【RPW】Live in London 69(2023年1月8日)

【RPW】Live in London 69(2023年1月8日)

2023年1月8日にロンドンで開催されたRPWの大会レビューです。この日はギデオン・グレイ卿がプロレスラーとしてリングに上がっています。なお、この日はダニー・ルーナ選手とニック・ライリー選手が病気のために欠場し、一部のカードが変更されました。

参戦選手

主な参戦選手はこちらの記事をご参照ください。

RPW参戦選手の紹介(2023)

第1試合 コナー・ミルズ vs デイビッド・フランシスコ

オープニングマッチではコンテンダーディビジョンのフランシスコ選手がヒールレスラーのミルズ選手に挑んだ。フランシスコ選手は気合十分で登場するが、一方のミルズ選手は不満そうな顔でリングイン。そしていきなりフランシスコ選手を襲って試合開始。試合序盤は一方的にミルズ選手が攻め込む。フランシスコ選手がポップアップ式コンプリートショット、そしてラリアットで反撃。巨体を生かしたダイビングエルボードロップも披露。ミルズ選手はこの攻撃に耐えると、最後はハイキック1発で試合を決めた。3カウントが入ると、ミルズ選手は勝ち名乗りを受けることもなく真っ直ぐに控室へと戻っていった。

○コナー・ミルズ vs ●デイビッド・フランシスコ

第2試合 Greedy Souls vs Lykos Gym

2022年下半期にSunshine Machineとの抗争し、タイトルを保持し続けたGreedy Soulsが登場。この日はノンタイトルマッチでLykos Gymと対戦した。体格的には圧倒的にGreedy Soulsが有利だが、Lykos Gymの幻惑戦法がどこまで通用するかがポイント。

試合開始に先立ち、Lykos Gymの2人はひざまづいてレフェリーのシューズにキスをし、恭順の態度を示す。先発はキッド・ライコスⅡ(以下「2号」)とホワイト選手。圧倒的な体格差があるが、2号は機敏な動きでホワイト選手をダウンさせる。すかさずキッド・ライコス選手(以下「1号」)が鉄板を持ち出し、ホワイト選手の上に置いた状態でダイビングセントーン。しかし真っ向勝負ではやはり敵わない。それでも2人係の攻撃でホワイト選手をダウンさせると、コーナーで1号が2号の体を持ち上げてスーパーダイビングセントーンを見舞う。ホワイト選手はグロッキー状態になるが、ジョーンズ選手がうまくフォロー。最後は合体のソウルデストロイヤーを見舞い、2号からフォールを奪った。

Greedy Souls(ブレンダン・ホワイト&○ダニー・ジョーンズ)vs Lykos Gym(キッド・ライコス&●キッド・ライコスⅡ)

第3試合 JJゲイル vs ゲイブリエル・キッド

ゲイブ選手が12月30日に続いて今大会にも登場。対戦相手のJJゲイル選手は勝ち星に恵まれていない。RPWでは2022年のシングルマッチで勝利したのは1回のみであった。ゲイブ選手にとっては危なげなく勝利を収めたい相手である。JJゲイル選手もかなり危機感を持っているのか、試合序盤からフルスロットルで向かっていく。長身にもかかわらずハイフライヤーのJJゲイル選手はトペスイシーダやラ・ケブラーダを見舞う。しかし場外でゲイブ選手の逆水平チョップを受けると徐々に動きが止まってくる。コーナーに詰めての逆水平チョップとヘッドバットのコンビネーション、そして串刺しラリアットからのブレーンバスターですでにJJゲイル選手は虫の息。JJゲイル選手はなんとか立ち上がってエルボーやキックで反撃するが、最後はツームストンパイルドライバーで3カウントを奪われた。試合後、ゲイブ選手はマイクを手にし、2023年中にはブリティッシュヘビー級王座を獲得することを宣言した。

●JJゲイル vs ○ゲイブリエル・キッド

第4試合  ロビー・エックス(c) vs ルーク・ジェイコブス(ブリティッシュクルーザー級選手権試合)

2022年12月17日にブリティッシュクルーザー級王座を獲得したロビー・エックス選手が前王者の挑戦を受けた。12月17日のタイトルマッチでは4WAYイリミネーションマッチだったということもあり、改めて1vs1で決着をつけるという構図となった。これまでの両者のシングルマッチの対戦成績は、ジェイコブス選手の2勝1敗1ノーコンテストとなっている。ロビー・エックス選手としてはこの試合で王座防衛はもちろん、対戦成績を五分に持ち込みたい。また、ハイフライヤーのロビー・エックス選手に対し、クラシックスタイルのジェイコブス選手という両者のスタイルの違いもあり、どちらが自らのペースに持ち込むことができるのかも見どころ。

試合はロビー・エックス選手がスピードで撹乱しようとするが、ウェイトのあるジェイコブス選手に対して攻め手を欠く展開。ジェイコブス選手は派手な動きをしないものの、どっしりと構えて投げたり固めたりしつつ相手の体力を奪う。試合中盤の張り手合戦で両者エキサイトしたのか、互いに馬乗りになってエルボーを打ち込む。相手の得意のラリアットを回避したロビー・エックス選手が得意のエクスクラメーションを狙うが、ジェイコブス選手はそれをキャッチして胴締めスリーパー。それでもロビー・エックス選手はなんとかエスケープに成功する。そして改めてエクスクラメーションがヒットするが、ジェイコブス選手はカウント1で肩を上げる。しかしすかさず2回目のエクスクラメーションがヒット。ジェイコブス選手は肩を上げることができず、3カウントを奪われてしまった。

ロビー・エックス(c) vs ●ルーク・ジェイコブス

第5試合 ギデオン・グレイ vs ザック・ナイト

この日はプロレスラーとしてギデオン・グレイ卿が登場。United EmpireのTシャツにジャケット、ハットという出立ちでケインを手に登場したギデオン卿には大ブーイングが浴びせられる。そして対戦相手のザック・ナイト選手がリングインするや否やパウダー攻撃。ザック・ナイト選手の視界を奪う。そしてここで試合開始のゴング。

目を押さえているザック選手に殴りかかるも、ザック選手にダメージを与えることができない。ザック選手が視力を取り戻してくると、試合は一方的な展開になる。一瞬の隙を見てギデオン卿の得意のクロスボディアタックを狙うが、それも空中で捕らえられ、ブレーンバスターに切り返されてしまう。真っ向勝負では勝ち目がないと悟ったか、ギデオン卿はパイプ椅子を持ち出す。ザック選手も対抗してパイプ椅子を手にリングインすると、ギデオン卿はパイプ椅子を元に戻して命乞い。それを見てパイプ椅子を元に戻したザック選手の隙をつき、ケインで一撃を見舞う。そしてギデオン卿が少しペースを握り、卍固めを披露する。さらに背中を向けたザック選手に対してスクラッチ攻撃と、日本で身につけたムーブを見せる。そしてセカンドコーナーを使ってミニ玉座。それでも大きなダメージを与えることができず、逆にザック選手のシットダウンパワーボムなどの強烈な攻撃を受ける。そしてトドメのゴリースペシャルボムを狙ったところをうまく身をかわし、ZSJ選手のような固め技。意外なテクニシャンの一面を出してくる。それでも、最後はザック・ナイト選手のスピアーで3カウントを奪われた。

ザック選手はダウンしているギデオン卿の見下ろして挑発するが、ギデオン卿は急所攻撃。そしてスタンディング状態で再び急所攻撃。股間を押さえてダウンするザック選手にケインで一撃を喰らわそうとギデオン卿は構えるが、そこにゲイブ選手が乱入。ケインを奪ってギデオン卿を場外へと蹴り落とす。そしてギデオン卿はマイクを手にすると、ブリティッシュヘビー級王者のオーカーンとやりたいのか?と問いかける。ゲイブ選手がそうだというジェスチャーを見せると、ギデオン卿は次のお前のロンドンでの対戦相手は辻陽太だと宣言。後日、2月5日に開催されるロンドンでの大会にて辻選手とのシングルマッチが発表された。

ギデオン・グレイ vs ○ザック・ナイト

第6試合 チャーリー・スターリング&ショーン・ジャクソン vs Sunshine Machine

この試合はもともとチャーリー・スターリング&ニック・ライリーのSmokin’ AcesとSunshine Machineとのタッグマッチだった。しかしニック・ライリー選手が欠場したため、スターリング選手のパートナーとして代わりにショーン・ジャクソン選手が登場した。この2人がタッグを結成するのはおそらく初めて。いつものように荒ぶるジャクソン選手に対し、スターリング選手は冷静に握手を求め、結束を図る。

初のタッグ、しかも当日に急遽決定した即席タッグということもあり、タッグチームとしての経験値には雲泥の差がある。しかし、スターリング選手が相手をうまく分断したり、さりげないコンビネーションを見せたりと目立たないながらもチームを引っ張る。スターリング選手の活躍もあり、意外なことに序盤から中盤にかけてスターリング&ジャクソンが有利に試合を進める。しかし最後はSunshine Machineの合体技が試合を決めた。ジャクソン選手に得意の合体技デシグネイテッドドライバーをヒットさせるがすぐにはフォールしない。Sunshine Machineはダメ押しで合体技のキャプテンミッドナイツリベンジを見舞い、完璧な3カウントを奪った。しかし、スターリング選手、ジャクソン選手の意外な粘りが目立った試合だった。

チャーリー・スターリング&●ショーン・ジャクソン vs Sunshine Machine(チャック・マンボ&○TKクーパー)

第7試合 ウィル・オスプレイ vs エディ・デニス

この日のメインに登場したのはオスプレイ選手とデニス選手。両者がリング上で顔を合わせるのは約7年ぶりで、シングルマッチとしては初めての対戦となった。まず大歓声の中でデニス選手が登場。オスプレイ選手が登場するとこちらも大歓声。しかし、ギデオン卿がマイクを持ってオスプレイ選手のコールをすると多少のブーイングも浴びせかけられる。

試合は序盤からオスプレイ選手がペースを握る。デニス選手は長身を生かした攻撃をしたいところだが、オスプレイ選手にうまくいなされる。チョップ合戦でも圧倒され、デニス選手は見せ場を作ることができない。試合中盤になってようやくデニス選手の上からのエルボーがクリーンヒット。デニス選手の背板ブリッジでオスプレイ選手は危険な角度で落とされる。デニス選手は2発目を狙ったが、これは逆に切り返される。

オスプレイ選手のいいように攻め込まれるデニス選手だが、1発目の正面からのヒドゥンブレイドはカウント2で肩を上げる。そして得意のネクストストップドライバーで見せ場を作る。しかし、最後は正面からのランニングエルボー、そしてヒドゥンブレイドに沈んだ。

ウィル・オスプレイ vs ●エディ・デニス

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