【RPW】辻陽太がThe Legionタッグで登場!グレイ氏抜きでどう戦う?(2022年9月4日)

【RPW】辻陽太がThe Legionタッグで登場!グレイ氏抜きでどう戦う?(2022年9月4日)

2022年9月4日にロンドンで開催されたRPWの大会にて、辻陽太選手がThe Legionのルシアン・フィリップス選手とのタッグで登場しました。持ち前のパワーで相手を一蹴しました。

辻陽太とルシアン・フィリップス

海野選手を裏切ってThe Legionとしてヒール街道まっしぐらの辻選手にとって、フィリップス選手は正パートナーと言える存在です。現在のThe Legionのメンバーの中で実質的にRPWで活動しているのは、United Empireにも所属するギデオン・グレイ氏、辻選手、そしてこのフィリップス選手です。ブリティッシュタッグリーグ2022には海野&辻がThe Legionとしてエントリーしていましたが、海野選手はこのタッグリーグにエントリーするために一時的に手を組んだだけであって、正式メンバーではありませんでした。

また、2022年10月にロンドンで行われた新日本プロレスの興行RoyalQuestにおいて、グレイ氏がオーカーン選手に入場時に「ユナイテッド・エンパイア、そしてThe Legionのグレート-O-カーン!」と紹介していたことからオーカーン選手もThe Legionメンバーであることには違いありませんが、あくまでもスポット的な位置付けと考えた方がいいでしょう。その他にもブリティッシュタッグリーグ2021にフィリップス選手とのタッグでエントリーしていたスクリューフェイス・アフメッド選手、NOAHの常連外国人レスラーであるクリス・リッジウェイ選手、アイルランドのOTTを代表するマーク・ハスキンス選手などがメンバーとされています。しかし、フィリップス選手以外は1年以上もRPWマットから離れています。辻選手がThe Legionに強制加入させられたのが2021年11月21日ですが、それ以降にThe LegionとしてRPWのリングに上がったのはグレイ氏、辻選手、そしてフィリップス選手の3人だけです。

加入当初の辻選手はフィリップス選手とタッグを組まされていました。しかし、常に不協和音が流れている状態でした。凶器攻撃などの反則行為を行うように指示するフィリップス選手に対し、辻選手がそれを拒否して逆にフィリップス選手に一撃を加えるというようなことが頻繁に生じていました。2022年に入ると辻選手は海野選手とのタッグの機会が増えますが、2022年8月7日のロンドンでの大会で久しぶりにフィリップス選手とタッグを組みました。今回の試合はそれに続く、タッグ再結成から2試合目に当たります。

JJゲイル&カラム・ニューマン vs THE LEGION(辻陽太&ルシアン・フィリップス)

この日はギデオン・グレイ氏が来日中で不在のため、珍しくThe Legionのコールがリングアナによって行われた。対戦相手はJJゲイル&カラム・ニューマン。両者とも身軽で勢いのあるタッグ。特にニューマン選手は190センチ近い長身でありながらハイフライヤー。辻選手もその体型でありながらハイフライヤー的なレスリングも得意としている。そのため、試合序盤でのマッチアップでは互いの身軽さをアピールする展開が見られた。しかしながらリング上ではなかなか成果を出せておらず、JJゲイル選手、ニューマン選手の2人はタッグでもシングルでもRPWでは勝利から遠ざかっている。イケメンで華やかな雰囲気もあるので、実力さえつけてくればもっと人気が出そうなタッグチーム。

JJゲイル選手も含め華のある3人の中で異彩を放つのがルシアン・フィリップス選手。フィリップス選手はRoyal Quest IIでは試合こそなかったものの姿を見せていた。服を脱ぐと胸にも背中にも毛がふさふさに生えており、実に男くさい選手。そのファイトスタイルは荒々しく、重い打撃も得意としている。

試合は序盤こそはニューマン選手と辻選手で互角の展開を見せた。そしてJJゲイル&ニューマンがダブルのキック、ニューマン選手の非常に高いシューティングスタープレスで辻選手がピンチに追い込まれる。救出に入ってきたフィリップス選手もJJゲイル選手のスタナーで排除される。しかしその間に回復した辻選手がJJゲイル選手にバックブリーカーからフェイスクラッシャーを見舞って排除し、リング上でニューマン選手との1vs1の状況を作り出す。ニューマン選手からドラゴンスープレックスホールドを受けるが、これをカウント2で返す。そしてコーナーに復帰していたフィリップス選手がロープを使ってスタナー。フラフラとリング中央に戻ってきたニューマン選手にすかさず辻選手がアラバマボムを見舞う。そのままカバーし、辻選手が3カウントを奪った。最後のアラバマボムがかなり強烈だったからか、ニューマン選手のダメージがかなり重く、すぐにトレーナーが駆け寄ってニューマン選手に声をかける。心配されたものの、ニューマン選手は自ら体を起こし、自分の足でリングを後にした。

 

辻陽太のファイトスタイル

この日の試合でのフィニッシャーはアラバマボムでした。ショルダースルーの途中の体勢で、相手の両足を掴んで前に叩きつけるという技ですので、仕掛ける選手のパワーがものを言います。10月2日のRoyal Quest IIの石井選手との試合でも披露していました。これまではキックを中心とした打撃、アメフト仕込みのスピアー、そしてシューティングスタープレスといった空中殺法で勝利を収めることが多くありました。最近では後頭部を踏みつける形でのフェイスクラッシャーのような荒々しい技も用いています。憎たらしい笑顔を見せることもあってブーイングも飛びますが、Royal Quest IIの試合でもそうだったように、試合そのもののクオリティは高く、ブーイングを完成に変える力があります。

辻選手が本格的にヒールターンしてからまだ日が浅く、凶器攻撃や急所攻撃なども見せていません(7月23日の海野選手とのシングルマッチではケインでの凶器攻撃は未遂に終わりました)。新日本マットのユニットでいえば、BULLET CLUBではなくやはりUnited Empire的な立ち位置でしょう。すなわち、言動や試合中のムーブ、荒々しい攻撃はヒール的ではあるものの、試合内容やフィニッシュまでの過程でブーイングを浴びるようなファイトスタイルではないということです。再びグレイ氏と合流した際にはケインによる攻撃を試みる可能性がありますが、私としては今のような試合内容で歓声をもらえるヒールレスラーとして凱旋帰国してもらいたいと考えています。

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