【RPW】Raw Deal 2023(2023年3月11日)

【RPW】Raw Deal 2023(2023年3月11日)

2023年3月11日にロンドン近郊スティーブニッジにてRPWの大会Raw Deal 2023が開催されました。この大会の目玉の一つがランス・アーチャー選手の参戦でしたが、フライトトラブルの問題で急遽欠場することになってしまいました。

参戦選手

主な参戦選手はこちらの記事をご参照ください。

RPW参戦選手の紹介(2023)

第1試合 JJゲイル vs 辻陽太

この試合はすでに別記事を公開していますので、そちらをご参照ください。

辻陽太がRevolution Rumble出場をかけてJJゲイルと再戦!(2023年3月11日)

第2試合 TKクーパー vs コナー・ミルズ

第2試合に登場したミルズ選手は当初ランス・アーチャー選手が予定されていた。しかしアーチャー選手はフライトトラブルにより欠場することが急遽発表された。そのため、アーチャー選手に代わってTKクーパー選手がミルズ選手の対戦相手を務めることになった。両者のシングルマッチは他団体でこれまでも何度か実現していたが、ミルズ選手がマイケル・オク選手とのタッグチームを解消しヒールターンして以降は初のシングルマッチとなった。

すっかりヒールが板についたミルズ選手には大ブーイングが浴びせかけられる一方、TKクーパー選手には大歓声。普段はチャック・マンボ選手とのタッグで登場することが多いが、前回大会に引き続きシングルで登場した。

試合が開始すると、両者ともテクニシャンぶりを発揮する。しかしその中でも相手の指を掴むなどミルズ選手はダーティーなファイトを織り交ぜる。試合序盤は延々とグラウンドの攻防が続くが、ロープに走ったミルズ選手にクーパー選手のレッグラリアートがヒットすると、コーナーに詰めてナックルを浴びせる。しかしミルズ選手も相手を場外に落とすと、トペエルボー。リングに戻ってからも荒々しく相手を攻める。

クーパー選手の450スプラッシュは回避されたが、すかさずブロックバスターで相手にペースを握らせない。逆に串刺しフロントキック、パワーボムを受けてしまうが、クーパー選手は得意のヘッドバットでペースを戻すとコーナーポストからの攻撃を狙う。蘇生してきたミルズ選手を一旦は落とすも、再度ポスト上での攻防となる。するとクーパー選手はスパニッシュフライを放つ。さらにスワントーンボムを狙うが、これは剣山で迎撃されてしまう。

そして最後はミルズ選手がラリアット、そして相手の側頭部にハイキックを見舞う。クーパー選手はノックアウトのような形でダウン。ミルズ選手は完璧な3カウントを奪うことに成功した。

●TKクーパー vs ○コナー・ミルズ

第3試合 メルセデス・ブレイズ vs シャンタル・ジョーダン

第3試合は女子のシングルマッチ。ブレイズ選手は2022年後半にRPW初登場した。一方のジョーダン選手は数年前からRPWマットにも上がっているが、両者がRPWマットで遭遇するのは初めて。今後の女子王座の挑戦権を占う意味でも大切な試合となった。

ジョーダン選手はニックネームがThe Bad Girlだが、この試合では観客からの声援を浴びる。対戦相手のブレイズ選手は立ち居振る舞いからヒールレスラーであり、観客を煽りながら相手に攻撃を加える。

試合は全般的にブレイズ選手が余裕を見せながら相手を痛ぶる展開。強烈なドラゴンスリーパーも見せるが、ジョーダン選手はなんとかロープブレイクに持ち込む。試合中盤、ブレイズ選手が相手を小馬鹿にするような張り手を見舞うと、ジョーダン選手はこれに怒る。逆に張り手を見舞うと、ミドルキック、そしてヘッドバット。さらに両者はラリアットやフロントキックを打ち合い、両者ダウン状態に。ジョーダン選手はキークラッシャー、ブレイズ選手はセカンドコーナーからのスピアーをヒットさせるも、試合を決めるに至らない。すると最後はジョーダン選手のパワーボム、そしてバズソーキックがヒットし、ブレイズ選手から3カウントを奪った。

●メルセデス・ブレイズ vs ○シャンタル・ジョーダン

第4試合 キャメロン・カイ&マイケル・オク vs ゲイブリエル・キッド&レオン・スレーター

第4試合はタッグマッチ。3月5日のロンドン大会のメインで行われた4vs4イリミネーションマッチで顔合わせした4人がこの日はタッグで激突。いずれのチームも実力者と若手というタッグとなっている。

最初に登場したのがゲイブ選手。新日本プロレスのジャージに身を纏い、大歓声に迎えられながらリングイン。次に登場したのがスレーター選手。まだ18歳と若いが、初登場以来急速にファンの支持を獲得した。次に登場したのが17歳のカイ選手。まだ結果を残せていないが、可能性を感じさせるファイトで観客からの支持も高い。そして最後に登場したのがオク選手。恋人のアミラさんを伴い、この日一番の歓声で迎えられた。

試合はカイ選手とスレーター選手で開始するが、まもなくゲイブ選手に交代。カイ選手を軽くあしらいつつ、コーナーに控えるオク選手を襲撃。これに怒ったオク選手がゲイブ選手と激しくやり合う。最初はオク選手の勢いに翻弄されるが、ゲイブ選手は早いタッチワークで体勢を立て直す。ゲイブ選手のパワーとスレーター選手の跳躍力を活かしたコンビネーション攻撃でオク選手を捕える。そしてオク選手のフィニッシュホールドであるハーフボストンクラブを仕掛けて挑発。

試合権利がスレーター選手とカイ選手に移ると、今度はカイ選手が大暴れ。ゲイブ選手、スレーター選手に対して順番に得意のノーザンライトスープレックスを放つと、今度は2人まとめてノーザンライトスープレックス。これには会場からも大歓声。

その後試合は4人が入り乱れて混戦になる。最後はスレーター選手とカイ選手の一騎打ち状態になる。そしてともに丸め込んでフォールを狙うが、最後はスレーター選手がウラカンラナから3カウントを奪うことに成功した。

試合後、オク選手とゲイブ選手が激しい言い合いをする。ゲイブ選手は和解の意思表示をするが、オク選手はそれを受け入れることなくリングを降りていった。そしてゲイブ選手は実況席のヘッドセットを装着し、3月26日のRevolution Rumbleで優勝してブリティッシュヘビー級王座を奪うと宣言した。

●キャメロン・カイ&マイケル・オク vs ゲイブリエル・キッド&○レオン・スレーター

第5試合 カラム・ニューマン vs リッキー・ナイトJr.

ニューマン選手は2023年2月5日にJJゲイル選手とのタッグを解消して以降、シングルレスラーとして初めてRPWに登場した。元パートナーのJJゲイル選手は3月5日のロンドン大会で辻選手相手に勝利を奪い、さらにこの日の第1試合でも辻選手に連勝し、浮上のきっかけを掴みつつある。ニューマン選手も同じく浮上していきたいところだが、この日の相手は前ブリティッシュヘビー級王者のリッキー・ナイトJr.(RKJ)選手。非常に高い壁であるが、少なくとも爪痕は残したいところである。

試合は両者の握手からクリーンにスタート。体型としてはニューマン選手の方が少し上回っているが、タックル合戦ではまるで相手にならない。ニューマン選手の全力タックルを受けてもRKJ選手は涼しい顔で仁王立ち。両者の格の違いを見せつける。RKJ選手は試合序盤から中盤にかけて、相手に全く反撃の余地を与えない試合運びをする。

試合終盤に入り、ニューマン選手がようやく反撃。しかしコーナーでのキックの当たりが弱く、場外エスケープした相手にはなったトペスイシーダはタイミングが合わずにただ前のめりに場外へ降りただけのような格好に。そして相手をリングに入れてスワンダイブで攻撃をしようとするが、相手との距離をうまく測れずにスワンダイブ式リングインになってしまう。その後に放ったカナディアンデストロイヤー、そしてオスカッターはクリーンにヒット。しかし、反撃もここまで。RKJ選手はシットダウン式パワーボムを放つと、必殺のキシドライバー。余裕を持って3カウントを奪うことに成功した。

●カラム・ニューマン vs ○リッキー・ナイトJr.

第6試合 ジャック・モリス vs ダン・モロニー

オスプレイ選手とのシングルマッチに向かって邁進するモロニー選手の対戦相手はモリス選手。前回のロンドン大会にも参戦していた。 モリス選手はNOAHマットでGHCヘビー級王座にも挑戦した実力者。モロニー選手にとっては難敵の登場となった。

最初に登場したのがモリス選手。リングサイドの子供を脅かし、ブーイングを浴びながらリングイン。次に登場したのがダン・モロニー選手。立ち位置的には孤高のヒールレスラーであるが、3月26日のオスよプレイ選手への挑戦権をかけたガントレットマッチに勝利を続けているうちに観客の支持が高まってきたのか、歓声はモロニー選手に集まる。

試合序盤は荒々しい打撃戦となる。モリス選手の重いチョップに苦しむが、モロニー選手も鋭いチョップで対抗。するとモリス選手は不利と察したのかサミング攻撃。会場からはブーイング。一方のモロニー選手に対してはこれまでになかったようなチャントが起こる。

モリス選手は何度もタイガードライバーを狙うが、モロニー選手はことごとく回避。逆に得意のスピアーを放つ。2発目のスピアーは回避されたものの、最後はモロニー選手がスーパーキックから得意のドリラ。相手のラフ殺法に苦しみつつも、クリーンファイトで勝利をもぎ取った。これでまたオスプレイ戦へと一歩近づいた。

●ジャック・モリス vs ○ダン・モロニー

 

第7試合 リッチ・スワン vs ロビー・エックス(c)(ブリティッシュクルーザー級選手権試合)

この日のメインはブリティッシュクルーザー級選手権試合。挑戦者は実力者のリッチ・スワン選手。スワン選手は2018年以来久しぶりのRPW参戦となった。

試合序盤は両者が互いのスピードと身軽さを相手に見せつけるような動きを見せる。ロビー・エックス選手はRPWでも屈指のハイスピードのハイフライヤーであるが、スワン選手も全く同じ動きで対抗する。両者の意地がぶつかり合う。

ロビー選手が力比べを求めたところ、スワン選手が踊る仕草をして挑発。これに怒ったのか、ロビー選手が攻勢に出る。ローリングドロップキックやプランチャ、ブレーンバスターなどを次々と繰り出し、グラウンドで相手の体力を削る。しかしムーンサルトプレスを自爆すると、スワン選手がチョップとキックのコンビネーションからのバズソーキックで反撃。そして互いにさまざまな蹴り技を出し合い、両者ダウン。

試合が終盤に差し掛かると、スワン選手が攻勢に出る。スワン選手は綺麗なフォームでロビー選手の必殺技であるエクスクラメーションを逆に仕掛ける。これでフォール負けを喫するわけにいかないロビー選手はなんとか肩を上げると、チョップ合戦の隙をついてエクスクラメーションを狙う。完璧にヒットしたかに見えたが、フェイスクラッシャーのタイミングで逆立ちをして逃れるという高度なエスケープ。そして場外で再び逆エクスクラメーションを仕掛ける。スワン選手はロビー選手をリング内に押し戻し、450スプラッシュを狙う。ロビー選手はこれをなんとか回避すると、一瞬の隙をついたエクスクラメーションがクリーンヒット。この1発で試合を決め、防衛に成功した。

試合後、ロビー選手はスワン選手に肩を貸して握手を求める。そしてリング中央でハグをすると、スワン選手がロビー選手の手を挙げ、そしてロビー・エックスコールを煽って相手を讃えた。

●リッチ・スワン vs ○ロビー・エックス(c)

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