。ジェイコブス選手はエプロンへのノド輪落としで相手に大ダメージを与え、場外戦に持ち込む。
しかし、アンジェロ選手は巧みに会場の奥へと誘い込むと、照明機器をよじ登り、3メートルほどの高さからケブラーダというクレイジーな攻撃を見せる。アンジェロ選手はリングに戻ると高いシューティングスタープレスで勝負を決めようとするが、これはカウント2でジェイコブス選手が肩を上げる。アンジェロ選手が二発目のシューティングスタープレスを狙うが、これは剣山が待っていた。最後はジェイコブス選手がラリアット、ダブルアームパイルドライバー、ラリアット、ライガーボムと次々と技を繰り出すが、アンジェロ選手が意地で肩を上げる。すると、ジェイコブス選手はアンジェロ選手の片足を取り、挑戦が決まっているブリティッシュクルーザー級王者のマイケル・オク選手の決め台詞の”Now, we play!”と叫び、オク選手のフィニッシュホールドのハーフボストンクラブを仕掛ける。
アンジェロ選手がタップアウトして試合は決したが、これに怒ったのは王者のマイケル・オク選手。花道からオク選手が飛び出してくるも、オク選手のパートナーであるコナー・ミルズ選手がこれを抑える。するとジェイコブス選手はマイクを持ってオク選手を挑発。最初の頃はオク選手も怒りを前面に出していたが、その怒りが徐々に内面化され、
第5試合 RKJ vs デイビッド・フランシスコ
On Sunday in Sheffield he has proposed he does something about it.
RKJ VS DAVID FRANCISCO is official
Smart move or not, you have to admire the passion of the Contender and Sunday could well prove to be a career defining night for him. pic.twitter.com/rWegrYRBwE
— Revolution Pro (@RevProUK) July 9, 2022
○RKJ vs ●デイビッド・フランシスコ
RPWのヤングライオン的立場ともいえるコンテンダーディビジョンのデイビッド・フランシスコ選手とエースのRKJ選手とのシングルマッチという構図。同じコンテンダーディビジョンのジョシュア・ジェームズ選手が前回大会でマイケル・オク選手と、この日の第二試合で辻選手とシングルマッチを行なっていることから、必然的に比較されてしまうことになる。フランシスコ選手としては勝つことができないにしても不甲斐ない試合だけはできないという状況にある。
試合開始のゴングがなると、RKJ選手はまず握手を求める。フランシスコ選手は少し逡巡したものの、張り手で回答。これでRKJ選手の怒りの導火線に火がつき、串刺しドロップキックやマジックスクリューで痛めつける。体格的にはフランシスコ選手が上回っているも、その後もキックやチョップの打撃技でRKJ選手が一方的に攻め込んでいく。そしてオスプレイ選手の得意技のピッピーチェリオを放つ。また、カメラにアピールしてからヒドゥンブレイドを放とうとするなど、RKJ選手は完全にオスプレイ選手を意識した試合運び。最後はオスカッターからヒドゥンブレイドで3カウントかと思いきや、RKJ選手が自らフランシスコ選手の肩を引っ張り上げる。そして最後は自らのフィニッシュホールドのキシドライバーを見舞い、完璧な3カウントを奪った。
第6試合 Aussie Open vs Destination Everywhere
NEXT SUNDAY IN SHEFFIELD
Doors 3pm l Bell Time 4pmPAC VS SHOTA
AUSSIE OPEN VS DESTINATION EVERYWHERETickets: https://t.co/rpP7l4Dar1 pic.twitter.com/MahRTL8bh1
— Revolution Pro (@RevProUK) July 3, 2022
Aussie Open(マーク・デイビス&○カイル・フレッチャー)vs Destination Everywhere(●マイケル・オク&コナー・ミルズ)
ブリティッシュタッグリーグAブロック最終戦。ここまで両チームとも2勝0敗で勝ち点6となっている。この試合に勝利したチームがAブロック代表としてThe Velocitiesとの決勝戦に駒を進めることになる。Aussie Openが決勝進出するとオーストラリア人タッグチーム同士の決勝戦となる。また、Destination Everywhereが決勝進出すると2年連続の優勝に王手となる。
試合は序盤からAussie Openペース。相手をうまく分断して1人に集中攻撃。巧みな妨害や攻撃で相手にタッチをさせない展開が続く。しかし、Destination Everywhereもコンビネーション技を駆使し互角の状態に。最後は4人が入り乱れた展開になる。ミルズ選手がフレッチャー選手をアルゼンチンバックブリーカーに捕らえ、オク選手がフレッチャー選手のガラ空きのボディにフットスタンプを狙っていく。しかしコーナーから飛び降りた瞬間、デイビス選手の右の拳が待っていた。今度は逆にデイビス選手がミルズ選手を抱え上げ、そのまま放り投げたところにフレッチャー選手の膝が入る。さらに合体のスタナーでミルズ選手を戦闘不能状態に。そして試合権利のあるオク選手を捕らえ、合体のコリオリスを繰り出す。そのままフレッチャー選手がカバーし、オク選手から3カウントを奪った。これをもってAブロック代表はAussie Openに決定した。
試合後、決勝でAussie Openと戦うThe Velocitiesがリングに上がってくるも、Aussie Openの2人は彼らと少し睨み合っただけでほとんど相手にせず、リングを後にしていった。
第7試合 PAC(c) vs 海野翔太(AEWオールアトランティック選手権試合)
BREAKING: @BASTARDPAC returns to RevPro NEXT SUNDAY in Sheffield.
He will make his first defence of the @AEW All-Atlantic Championship against @Shooter_us
Witness history & be there live: https://t.co/rpP7l4Dar1 pic.twitter.com/mhuqaCBcux
— Revolution Pro (@RevProUK) July 2, 2022
辻選手に裏切られて1人になった海野選手はAEWのPAC選手とタイトルマッチに挑んだ。海野選手も人気選手の一人だが、PAC選手への歓声はそれとは比にならないほど。あまりのPACコールに海野選手が少し困惑するシーンも。イギリスのファンがPAC選手の登場、そしてAEWオールアトランティック選手権試合を待ち望んでいたことがわかる。
試合結果等は上に挙げた動画で確認していただきたい。 しかし、AEWオールアトランティック王座の初防衛戦への初のチャレンジャーとして、PAC選手の防衛戦の相手として海野選手が選ばれたということは、AEWと新日本、そしてRPWの関係性がよく表れているとも言える。確かにエースのRKJ選手はブリティッシュヘビー級王座への挑戦を表明しており、もう1人のエースのマイケル・オク選手はブリティッシュタッグリーグ戦で勝ち残っているという状況であるため、ガイジンエースの海野選手がPAC選手に挑んだという構図も理解できる。海野選手はこうして海外でタイトルマッチを行い、凱旋帰国に向けて貴重な経験を積んでいるといえよう。
ブリティッシュタッグリーグの状況
Aブロック
AUSSIE OPEN 3勝0敗(勝ち点9)
Smokin’ Aces 0勝3敗(勝ち点0)
Arrows of Hungary 1勝2敗(勝ち点3)
Destination Everywhere 2勝1敗(勝ち点6)
Bブロック
The Velocities 2勝0敗1分(勝ち点7)
Lykos Gym 1勝2敗(勝ち点3)
The LEGION 1勝2敗(勝ち点3)
Sunshine Machine 1勝1敗1分(勝ち点4)
人気ブログランキング参加中!クリックで応援していただけましたら嬉しいです。
TAJIRI著『プロレス深夜特急』の続編!
-
前の記事
【RPW】辻陽太、ヒールターン後の初戦でRPWのヤングライオンを葬る 2022.10.02
-
次の記事
STRONG勢+新日レスラーの海外団体での試合結果まとめ(9/30-10/5) 2022.10.05