【RPW】Live in Cardiff(2023年2月24日)

【RPW】Live in Cardiff(2023年2月24日)

2023年2月24日にイギリス・ウェールズのカーディフでRPWの大会が開催されました。カーディフでの開催は2017年10月以来となります。

参戦選手

主な参戦選手はこちらの記事をご参照ください。

RPW参戦選手の紹介(2023)

第1試合 デイビッド・フランシスコ vs コナー・ミルズ

本来、この日のコナー・ミルズ選手の対戦相手はリッキー・ナイトJr.(RKJ)選手だった。しかしRKJ選手が欠場したことから、急遽その代替としてコンテンダーディビジョン(ヤングライオン的なレスラー)からデイビッド・フランシスコ選手が抜擢された。フランシスコ選手はコンテンダーディビジョンとはいえ、キャリアだけでみると13年もある。この日の対戦相手のミルズ選手とはRPWで2回目のシングルマッチであり、前回の2023年1月8日は敗北している。しかし、その他のインディー団体も含めた両者のシングルマッチはこれまで8回も行われており、4勝4敗という記録が残されている。それでも、RPWで早くから頭角を現したミルズ選手にとってこの日の試合は一蹴しておきたいところである。

●デイビッド・フランシスコ vs ○コナー・ミルズ

第2試合 辻陽太 vs ダン・モロニー

この試合はすでに別記事をアップしていますので、そちらをご参照ください。

ギデオン卿から放たれた刺客として辻陽太がダン・モロニーとシングルマッチ(2023年2月24日)

第3試合 BBB vs Greedy Souls

第3試合に登場したのはブリティッシュタッグ王者のGreedy Soulsの2人。対戦相手のBBBはRPW初登場であるためか、この日はノンタイトルマッチで行われた。しかしBBBもかつてはICW(Italian Championship Wrestling)のタッグ王座を獲得したこともある実力者。

最初に登場したのはGreedy Soulsの2人。歓声と罵声が飛び交う中でリングイン。一方のBBBは初登場ということもあり、観客からの反応も薄い。しかし、2人が同じコーナーポストに登ってアピールすると、観客からチャントが湧き上がる。そしてGreedy SoulsがBBBを背後から襲い、試合が開始する。試合序盤から中盤にかけてはインベラルディ選手が捕まる展開。Greedy Soulsはうまく2対1のシーンを作って相手をいたぶる。インベラルディ選手は相手をエクスプロイダーで放り投げると、ようやくモーリ選手に交代。元気一杯のモーリ選手は機敏な動きでホワイト選手を翻弄する。しかしながら、体格的に不利な BBBはどうしてもすぐに試合のペースを失ってしまう。サンドイッチ式エルボーやキックとブレーンバスターの連携技でなんとか反撃するも、エンジンのかかったホワイト選手が1人でBBBの2人を薙ぎ払う。そして最後はマジックキラーバックブリーカーでホワイト選手がインベラルディ選手からフォール勝ちを奪った。終わってみれば王者チームの横綱相撲であった。

BBB(ミルコ・モーリ&●ニコ・インベラルディ)vs Greedy Souls(○ブレンダン・ホワイト&ダニー・ジョーンズ)

第4試合 レオン・スレーター vs フランシスコ・アキラ

第4試合にはUnited Empireのフランシスコ・アキラ選手が登場。RPW期待の星であるレオン・スレーター選手とは初遭遇。まず登場したのはアキラ選手。IWGPジュニアタッグ王者と紹介され、会場からも大歓声を受ける。次いでスレーター選手も観客とハイタッチをしながら登場。会場からも大レオンコールが湧き上がる。

試合開始のゴングが鳴ると、スレーター選手がふわりと飛び上がり相手の顔面にドロップキックを撃ち下ろす。続けざまに450スプラッシュを受けたアキラ選手は苦しそうな表情になる。スレーター選手はさらにコーナー越えのプランチャを狙うが、これはアキラ選手がミサイルキックで迎撃。ようやく五分の展開に持ち込む。

コーナーホイップされたスレーター選手がその勢いでセカンドロープに飛び乗り、ケブラーダ攻撃を狙うが、アキラ選手は相手が飛び乗ったところで両膝の裏にドロップキック、そしてバッククラッカー。これで相手の動きが完全に止まり、アキラ選手が一方的に攻撃する展開になる。スレーター選手は一瞬の隙をついて反撃を試みるも、ダメージが蓄積されており攻撃が途切れ途切れになる。しかし、スレーター選手がブルーサンダーボム、ブレーダーバスターを連発すると、アキラ選手も危うくフォールを奪われそうになる。そしてアキラ選手は雪崩式フランケンシュタイナー、バズソーキックからフィニッシュを狙うが、最後のファイヤーボールは回避されてしまう。アキラ選手は相手のハイキックやコーナーポスト越えのノータッチトペコンヒーロなどで攻め込まれるが、最後はスピードファイヤーからファイヤーボールで試合を終わらせた。勝利したアキラ選手はリング上で大の字のスレーター選手に向かってクラウンズアップのポーズをし、バックステージへと消えていった。

●レオン・スレーター vs ○フランシスコ・アキラ

第5試合 ダニー・ルーナ(c) vs スカイ・スミットソン(SWE女子選手権試合)

2023年2月5日のロンドン大会で行われたSWE女子選手権試合の後、リングに登場したのがスカイ・スミットソン選手だった。スミットソン選手はギデオン卿が率いるThe Legionのメンバーであるものの、しばらくRPWマットからは離れていた。この日はThe Legion総帥のギデオン卿が不在のため、リングアナウンサーが両者をコールする。最初にコールされたスミットソンに対しては大ブーイング、そして王者のルーナ選手に対しては大歓声とわかりやすい構図のタイトルマッチとなった。

ブーイングを浴びるスミットソンだが、腕を極めたりエルボースマッシュを放ったりと非常にオーソドックスな攻撃。むしろルーナ選手の方がナックルなどのラフ攻撃を見せる。さらにルーナ選手は串刺しスピアーやフェイスバスターなど、自らの体格を生かした技を仕掛ける。ルーナ選手のラリアットとパワーボムで試合が決まったかに見えたが、スミットソン選手はなんとか肩を上げる。そして逆に重いルーナ選手にパワーボムを見舞う。そしてエプロンでの攻防となり、スミットソン選手はルーナ選手に大ダメージを与える。そしてリングに戻って試合を決めようとしたが、逆にルーナ選手が相手を丸め込んで起死回生のフォール勝ち。スミットソン選手にとっては納得のいかない結果となった。

○ダニー・ルーナ(c) vs ●スカイ・スミットソン

第6試合 ロビー・エックス(c) vs ハリソン・ベネット(ブリティッシュクルーザー級選手権試合)

この日のセミファイナルではブリティッシュクルーザー級選手権試合が組まれた。この日は久しぶりのウェールズ・カーディフでの開催ということもあり、ウェールズ出身で地元の団体を主戦場としているベネット選手が抜擢された格好である。

ロビー・エックス選手はRPWの中でも人気選手の1人であるが、この会場では完全にアウェー。ベネット選手のコールに大歓声が上がった一方でロビー選手に対してはブーイング。普段のRPWマットではなかなか見られない光景である。

試合はいきなりスピーディーな攻防から始まる。ロビー選手はリープフロッグを狙ったベネット選手を空中で迎撃すると、セントーンアトミコ、ブレーンバスターで一気呵成に攻める。しかし観客の後押しもあり、徐々にベネット選手の攻撃にキレが増してくる。ベネット選手の強烈なドロップキックでロビー選手が一回転してしまうほどの衝撃。そしてスリーパーホールドでロビー選手は危うく落とされそうになる。

エルボーやチョップの攻防でなんとか優勢を取り戻したロビー選手は得意のエクスクラメーションを狙うが、これは回避されてしまう。しかし、二段階ムーンサルトプレスなどでさらに攻撃を重ね、2回目のチャレンジでエクスクラメーションがヒット。これで試合が決まったかに見えたが、ベネット選手はなんとか肩を上げる。そしてベネット選手が反撃に出る。串刺しニーアタックで相手を弱らせると、ロープに振っての攻撃を狙う。ここでロビー選手はボディアタックを狙うが、ベネット選手は空中でキャッチしてそのままパワースラムで相手を投げつける。しかし、ここで相手を投げたベネット選手が変な形で落ちてしまう。ベネット選手は左肩を押さえて立ち上がることができず、レフェリーもダウンカウントを取りかけたが2まで数えたところでゴングを要請。レフェリーストップでロビー選手の勝利が決定した。試合には敗れたものの、奮闘したベネット選手に観客はスタンディングオベーションで讃えた。

○ロビー・エックス(c) vs ●ハリソン・ベネット

第7試合 ウィル・オスプレイ vs ビッグ・デーモ

メインには2大会連続でオスプレイ選手が登場。この日の対戦相手はSTRONG参戦経験もあるビッグ・デーモ選手。試合開始のゴングがなるとオスプレイ選手は全開で攻撃を仕掛ける。140キロを超えるデーモ選手も機敏な動きで対応。そのパワーとスピードにオスプレイ選手も驚きの表情を見せる。

クロスボディアタック、セントーンなど自らの体格を生かした攻撃でオスプレイ選手をダウンさせると、デーモ選手はリング中央でポーズを決めて勝ち誇る。そして尻を突き出し、観客を煽る。オスプレイ選手はキックやエルボーで相手を怯ませオスカッターを狙うが、デーモ選手はこれをキャッチするとブルーサンダーボム。オスプレイ選手も非常にやりづらそうな雰囲気を見せる。さらにヒドゥンブレイドもデスバレーボムやパワーボムに切り返されるなど、オスプレイ選手にとってはストレスの溜まる試合となる。

どれだけ攻めても3カウントを許さないオスプレイ選手に対し、デーモ選手は攻め疲れの表情を見せる。そしてデーモ選手はニヤリとした表情で片翼の天使を狙うが、オスプレイ選手は慌ててこれを回避。そしてヒドゥンブレイドをヒットさせるも、3カウントを奪うことができない。しかし最後はボディプレスを自爆したデーモ選手にヒドゥンブレイド、スーパーオスカッター、そしてストームブレイカーと得意技のフルコースを見舞い、なんとか3カウントを奪うことに成功した。デーモ選手との熱い攻防に観客はスタンディングオベーション。そして両者はリング中央でグータッチを交わし、互いの健闘を讃えた。

○ウィル・オスプレイ vs ●ビッグ・デーモ

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