辻陽太が悩めるJJゲイルとシングルマッチ！（2023年3月5日）

2023年3月５日のRPWロンドン大会で辻陽太vsJJゲイルというシングルマッチが組まれました。JJゲイル選手はこれから浮上を狙う立場にあります。両者の対戦はどのように展開したのでしょうか。

1. シングルプレーヤーとして浮上を目指すJJゲイル
2. 辻陽太 vs JJゲイル

シングルプレーヤーとして浮上を目指すJJゲイル

JJゲイル選手は2019年よりRPWを主戦場としているレスラーです。長身イメケンのハイフライヤーでそれなりに人気も高い選手なのですが、なかなか勝利に手が届いていません。この試合の前までの戦績は以下のようになっています。

2019年　シングル1勝5敗、タッグ3敗

2020年　シングル1勝4敗、3WAY1勝、タッグ3勝2敗

2021年　シングル7敗、6WAY1敗、5WAY1敗、タッグ1勝8敗

2022年　シングル1勝5敗、6WAY1敗、4WAY1敗、タッグ1勝5敗

2023年　シングル1勝1敗、タッグ1敗

通算でシングル4勝22敗、タッグ5勝19敗、その他1勝4敗です。また、この期間中に他団体にも参戦しているのですが、全て敗北しています。人気に実力が全くついてきていない選手といえます。なお、タッグでは通算で5勝していますが、そのうちの2勝はブレンダン・ホワイト選手、1勝はリッキー・ナイトJr.選手という実力者とのタッグでした。タッグパートナーとして活動してきたカラム・ニューマン選手とのタッグでは2勝8敗とやはり大きく負け越しています。

この日の試合から約1ヶ月前、2023年2月5日のロンドン大会でもやはりニューマン選手とのタッグで敗北したJJゲイル選手は、試合後にタッグチーム解散を発表しました。これは喧嘩別れではなく、タッグで全く結果を残せていないのでこの日の試合に敗れたらタッグを解散することにあらかじめ同意していたということでした。そしてシングルプレーヤーとして2月19日のサウサンプトン大会ではウィル・ケイヴン選手とのシングルマッチに挑みました。タッグを解消して決死の覚悟で挑んだこの試合に見事勝利し、JJゲイル選手は新たな一歩を踏み出したのでした。

この日はタッグを解散して以来2試合目のシングルマッチとなります。JJゲイル選手としてはここで勝利して弾みをつけたいところですが、すでにRPWのトップレスラーの1人として君臨している辻選手としては軽く一蹴したい相手でした。

辻陽太 vs JJゲイル

最初に登場してきたのは辻選手。セコンドのデイビッド・フランシスコ選手にちょっかいを出しつつ、笑顔でリングイン。リングアナウンサーの真横に仁王立ちし、コールを受ける。次いで勢いよくJJゲイル選手が登場。会場は大歓声で迎える。JJゲイル選手はこの日から新しい登場曲となり、自信に満ち溢れた表情に見える。

序盤のグラウンドの攻防を制したJJゲイル選手はヘッドシザースホイップで辻選手を吹き飛ばす。JJゲイル選手は会場のJJコールに応えているが、その隙に辻選手が背後からタックル。場外戦に持ち込み相手をいたぶる。辻選手はリングに戻ってTシャツを脱ぎ、そのTシャツで相手の首を絞めるがすぐにレフェリーに静止される。逆にJJゲイル選手が丸め込んでからのフットスタンプ。さらにコンビネーションエルボーで辻選手をダウンさせる。しかし辻選手も風車式バックブリーカーで対抗。そしてスピニングフェイスバスター、ホイールバロースラムと畳み掛ける。ダウンした相手を見下ろしつつニヤリと笑う。そしてパワーボムに捉えようとするが、逆にフランケンシュタイナーを受けてしまう。それでもすかさずラリアットを見舞う。

そして再びパワーボムを狙うが、これは海老固めに丸め込まれる。そして起き上がりざまにハイキック、そしてJJゲイル選手はコーナーポストからの高さのあるムーンサルトプレス。辻選手はこれを返すことができず、3カウントを奪われてしまった。

しかし、辻選手はこの判定に納得しない。肩を上げただろうとアピール。観客は大歓声でJJゲイル選手の勝利を祝うが、納得できない辻選手はリングを降りない。そしてリング上でインタビューを受けるJJゲイル選手に近づき、襲撃。この姿に会場からは大ブーイング。JJゲイル選手はマイクを握り、辻選手に対して3月26日のビッグマッチであるRevolution Rumbleをかけて再戦しようと呼びかける。辻選手は握手をすると見せかけ、パワーボムで投げ捨てる。

それでも、両者は1週間後の3月11日に再戦することが決定し、この勝者が3月26日のRevolution Rumbleに出場できることとなった。

3rd show of 2023. #RevProSunday #RevPro229 #RevProLondon71 @RevProUK @JJGale_PW @tsuji_njpw pic.twitter.com/qdB7fZdwsY

— Phil Stopford BFE (@PhilStopford) March 5, 2023