JJゲイルに連敗の辻陽太はトンネルを脱出できるのか?(2023年3月12日)

JJゲイルに連敗の辻陽太はトンネルを脱出できるのか?(2023年3月12日)

2023年3月12日のRPWシェフィールド大会にて辻選手がコナー・ミルズ選手とシングルマッチを行いました。ここ最近負けが続いている辻選手はそのトンネルから抜け出すことができるのでしょうか。

RPW復帰以降の辻陽太

辻選手は短期間のメキシコ遠征後、2月5日のゲイブリエル・キッド戦でRPWに復帰しました。この試合に敗れた辻選手でしたが、2月19日に新星のレオン・スレーター選手に勝利しています。しかし次の2月24日にはダン・モロニー選手に敗北という結果になってしまいました。次の2月26日にザック・ナイト選手に勝利しましたが、3月に入ると、3月5日には1年に1回勝利をするかどうかというレベルで低迷していたJJゲイル選手に敗北してしまいました。さらにこの試合の前日である3月11日にJJゲイル選手と再戦したのですが、これにも敗北してしまい、まさにどん底まで突き落とされた状態にありました。

この日の対戦相手はコナー・ミルズ選手でした。辻選手とは異なり、ミルズ選手は2023年入ってからはRPWマットで無敗と好調を維持しています。体格的にはクルーザー級の選手ではありますが、現在の辻選手にとっては難敵といえるでしょう。また、両者共にヒールレスラーという立ち位置ですので、どちらに歓声が集まるか、どのような試合になるかが注目されました。

辻陽太 vs コナー・ミルズ

両者共にヒールレスラーとはいえ、常にしかめっ面のミルズ選手と満面の笑みで登場する辻選手は対照的。この日もリングアナウンサーの選手コール中はその脇にピッタリとつき、コール後にはリングアナウンサーに自分の手を挙げるように要請。リングアナウンサーのフランチェスカさんがそれに従うと辻選手はご機嫌の表情を見せる。

試合が開始するといきなりミルズ選手が攻勢に出る。場外戦に持ち込み、床に設置している三角ポールの先端に辻選手の顔面をぶつける。そしてミルズ選手は相手を壁にぶつけようとするが、壁に設置された棚に大量の酒瓶が置かれていたこともあってか辻選手はしっかりと堪える。そして椅子を使ってミルズ選手に攻撃を加え、先にリングイン。すると会場からは辻選手に対する応援チャントが発せられる。

リング内では互いの背中にPKを打ち合う。ミルズ選手の振り抜くような鋭いキックと辻選手の骨を砕くような思いキックの攻防に会場は湧くが、ミルズ選手が顔面キックでこの攻防に終止符を打つと会場からはブーイング。ミルズ選手からはハイキックが浴びせられるが、辻選手はそれに耐えるとボディシザーズで相手のスタミナを奪いにくる。これを脱したミルズ選手はラリアットでなんとか反撃。両者ダウン状態となる。ここでも会場からは辻コールが起こる。この日に関しては完全にミルズ選手がヒールとなっている。

両者立ち上がると、やはりミルズ選手がキックで翻弄する。ローキックの連打、そして串刺し式のビッグブーツで辻選手が劣勢に陥るが、ロープに走ったミルズ選手に対してポップアップ式タックル。無防備なボディに強烈な打撃を喰らったミルズ選手はお腹を押さえながら倒れ込む。

立ち上がってきたミルズ選手はエルボー合戦に持ち込むが、辻選手はVトリガーで反撃。そしてブレーンバスターを狙った辻選手に対し、ミルズ選手はオレンジクラッシュボムに切り返す。これはカウント2で肩を上げるが、ミルズ選手は立ちあがろうとした辻選手の側頭部に強烈なキックを浴びせ、そのままカバー。見事に3カウントを奪って勝利した。

この日の辻選手は得意技をほとんど出すことができず、完敗であった。試合後の辻選手は頭を押さえて顔を歪めながら花道を下がる。そしてコンテンダーディビジョンのジョシュア・ジェームズ選手を見つけると、睨みつけて張り手を見舞う。倒れ込むジェームズ選手を尻目に舞台上まで下がると、軽く片手を上げて歓声に応え、バックステージへと下がっていった。


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