【RPW】辻陽太がボスの前で見せたヒールとしての姿(2022年10月23日)
- 2022.10.24
- RPW(Revolution Pro Wrestling)
- RPW, 辻陽太, 鈴木みのる

2022年10月23日にロンドンで開催されたRPWの大会のメインで辻陽太選手と鈴木みのる選手のシングルマッチが組まれました。ここで辻選手が見せた姿は明確なヒールレスラーとしてのものでした。
ヒールレスラー、辻陽太
これまで幾度となく辻選手のことを記事にしてきました。The Legionに入った当初はヒールになりきれず、ヒールユニットに所属するベビーフェイスのような位置付けでした。しかし海野選手を裏切ったことで本格的なヒール道を歩み始めました。
同じくイギリスに遠征している海野選手がたびたびワールドで配信される大会に出場し、その変貌ぶりをチラ見させていたのとは裏腹に、辻選手の姿は1年間にわたり国内のファンには公式に映像として届けられることはありませんでした。そして10月1日、2日にロンドンで開催されたRoyal Quest IIで初めて登場し、2日目に石井選手とシングルマッチを行いました。ここで海外遠征後の辻選手の姿を初めて目にしたというファンも多かったかと思います。その石井選手とのシングルマッチにおいて、辻選手のヒールとしての姿はほとんど表に出されていませんでした。強いて言えば相手をイラつかせるような笑みを浮かべていたぐらいでしょうか。
しかしこの日の試合では、鈴木選手に対してよりヒールらしいファイトスタイルで挑みました。これが今後の辻選手のスタンダードなスタイルになってくるのだろうと思われます。
鈴木みのる vs 辻陽太
最初に入場してきたのは辻選手。傍らにはThe Legionのルシアン・フィリップス選手が寄り添っている。そして辻選手の手には白いパイプ椅子が握られている。そのパイプ椅子を高々と掲げながら満面の笑みで悠々とエプロンサイドを周回。観客から罵声を浴びせかけられてもそちらに向かって逆に挑発していく。そして次に鈴木選手が入場。大歓声で迎えられる。この日は完全にベビーフェイスとなっている。鈴木選手が「風になれ」のコールに合わせてリングインする姿を辻選手はパイプ椅子を握りしめながらじっと見つめる。
試合開始のゴングが鳴ると、鈴木選手はリング中央から徐々に距離を詰めていく。しかし辻選手は後退し、ロープを背にエスケープの体勢に。逆サイドからはセコンドのフィリップス選手が鈴木選手を挑発していく。
Here’s a few photos I took tonight during @suzuki_D_minoru vs @tsuji_njpw at tonight’s @RevProUK #LiveInLondon pic.twitter.com/TUF47DfKsm
— Alex Haskett (@alexhaskett) October 23, 2022
再び手四つの体勢で組み合おうとするも、辻選手はサッと踵を返して場外エスケープ。会場からはブーイングが飛ぶ。そんな辻選手の姿を見て、鈴木選手はリング上から場外の辻選手を追い回そうとする。「来いよ!」の声に応じてようやくリングイン。ようやく両者が触れ合う。すると鈴木選手はすかさずスタンディングネックロックで絞っていく。一旦ロープエスケープした後、両者は再び組み合おうとする。しかし組み合う直前で辻選手はレフェリーを差し出し、自らはエスケープする。
こうした辻選手の動きに鈴木選手は徐々に苛立つ。場外に放り出すと、辻選手の持ち込んだパイプ椅子を手にする。しかしこれは辻選手に奪われ、逆に椅子攻撃を食らってしまう。また、フィリップス選手が鈴木選手を羽交締めにし、辻選手がチョップを打ち込む。反則攻撃に抵抗がなくなっている様子が窺える。
Here’s another lot of photos I took tonight during @suzuki_D_minoru vs @tsuji_njpw at tonight’s @RevProUK #LiveInLondon pic.twitter.com/Q0XIxltaYQ
— Alex Haskett (@alexhaskett) October 23, 2022
辻選手は場外で再びチョップを打つが、これには鈴木選手が仁王立ち。辻選手は何度もチョップを打ち込むが、鈴木選手は前進してくる。逆に場外で鈴木選手のチョップを受けた辻選手は苦悶の表情を見せる。
リングに上がると辻選手がキックからキャメルクラッチ。辻選手は鈴木選手にまたがりながら、頭をなでなでしてニヤつく。さらにうつ伏せになっている鈴木選手の頭を小馬鹿にしたように踏みつける。すると徐々に鈴木選手の怒りの動線に火がついてくる。強烈なフロントキック、PK、そして脇固めで辻選手を痛めつける。ダウンしている辻選手に対し、今度は逆に鈴木選手が「どうしたコラ!」と後頭部を蹴り飛ばす。そして立ち上がってきた辻選手を「来い来い来い!」と挑発。
今度はスタンディング状態でのチョップ合戦で意地の張り合いとなる。鈴木選手の強烈な一発で膝をついた辻選手の姿を見て歓声が上がる。さらにチョップ合戦、そしてエルボー合戦が続く。そして最後に鈴木選手が”OK, thank you!”と言ってエルボーを二連発。ダウンした辻選手を無理やり引き起こしてさらにもう一発。再び引き起こして鈴木選手がロープに走ると、セコンドのフィリップス選手が鈴木選手の足を引っ張る。それに気を取られて背を向けた鈴木選手に対し、辻選手はバックブリーカー、そして踏みつけフェースクラッシャー、さらにラリアットと攻撃を重ねる。鈴木選手はカウント2で肩を上げるが、これに納得のいかない辻選手がレフェリーにアピール。そしてその隙をついて鈴木選手がレフェリーごと辻選手を突き飛ばす。
するとレフェリー不在となったリングにパイプ椅子を持ったフィリップス選手が乱入。しかし鈴木選手は迎撃し、パイプ椅子を取り上げるとフィリップス選手に一撃を見舞う。さらに辻選手にも一撃を喰らわそうとするも、これは回避される。それでも、ロープに走った辻選手を追走した鈴木選手はスリーパーホールドにとらえると、椅子の上にゴッチ式パイルドライバー。これを食らった辻選手は肩を上げることができず、そのまま3カウントを奪われた。
— Alex Haskett (@alexhaskett) October 23, 2022
勝ち名乗りを受ける鈴木選手はレフェリーにもゴッチ式パイルドライバーを見舞おうとする。しかしここで復帰してきたフィリップス選手に襲われる。馬乗りになって殴られるままになっている鈴木選手を救出しにやってきたのはなんとマッド・カート選手。手にしていたベルトでフィリップス選手を殴打して排除した。そして鈴木選手に手を差し伸べ、がっちりと握手。マッド・カート選手はこれで完全に鈴木選手と心を通わせることができたと思ったのか、得意のポーズを見せる。しかし鈴木選手はそんなカート選手を無視してリングを降りていった。
Post match, Lucian Phillips attacks, only for Mad Kurt to make the save pic.twitter.com/mO8WLD9s35
— Ian Hamilton ⌨ (@IanWrestling) October 23, 2022
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