【RPW】Live in London 68(2022年12月4日)

【RPW】Live in London 68(2022年12月4日)

2022年12月4日にイギリスのRPWがロンドン大会を開催しました。この日はついにリッキー・ナイトJr.選手とザック・ナイト選手の甥vs叔父のシングルマッチが実現しました。

参戦選手

主な参戦選手についてはこちらの記事にまとめています。

RPW参戦選手の紹介

なお、ナイトファミリーについては映画化もされています。

リッキーナイトJr選手の家族がモデルとなった映画「ファイティング・ファミリー」

第1試合 レオン・スレーター vs マイケル・オク

○レオン・スレーター vs ●マイケル・オク

第1試合はブリティッシュJカップ2022の決勝に進出したレオン・スレーター選手と元ブリティッシュクルーザー級王者のマイケル・オク選手のシングルマッチ。後から入場したオク選手が観客にアピールする後ろでスレーター選手も同じ動きをしてみせる。

オク選手のツイートからも分かるように、3年前にはまだリングサイドにいる若手だったスレーター選手だが、この日までに実績を積み重ねてシングルマッチに至った。

試合は開始早々からスピード感あふれる展開になる。試合中盤でスレーター選手がオク選手をバックドロップの体勢で捕らえるが、抵抗され、そのままバランスを崩してオク選手もろとも後ろ向きに場外へ落ちてしまう。このアクシデントで両者ともダメージを受ける。それでもリングに戻ると互いにハイフライヤーの本領を発揮し、打点の高いドロップキックや空中殺法を見せる。試合終盤、オク選手がフロッグスプラッシュから得意のハーフボストンクラブの体勢という必勝パターンに。しかし、オク選手を裏切って対立中のコナー・ミルズ選手がゆっくりと花道に登場する。すると、集中力が切れたのか技を切り返されてしまう。しかしオク選手は場外のミルズ選手に向かって一直線にトペスイシーダ。綺麗にヒットして観客にアピールするオク選手だが、そこにスレーター選手がトペコンヒーロを見舞う。そしてすかさずリングに押し戻し、スワントーンボムからフォール。オク選手を相手に完璧な3カウントを奪った。

スレーター選手にとっては殊勲の勝利となったが、ミルズ選手に介入には納得がいってない模様。スレーター選手はオク選手に手を差し出し、ミルズ選手と共謀したのではないことをアピール。オク選手は少し警戒するも、握手を受け入れる。最後はクリーンに健闘を讃えあった。

第2試合 ショーン・ジャクソン vs ジョシュア・ジェームズ

○ショーン・ジャクソン vs ●ジョシュア・ジェームズ

この両者は10月23日に同じ会場でシングルマッチを行っているが、その時はジェームズ選手が勝利している。前回の対戦時と同じように、元コンテンダーディビジョン(ヤングライオン的立場)のジャクソン選手が現役のコンテンダーディビジョンのジェームズ選手をグリーンボーイ扱いするような態度を取る。そしてリングアナウンサーからマイクを奪い、自分で自分のコールを行う。

試合が開始すると、いきなりジェームズ選手がジャクソン選手に体当たり。ジャクソン選手は場外に転落。ジェームズ選手はその姿をコーナーポストに座りながら悠々と眺める。序盤は体格に勝るジェームズ選手が一方的に攻める。ジャクソン選手はラフ攻撃で抵抗。真っ向勝負では相手にならないため、ジェームズ選手の腕を集中的に狙う戦法に。

ジェームズ選手はラリアットやランニングボディアタック、チョークスラムなどでジャクソン選手を追い込むも、最後はジャクソンフォールズを受けてしまい、3カウントを許してしまった。ジャクソン選手はコンテンダーディビジョンの後輩に雪辱を晴らし、満足気に会場を後にした。

第3試合 ルーク・ジェイコブス&ロビー・エックス vs ダン・モロニー&ウィル・ケイヴン

●ルーク・ジェイコブス&ロビー・エックス vs ダン・モロニー&○ウィル・ケイヴン

ブリティッシュクルーザー級王者のジェイコブス選手とブリティッシュJカップ2022覇者のロビー・エックス選手がタッグで登場。直近の大会ではルーク・ジェイコブス vs ダン・モロニー、ロビー・エックス vs ウィル・ケイヴンというシングルマッチが行われていた。ロビー・エックス選手はその試合で姑息なやり方でのリングアウト負けを喫していたことから、その鬱憤を晴らしたいところ。また、その前の大会ではケイヴン選手がジェイコブス選手のベルトに挑戦している。最近はそれぞれ顔を合わせることが多くなっている4人がタッグでぶつかるという構図の試合。

試合はロビー・エックス選手とモロニー選手の顔合わせで開始するが、まだ怒りの収まらないロビー・エックス選手はケイヴン選手にアピール。ケイヴン選手が場外にエスケープすると、ロビー・エックス選手はジェイコブス選手にタッチをした上でケイヴン選手に向かってトペスイシーダを見舞う。

試合は荒れていくと思いきや、そこからはリング上での落ち着いた展開になる。しかし、やはりロビー・エックス選手とケイヴン選手、ジェイコブス選手とモロニー選手という構図での意地の張り合いが軸になる。試合終盤、ロビー・エックス選手とジェイコブス選手がそれぞれの得意技を連続して見舞い、モロニー選手を追い込む。その攻防の中でモロニー選手の背中にケイヴン選手がタッチ。しかしそれに気づかないジェイコブス選手は馬乗りになってモロニー選手に攻撃を見舞い続ける。そこに試合権利を持ったケイヴン選手が背後から近づき、クルリと丸め込み。突然の攻撃に面食らったのか、ジェイコブス選手は返すことができずにフォール負け。タッグとはいえ、ケイヴン選手はブリティッシュクルーザー級王者からフォール勝ちを収めた。

試合後、ジェイコブス選手はマイクを持つ。そしてケイヴン選手にアピール。12月17日のUprisingのタイトルマッチをルーク・ジェイコブス、ロビー・エックス、そしてウィル・ケイヴンの3WAYで行うとアピール。そして後日そのアピールの通り、3WAYでタイトルマッチを行うことが発表された。

第4試合 コナー・ミルズ vs エディー・デニス

○コナー・ミルズ vs ●エディ・デニス

8月にRPW復帰を果たしたデニス選手が登場。ヒールターンしたミルズ選手とのシングルマッチ。ミルズ選手が後から登場すると、突然花道でオク選手に襲撃される。セコンドが止めに入るも、オク選手は執拗にミルズ選手に殴りかかる。ついにはリングに上がり、デニス選手そっちのけで殴り合う。するとデニス選手がマイクを持ち、「マイケル、止めろ!俺の話を聞け!」とアピール。そして「お前がこいつ(ミルズ選手)とやるのは12月17日だ。今はエディ・デニスの試合の時間だ。俺の仕事の邪魔をするな。バックステージに戻っておけ。」と説得。少し落ち着きを取り戻したオク選手はその言葉に従い、リングを降りて花道を戻っていく。

デニス選手がその姿を見送っていると、ミルズ選手がデニス選手を背後から襲撃し、試合が開始する。序盤はデニス選手が優勢だったものの、ミルズ選手のトペエルボーを受けて変な体勢で倒れたのか、デニス選手が足を痛めてしまう。デニス選手の動きが鈍ってしまうが、それでもパワフルな攻撃を続ける。しかし、ミルズ選手をブレーンバスターの体勢に捕らえたところ、体を入れ替えられてチョーク気味のスリーパーホールド。この攻撃でかなりのダメージを受けてしまう。デニス選手も最後の力を振り絞ってゴリースペシャルを仕掛けるが、足のダメージのために崩れてしまう。すかさずミルズ選手が顔面にキック。これが綺麗にヒットし、デニス選手はノックアウト状態に。それでもミルズ選手は試合を決めることなく、馬乗りになってエルボーを落とす。ここでレフェリーは試合を止めた。

試合終盤からリングサイドにやってきていたオク選手が両者を分け、そしてミルズ選手に攻撃を仕掛ける。しかしデニス選手がオク選手を持ち上げて放り投げる。この隙にミルズ選手はリングを降りて逃走。オク選手とデニス選手の間にもしこりの残る結果となった。

第5試合 カンジ vs メルセデス・ブレイズ

○カンジ vs ●メルセデス・ブレイズ

11月6日にタッグを組んだ両者だが、その試合中に仲間割れしていた。その時の因縁を引きずってこの日のシングルマッチが実現した。カンジ選手はRPWが管理するSWE女子王者だが、この日はノンタイトルで行われた。

試合は格闘スタイルのカンジ選手からブレイズ選手が逃げ回る展開。ブレイズ選手はまともな反撃もできないまま試合は進んでいく。しかし、カンジ選手をコーナーに誘い込むと、得意のコーナーヘッドドロップ、コーナーへのブレーンバスターを放ち、ようやく一矢報いる。しかし、最後はカンジ選手の得意の裏拳がヒットし、見事にフォール勝ちを収めた。

第6試合 Greedy Souls(c) vs Sunshine Machine(ブリティッシュタッグ選手権試合)

Greedy Souls(ブレンダン・ホワイト&●ダニー・ジョーンズ)vs Sunshine Machine(TKクーパー&○チャック・マンボ)

2022年11月6日のロンドン大会で両チームがタイトルマッチを行い、試合はSunshine Machineが勝利したものの、リングアウト勝ちだったことからタイトルの移動はなかった。しかもそのリングアウトは、王者組が故意にリングアウト負けとなり、ベルトの防衛をしたという結末だった。これに納得のいかないSunshine Machineの要求が受け入れられ、そのリマッチとなるこの日の試合はノーカウントアウトマッチとして行われた。

まずはSunshine Machineが先制攻撃。両チーム入り乱れる展開が続くが、徐々にTKクーパー選手が捕まる展開になる。結局10分近くもローンバトルを強いられたが、ようやくタッチが成立するとマンボ選手がこれまでの鬱憤を晴らす連続攻撃。1人で2人を相手に躍動する。それでもやはり多勢に無勢で徐々にマンボ選手も捕まり始める。それでもマンボ選手がナントな粘り続けていると、豪を煮やしたダニー・ジョーンズ選手がベルトを手に取り、マンボ選手に一撃。ここですかさずレフェリーは王者組の反則負け裁定。しかし試合そっちのけでGreedy Soulsはリング下からパイプ椅子を取り出し、凶器攻撃を続ける。

試合はSunshine Machineの反則勝ちとなったが、規定によりタイトル移動はなし。またしてもSunshine Mashineとしては納得のいかない結末に。するとブレンダン・ホワイト選手がマイクを手にし、12月17日はノーカウントアウト、ノーDQのストリートファイトマッチでタイトルマッチを行うとアピール。そして実際にこのルールにてタイトルマッチが行われることになった。

第7試合 リッキー・ナイトJr vs ザック・ナイト

○リッキー・ナイトJr. vs ●ザック・ナイト

甥と叔父にあたる両者のシングルマッチ。もともとは10月23日の6人タッグマッチでタッグを組んだマッド・カート選手とザック・ナイト選手が小競り合いとなり、リッキー・ナイトJr.(RKJ)選手がカート選手の肩を持つ形で両者が対立することになった。そして11月20日にシングルマッチを行う予定になっていたが、ザック・ナイト選手が欠場したことでカード変更となり、シングルマッチは延期されていた。そしてこの日、ようやく両者の対決が実現した。

試合はRKJ選手のスピードとザック・ナイト選手のパワーで真正面からぶつかり合う展開。とはいえ、ザック・ナイト選手もムーンサルトプレスや超スピードのスピアーなども披露し、優勢に試合を進める。RKJ選手も奥の手の片翼の天使も披露。しかし試合巧者のザック・ナイト選手はスリングブレイド式の入り方での胴絞めスリーパー。RKJ選手の体力を奪っていく。

RKJ選手はなんとかこの攻撃から逃れると、逆に背後から飛びついてスリーパーホールドを見舞う。ザック・ナイト選手も立ったまま耐えていたが、そのまま崩れ落ちる。RKJ選手は技を解くことなく締め続ける。徐々にザック・ナイト選手の全身の力が抜けていき、レフェリーは試合を止めた。

対立していた両者だが、試合後にザック・ナイト選手はRKJ選手を讃え、そして12月17日の大会で石井選手とシングルマッチを行うことを宣言した。

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