【RPW】Live in Sheffield March(2023年3月12日)

【RPW】Live in Sheffield March(2023年3月12日)

2023年3月12日に再びイギリスのシェフィールドでRPWの大会が開催されました。この日は直前になって対戦カードが大幅に変更されましたが、その結果、ザック・ナイト vs リッキー・ナイトJr.という叔父vs甥という注目の試合がRPWで実現しました。

参戦選手

主な参戦選手はこちらの記事をご参照ください。

RPW参戦選手の紹介(2023)

第1試合 コナー・ミルズ vs 辻陽太

この試合は別記事をすでに公開していますので、そちらをご参照ください。

JJゲイルに連敗の辻陽太はトンネルを脱出できるのか?(2023年3月12日)

第2試合 キャメロン・カイ vs ロビー・エックス

第2試合は前日にブリティッシュクルーザー級王座の防衛に成功したロビー・エックス選手が登場。伸び盛りの若手のキャメロン・カイ選手に胸を貸す構図となった。

最初の腕の取り合いはカイ選手が制した。これにはロビー選手も苦笑いで、こいつやるなというジェスチャー。しかし2回目の腕の取り合いではロビー選手がきっちりとやり返す。カイ選手はその後も素早い動きでロビー選手を驚かせ、非凡なところを見せる。それでもロビー選手にはブリティッシュクルーザー級王者としての意地をみせ、徐々にペースをつかみだす。それでもカイ選手は何度も立ち上がり、反撃を試みる。そして得意のノーザンライトスープレックスの連発からファルコンアローというコンビネーションを披露。しかしロビー選手もチョップで相手をダウンさせるとその場跳びシューティングスタープレス、そしてコーナーポストからのムーンサルトプレスを狙うが、これは回避される。ロビー選手は得意のエクスクラメーションを狙うが、逆にカイ選手がカッターで反撃。そしてGo2Sleepをヒットさせるが、ロビー選手はなんとか肩を上げる。そして最後はキックで相手を怯ませ、満を辞して得意のエクスクラメーション。若い力に苦しんだものの、ロビー選手は貫禄の勝利を手にした。

試合後、姿を現したのはこの日の第1試合で辻選手に勝利したコナー・ミルズ選手。舞台上から腰に手を当て、ベルト挑戦をアピール。その後、3月19日に開催されるセントネオッツ大会でタイトルマッチが行われることが発表された。

●キャメロン・カイ vs ○ロビー・エックス

第3試合 ジャック・モリス vs ウィル・ケイヴン

当初、この日はウィル・ケイヴン vs ザック・ナイト、ジャック・モリス vs リッキー・ナイトJr.というカードが組まれていた。しかし直前になってこの2試合のカードがシャッフルされ、モリス選手はケイヴン選手とのシングルマッチを行うこととなった。

後から入場してきたモリス選手が観客にアピールしていると、いきなり背後からケイヴン選手が襲撃。試合開始前に場外での乱戦となる。ケイヴン選手は鉄柵攻撃で相手を痛めつけると、モリス選手をリングに押し込む。そして両者がリングインしたところでレフェリーが試合開始のゴングを要請。するとフラフラ状態だったモリス選手がいきなり攻勢に出る。ドロップキックとトペスイシーダ、そしてフラインボディアタックで畳み掛けると、いきなりタイガードライバーを狙う。しかしケイヴン選手はこれをなんとか耐えると、ターンバックルを利用したネックブリーカー、そしてエプロンへのバックドロップというラフ攻撃で会場からブーイングを浴びる。

ケイヴン選手は勢いのままに攻撃を仕掛けるが、モリス選手がうまくコントロールしつつ自分のペースに持ち込む。ケイヴン選手のドラゴンスープレックスからのビッグブーツでモリス選手は大ダメージを受けたが、スーパーキックで反撃すると、スパインバスター、そして得意のタイガードライバーへと持ち込み、勝利。終わってみればモリス選手の完勝とも言える試合であった。

○ジャック・モリス vs ●ウィル・ケイヴン

第4試合 カラム・ニューマン vs ゲイブリエル・キッド

前日の試合でリッキー・ナイトJr.選手に対して全く良いところなく敗北したニューマン選手が再起をかけてゲイブ選手とシングルマッチ。ゲイブ選手としては勝って当然という難しい試合となった。

試合開始のゴングと共に猛スピードで向かってくる相手に対し、ゲイブ選手は得意の振り向きざまのラリアットを見舞い、カバー。カウンターでヒットしたこともあり、ニューマン選手は危うく秒殺されるところであった。ゲイブ選手は短時間で試合を決めようとしているのか、すぐに必殺のツームストンパイルドライバーの体勢となるが、これを回避したニューマン選手はタイガースープレックスホールド。試合開始直後からいきなり大技の応酬となる。

ゲイブ選手は強烈なボディスラムを連発すると、今度はチョップで相手を痛めつける。ニューマン選手もチョップを返してくるが、その威力の差は歴然。ゲイブ選手は力の差を見せつける。するとニューマン選手は得意の空中戦に持ち込む。セカンドロープの反動を利用した打点の高いドロップキックを放つと、顔面へのVトリガー。さらにオスカッターを披露させるが、ゲイブ選手は3カウントを許さない。ニューマン選手はハイキック、スパニッシュフライからシューティングスタープレスで勝利をもぎ取ろうとするが、ゲイブ選手はこれを回避するとラリアット、そして必殺のツームストンパイルドライバー。これでフォール勝ちを奪うと思われたが、ニューマン選手を引き起こすとスリーパーホールド。そしてその体勢のまま相手を無理やり引き起こし、スリーパーホールドのまま相手を引き摺り回す。絞首刑状態になったニューマン選手はたまらずタップアウト。この過剰とも思われるフィニッシュに会場からは軽くブーイングが浴びせられた。

●カラム・ニューマン vs ○ゲイブリエル・キッド

第5試合 リッキー・ナイトJr. vs ザック・ナイト

現在のRPWマットでは対立しているフェーズにあるリッキー・ナイトJr.(RKJ)選手とザック・ナイト選手がついにRPWで一騎討ち。当初は別の相手との試合が組まれていたが、急遽変更となった。

試合開始と共に激しい攻防となるが、スピードは圧倒的にRKJ選手が上回っている。序盤の攻防を制したRKJ選手は相手のブーツに噛み付いたり指折りをしてみたりとラフ攻撃も見せる。しかしこれに怒ったザック選手が反撃に出る。 RKJ選手を場外に放り出してプランチャを見舞うと、エプロンに相手の右腕をぶつけていく。RKJ選手は右手首の骨折から復帰して日も浅いため、その弱点を狙うという作戦である。

しかしリングに戻ると再びRKJ選手が優勢になる。ジャーマンスープレックスホールドからTKOでダメージを与えると、ダウンしている相手の両腕を掴んで顔面にストンピング。そしてコーナーポストに上り450スプラッシュを狙うが、これは回避される。ザック選手はすかさず得意のスピアーを連発。そして打撃のコンビネーションを受けたRKJ選手はダウン。ダウンカウントが数えられる中でようやく立ち上がったRKJ選手に3発目のスピアー。そしてショットガンドロップキック、コーナーへのゴリースペシャルボム、そしてスリーパーホールドで相手を落としにかかる。しかしRKJ選手はこれをなんとか耐える。そして最後は得意のキシドライバーで勝利。1発の重みを見せつけた格好となった。

○RKJ vs ●ザック・ナイト

第6試合 ダン・モロニー vs マイケル・オク

3月26日の大会でオスプレイ選手とのシングルマッチを実現させるため、負けられないシンググルマッチを戦い続けているモロニー選手に対し、ギデオン卿が送り込んだ最後の刺客は難敵のマイケル・オク選手。これに勝利するといよいよオスプレイ戦が実現する。

本来はヒールレスラーであるにもかかわらず、オスプレイ戦に向けた奮闘により観客の支持を集めつつあり、この日もいきなりモロニーコールが起きる。試合が開始すると、オク選手はこれまでのモロニー選手の奮闘を讃えるジェスチャーを見せ、そして自らリングに横たわり、カバーせよと求める。モロニー選手は警戒しながらもフォールの体勢になると、これはやはり罠だった。オク選手は体勢を入れ替えて逆にカバーするとモロニー選手は危うく3カウントを奪われそうになる。

ここから両者はいきなりフルスロットルでぶつかり合う。両者共にクルーザー級の体型であるが、モロニー選手の方がいくぶんウエイトがある。それと比例してパワーや打撃技の威力はモロニー選手が上回っているが、スピードと跳び技はオク選手が圧倒している。モロニー選手がジャーマンスープレックスホールド、オク選手がライオンソルトでフォールを狙うが、どちらもカウント2で肩を上げる。両者の熱戦に会場からは大歓声が上がる。

中盤以降も相手の技を切り返しつつ互いに反撃するという展開。しかし、オク選手がエプロンでのDDTを放つとモロニー選手は大ダメージ。リング内に戻るのがやっとという状態。ここでオク選手が攻勢に出る。反対側のコーナーに上ると得意のフロッグスプラッシュを狙うが、これは回避されて逆にもロニー選手のスピアーがヒット。そして必殺のドリラを狙うが、これはなんとか回避する。するとオク選手が2回目のトライでフロッグスプラッシュがヒット。しかしこの時、オク選手は左腕を痛めてしまった様子を見せる。

すると、虫の息だったモロニー選手はこれを勝機と見たのか気合を入れて立ち上がり、すかさず得意のドリラ。手負いのオク選手にはこれを返す力が残っておらず、3カウントを奪われてしまった。

試合後、モロニー選手はオク選手を気遣う様子を見せる。オク選手は左腕をかなり気にしつつも、なんとか立ち上がってリングを降りる。その姿を見届けたモロニー選手は拍手を送ってこれを讃えた。

○ダン・モロニー vs ●マイケル・オク

第7試合 リッチ・スワン vs レオン・スレーター

この日のメインイベントはイギリス遠征中で前日にブリティッシュクルーザー級王座に挑戦したリッチ・スワン選手。若手の有望格であるスレーター選手とのシングルマッチに挑んだ。

スワン選手はリズムに合わせてノリノリでリングイン。先に入場していたスレーター選手もその音楽に合わせてリング上で腰を振る。メイン抜擢にも全く動じず、逸材ぶりを見せる。試合開始後もスワン選手のダンスに合わせて踊り、さらにはムーンウォークやブレイクダンスまで披露。

5分ほどこのような攻防を続けた後、ようやく試合が動き出す。スレーター選手が串刺式のフライングラリアット、場外でのDDT、そしてスタナーと連続攻撃。さらにストンピングやボディアタックでダメージを与える。そしてフライングボディアタックを狙うが、これはスワン選手がミドルキックで迎撃。スワン選手の反撃がようやく開始する。

スワン選手はコーナー上の相手にフランケンシュタイナーを仕掛けると、得意のローリングボディアタック。スレーター選手もレッグラリアートを連発し、手数で勝負する。そしてブルーサンダーボムで相手にダメージを与えると、450スプラッシュを狙う。スワン選手はこれを回避すると、回し蹴りや燕返しで反撃。そして逆に450スプラッシュを見舞う。そして相手をコーナーに乗せると、再び雪崩式フランケンシュタイナーを狙う。しかしスレーター選手はこれを堪えると、そのまま着地してその場飛び450スプラッシュ。スワン選手は大ダメージを受けるが、最後の力を振り絞ってエクスクラメーションをヒットさせると、最後はファイヤーバードスプラッシュで勝利。スレーター選手は大善戦したもののあと一歩のところで勝利を掴むことができなかった。

試合後、両者はリング中央でハグ。そしてスワン選手はスレーター選手の腕を上げ、健闘を讃えた。

○リッチ・スワン vs ●レオン・スレーター

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