【RPW】Live in St Neots Seasons Beatings 2022(2022年12月30日)

【RPW】Live in St Neots Seasons Beatings 2022(2022年12月30日)

イギリスのRPW2022年最後の興行が12月30日に開催されました。この大会の動画を見ながらレビューしていきたいと思います。

参戦選手

主な参戦選手についてはこちらの記事にまとめています。

RPW参戦選手の紹介(2021-2022)

リッキーナイトJr選手の家族がモデルとなった映画「ファイティング・ファミリー」

第1試合 ルシアン・フィリップス vs デイビッド・フランシスコ

この日の第1試合はThe Legionのルシアン・フィリップス選手とコンテンダーディビジョン(ヤングライオン的立場のレスラー)のデイビッド・フランシスコ選手とのシングルマッチ。12月11日にブリティッシュヘビー級王者(当時)のRKJ選手の代役として4vs4イリミネーションマッチに急遽エントリーしたフランシスコ選手がいきなり対戦相手のフィリップス選手をオーバーザトップロープで失格にさせた因縁から組まれたカードとみられる。

試合開始のゴングがなると、フィリップス選手はThe LegionのTシャツをフランシスコ選手に投げ渡す。一種の勧誘の意味もあっただろうが、フランシスコ選手はそのTシャツを投げつける。試合は経験に勝るフィリップス選手が主導権を握るが、ところどころでフランシスコ選手が持ち前のパワーを見せる場面もあった。真っ向勝負であればある程度までは対抗できるが、フィリップス選手のダークファイトにはなされるがまま。それでもラリアットやDDT、そしてクロスフェイスでフランシスコ選手が見せ場を作る。最後はフィリップス選手のラリアットに沈んでしまったが、フランシスコ選手は20分近く互角にやり合うなど成長の証を見せた。

○ルシアン・フィリップス vs ●デイビッド・フランシスコ

第2試合 ルシア・リー vs ダニー・ルーナ(SWE女子選手権試合)

12月17日にカンジ選手からSWE女子王座を奪ったダニー・ルーナ選手の初防衛戦。対戦相手は2022年10月にRPWに初登場したルシア・リー選手。両者とも女子としては重量級の選手。入れ替わりの激しいRPW女子戦線での生き残りをかけた試合とも言える。

試合はキャリアの長いルーナ選手がコントロールする。リー選手も息を切らせながらなんとかコードブレイカーをヒットさせると、コーナーからフライングボディアタック。しかしルーナ選手は空中で捕まえると、そのまま後ろへ放り投げる。そしてリー選手にファルコンアローをヒットさせ、3カウントを奪った。ルーナ選手はSWE女子王座の初防衛に成功した。

●ルシア・リー vs ○ダニー・ルーナ(c)

第3試合 ショーン・ジャクソン vs ザック・ナイト

当初はギデオン・グレイ vs ザック・ナイトという試合が組まれていた。しかし当日になってギデオン卿が病気のため、急遽カードが変更された。ザック選手の対戦相手はショーン・ジャクソン選手。ジャクソン選手は元コンテンダーディビジョンの選手で、最近はRPWでヒールレスラーとしてリングを荒らしている存在だが、しょっぱいレスラーの域を出ない。ジャクソン選手はいつものようにリングアナウンサーからマイクを奪って自らのコールを行うと、会場からは怒号が飛び交う。対戦相手のザック選手は、12月17日の大会で自らの甥でブリティッシュヘビー級王者のリッキー・ナイトJr.選手の代理としてオーカーン選手とタイトルマッチを行い、敗れている。

この日のザック選手の動きは軽やかで、場外のジャクソン選手へのプランチャも見せる。この日は嫌われ者のジャクソン選手が対戦相手ということもあり、ザック選手に歓声が集まる。ザック選手は気分を良くしたのか、セントーンアトミコを狙うが、これは自爆に終わる。最後はザック選手がゴリースペシャルの体勢から相手をコーナーに投げつけると、ロープに走って強烈なスピアーを見舞い、フォール勝ちを収めた。

ショーン・ジャクソン vs ○ザック・ナイト

第4試合 クリス・ブロンソン vs ゲイブリエル・キッド

第4試合ではゲイブリエル・キッド選手が登場。ゲイブ選手は10月にブリティッシュヘビー級王座に挑戦して以来、久しぶりのRPWマットとなった。ゲイブ選手とブロンソン選手は初の対戦となる。

両者がリングに立つと、やはり会場での人気や知名度ではゲイブ選手が圧倒。試合は序盤から突貫ファイトにラフ攻撃を交えたブロンソン選手がペースを握る。しかし徐々に地力の差が出てくる。逆水平チョップの打ち合いでゲイブ選手が圧倒すると、カウンターのラリアット、そしてパイルドライバーで畳み掛けて3カウントを奪った。

クリス・ブロンソン vs ○ゲイブリエル・キッド

第5試合 ルーク・ジェイコブス vs マイルズ・ケイマン

12月17日の大会でブリティッシュクルーザー級王座から陥落したジェイコブス選手がRPW初登場のケイマン選手とシングルマッチ。両者にとっても初の対戦と見られる。ブリティッシュクルーザー級王座を失ったジェイコブス選手としてはここで快勝して再浮上していきたいが、一方のケイマン選手としてはここで存在感を示すことで2023年のRPWマット躍進のきっかけとしたいところ。

試合開始前からコーナー上で寝そべったり、ジェイコブス選手への歓声に文句を言ったりと挑発的なケイマン選手に対してジェイコブス選手は冷静に対応。一方のケイマン選手や鉄柱やエプロンを使った荒々しい攻撃を見せる。しかし試合終盤にはフライングボディプレス、スイング式DDTなど技、そしてエルボーの撃ち合いでの気迫で観客を沸かせた。それでも、最後はジェイコブス選手がシットダウンパワーボム、そしてラリアットでケイマン選手を沈めた。苦戦はしたものの、2022年の最後の試合を白星で飾ることができた。

ルーク・ジェイコブス vs ●マイルズ・ケイマン

第6試合 Greedy Souls vs マイケル・オク&???

第6試合ではブリティッシュタッグ王者のGreedy Soulsとマイケル・オク選手&ミステリーパートナーのタッグマッチが行われた。Greedy SoulsはSunshine Machineとの抗争を終え、タッグ王座を防衛し続けてきた。オク選手はかつてコナー・ミルズ選手とのDestination Everywhereでブリティッシュタッグ王座を保持していたが、ミルズ選手に裏切られてタッグを解消した後は正式なパートナーが不在だった。この日の試合はノンタイトルマッチではあるものの、ゲンタッグ王者チームとの対戦。このタッグチームが今後も継続するのかの試金石となろう。

後から入場してきたオク選手は、プライベートでのパートナーのアミラさんを伴って現れる。そしてまず1人でリングイン。そしてオク選手自身がマイクを持ち、パートナーを導き入れると思いきや、チャンピオンチームと2vs1で対戦すると宣言。するとGreedy Soulsが激昂し、2人で攻撃。そしてセコンドのアミラさんにも文句を言う。するとそこに音楽が流れ出し、姿を見せたのはマッド・カート選手。Greedy Soulsがカート選手に視線を奪われている隙にオク選手は背後からミサイルキック。そして混戦のまま試合が開始される。

試合は序盤からカート選手が捕まる。ほとんど反撃もできないまま、ホワイト選手、ジョーンズ選手が代わる代わる痛ぶる展開。それでもなんとかカート選手の得意技であるコードブレイカーを決めると、オク選手にチェンジ。オク選手は孤軍奮闘。カート選手に回復の余裕を与えるが、素早いタッチワークでGreedy Soulsはなかなかペースを渡さない。カート選手の切り返しのコードブレイカー、ダブルのハーフボストンクラブで見せ場を作るも、最後はGreedy Soulsの合体攻撃でカート選手は3カウントを奪われた。

試合後、オク選手は以前からカート選手とのタッグを望んでいたと発言。試合には負けたが、オク選手にとっては2022年の最高の締めくくりとなった。

Greedy Souls(ブレンダン・ホワイト&○ダニー・ジョーンズ)vs マイケル・オク&●マッド・カート

第7試合 ウィル・ケイヴン vs ロビー・エックス(c)(ブリティッシュクルーザー級選手権試合)

この日のメインイベントはブリティッシュクルーザー級選手権試合。 12月17日に4WAYイリミネーションマッチで行われたタイトルマッチで最後に残った2人によるリマッチ。この日は3本勝負で行われた。

1本目はロビー・エックス選手。試合序盤から激しい動きで互いに勝負をかける。ローリングクラッチホールドでお互いにフォールを狙うが決定打にはならない。クラッチを外したロビー・エックス選手がカウンターで得意のエクスクラメーションをヒットさせる。ロビー・エックス選手はカバーするも、まだ体力が残っていたのか、それとも技が浅かったのか、ケイヴン選手はカウント2で肩を上げる。しかしロビー・エックス選手はそれにもめげずにすかさず2発目のエクスクラメーション。これは返すことができず、ケイヴン選手は1本目を献上してしまった。

ウィル・ケイヴン vs ○ロビー・エックス(c)(0-1)

2本目が始まるとケイヴン選手は場外エスケープでダメージの回復を図る。そしてリングに戻ると長期戦は不利と見たのか一気呵成に攻撃を仕掛ける。抱え込み式バックドロップ、DDT、背後からのラリアットと畳み掛けるが、ロビー・エックス選手はなんとか肩を上げる。するとケイヴン選手はロビー・エックス選手を花道奥の舞台まで連れて行き、ドリルアホールパイルドライバーを見舞う。ロビー・エックス選手は大の字になり動けなくなるが、場外カウント9でなんとか生還。リングに戻ると再びケイヴン選手が攻勢に出る。ロビー・エックス選手は反撃しようとするも、トラースキックがレフェリーに誤爆。このチャンスにケイヴン選手はベルトでロビー・エックス選手を殴打。レフェリーが復帰してゆっくりとカウントを数えるが、なんとかカウント2で肩を上げる。ケイヴン選手はさらにレフェリーの目の前で再びベルトを持って攻撃を仕掛けようとするが、レフェリーがこれを制止する。その隙にロビー・エックス選手がケイヴン選手を丸め込み、逆転で3カウントを奪った。王者のロビー・エックス選手が2本選手でベルトの防衛に成功した。

ウィル・ケイヴン vs ○ロビー・エックス(c)(0-2)

 

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