【RPW】Unfinished Business 2023(2023年3月19日)

【RPW】Unfinished Business 2023(2023年3月19日)

2023年3月19日、ロンドン近郊のセントネオッツでRevolution Rumble前の最後の大会が開催されました。この日の試合を経て、Revolution Rumbleへの出場者が最終的に決定することになります。

参戦選手

主な参戦選手はこちらの記事をご参照ください。

RPW参戦選手の紹介(2023)

第1試合 辻陽太 vs デイビッド・フランシスコ(ミニトーナメント準決勝)

この試合は別記事ですでに紹介していますので、そちらをご参照ください。

辻陽太がRevolution Rumble出場を賭けたトーナメントに挑む(2023年3月19日)

第2試合 サミュエル・ホークス vs ジョシュア・ジェームズ(ミニトーナメント準決勝)

Revolution Rumble出場を賭けたミニトーナメントのもう1試合はホークス選手とジョシュア・ジェームズ選手との間で行われた。ホークス選手はデビュー3年ほどの浅いキャリアだが、ジェームズ選手は年齢的にはベテラン選手。体格もスーパーヘビー級であり、ジェームズ選手の優勢は明らか。

試合が開始すると、ジェームズ選手は相手を軽々と持ち上げて場外へ放り出す。パワーでは不利なホークス選手はスピード感あふれる攻撃で対抗。しかし、ニールキックも空中でキャッチされてしまう。そして圧倒的なパワーで相手に何もさせない。ホークス選手はフラインクロスボディアタックを狙うが、これも空中でキャッチされ、そのままチョークスラム。実況席の真後ろでは辻選手が竹刀を持って試合を見つめる。その辻選手に見せつけるようにジェームズ選手はパワーを誇示する。

ジェームズ選手はトドメの雪崩式ブレーンバスターを狙うが、これはなんとかホークス選手が回避。そしてミサイルキックでようやくジェームズ選手をダウンさせる。さらにクロスボディアタックもヒットさせるが、ホークス選手の頑張りもここまで。ジェームズ選手はスパインバスターで相手をダウンさせると、得意のフライングボディアタック。そしてジャーマンスープレックス、ラリアットと畳みかけ、最後は十分に助走をつけた強烈なラリアット。ホークス選手から3カウントを奪った。

サミュエル・ホークス vs ○ジョシュア・ジェームズ

第3試合 ダニー・ルーナ(c) vs スカイ・スミットソン(SWE女子選手権試合)

第3試合はSWE女子選手権試合。ここ最近、ハイペースでタイトルマッチが行われている。この日、ルーナ選手に挑戦したのはスカイ・スミットソン選手。スミットソン選手は2月にも挑戦したばかりだが、再びベルト挑戦をアピールした結果、この日のタイトルマッチとなった。スミットソン選手としてはThe Legion女子部門を活性化させるためにもなんとかタイトルを獲得したいところ。

選手コール直後、スミットソン選手がいきなり襲い掛かる。どうしてもこのタイトルを奪いたいという意気込みがみられる。スミットソン選手は場外戦も制するとラフ攻撃で相手を痛めつける。ルーナ選手のフェイスクラッシャーを受けるが、ラリアットで反撃するとスリーパーホールドに。しかし、体格的に劣るスミットソン選手はやはり劣勢を強いられる場面が多い。ラリアットやエルボー、タックルなど体格を生かしたルーナ選手の攻撃を受けると、スミットソン選手は大ダメージ。場外にエスケープしたスミットソン選手だが、ルーナ選手が追いかけて場外戦に。スミットソン選手は必死にエルボーを打ち込んでいくが、あまりに必死になり過ぎてしまった。ルーナ選手は相手にエルボーを放つとすかさずリングイン。するとその瞬間にレフェリーが場外カウント10を数えた。まさかの場外リングアウト負けで呆然とするスミットソン選手に対し、巨体のルーナ選手は追い討ちのトペスイシーダ。ルーナ選手は防衛に成功した。

この結果に納得のいかないスミットソン選手は勝ち名乗りを受けるルーナ選手の背後から襲撃するも後の祭り。頭を抱え、無念そうに引き下がっていった。

ダニー・ルーナ(c) vs ●スカイ・スミットソン

第4試合 ジョーダン・ブレイクス vs マイケル・オク

第4試合にマイケル・オク選手が登場。対戦相手はこの日がRPW初登場となったブレイクス選手。後から登場したオク選手は会場を一周して観客とタッチを交わしてからリングイン。試合開始のゴングが鳴ると、オク選手はクリーンに握手を求める。ブレイクス選手もそれを受け入れて握手をするが、その手を足でゆっくりと踏みつけ、相手を挑発する。

この日のオク選手は左肩を痛めているのか、ピンクのテーピングをしている。ブレイクス選手はそれを見逃すことなく、アームロックで執拗に左肩を狙う。ブレイクス選手は派手さはないがグラウンドで相手を圧倒し、テクニシャンぶりを見せつける。オク選手も得意のスピード感あふれる攻撃で反撃するものの、腕に攻撃されると動きが止まってしまう。ただのボディスラムでも相手の腕を背中に回した状態で投げつけるなど、ブレイクス選手はいやらしい攻撃を続ける。

オク選手は終始腕を攻め続けられて苦しむが、最後は起死回生のハーフボストンクラブ。これがガッチリと決まり、なんとか勝利を拾うことができた。

●ジョーダン・ブレイクス vs ○マイケル・オク

第5試合 辻陽太 vs ジョシュア・ジェームズ(トーナメント決勝)

この試合は別記事ですでに紹介していますので、そちらをご参照ください。

辻陽太がRevolution Rumble出場を賭けたトーナメントに挑む(2023年3月19日)

第6試合 ウィル・ケイヴン&ブレイク&GREEDY SOULS vs JJゲイル&クリス・ブロンソン&RKJ&ゲイブリエル・キッド(イリミネーションマッチ)

この日の第6試合ではヒール側の4人とベビーフェイス側の4人によるイリミネーションマッチが組まれた。ヒール側にはブリティッシュタッグ王者のGreedy Soulsがいるが、それ以外のレスラーは基本的にシングルプレーヤーで、寄せ集め感の強いタッグマッチとなった。この試合はオーバーザトップロープルールに加え、ノーDQマッチとして行われた。

最初はいきなり乱戦から始まる。ノーDQということもあり、試合は大混乱状態に。8選手がそれぞれの敵を見つけて場外でやり合う。ブレイクvsゲイブ、ケイヴンvsRKJ、ホワイトvsゲイル、ジョーンズvsブロンソンという構図で乱戦が続くが、ようやくホワイト選手とJJゲイル選手がリングに上がって試合が落ち着く。

最初に捕まったのはゲイブ選手。ケイヴン選手とのマッチアップでは有利な状況を作ったが、Greedy Soulsの連携に翻弄され、また、ブレイク選手、ホワイト選手、ジョーンズ選手といった巨体のレスラーを次々と相手にする中でダメージが蓄積。なんとかブロンソン選手にタッチすると、ブロンソン選手が1人で4人を相手に大立ち回り。次々と相手を薙ぎ倒していく。そしてホワイト選手を相手に一方的に攻撃を加えていくが、ここに落とし穴があった。ロープに振られたブロンソン選手だが、エプロンサイドにいたジョーンズ選手がうまくタイミングを合わせてロープを下げる。ブロンソン選手は勢い余ってそのままトップロープを越えて転落。最初の失格者となった。

ウィル・ケイヴン&ブレイク&○ブレンダン・ホワイト&ダニー・ジョーンズ vs JJゲイル&●クリス・ブロンソン&RKJ&ゲイブリエル・キッド

3人になったベビーチームだが、ブリティッシュヘビー級王座を狙うゲイブ選手と、前王者で1週間後のRevolution Rumbleでオーカーン選手の持つタイトルに挑戦するRKJ選手が何やら言い合いをするなど不穏な空気。ゲイブ選手がケイヴン選手に対して得意の振り向きラリアットを見舞うと、すかさずRKJ選手がリングイン。ゲイブ選手から獲物を奪う格好で、ケイヴン選手に得意のキシドライバー。呆然と立ち尽くすゲイブ選手を尻目に、RKJ選手が3カウントを奪った。カバーをしている際もRKJ選手はゲイブ選手を睨みつけていた。

ウィル・ケイヴン&ブレイク&ブレンダン・ホワイト&ダニー・ジョーンズ vs JJゲイル&クリス・ブロンソン&○RKJ&ゲイブリエル・キッド

RKJ選手はケイヴン選手を場外に放り出すと、これにしないゲイブ選手とリング中央で睨み合い。その隙を狙いブレイク選手が背後からRKJ選手を襲撃。しかしRKJ選手はショットガンドロップキック、デスバレードライバーで応戦。さらにコーナーに登り、トドメの攻撃を狙う。しかしここでゲイブ選手がサッとリングに入り、垂直落下式ブレーンバスター。今度は逆にゲイブ選手がRKJ選手を出し抜く格好で3カウントを奪った。

ウィル・ケイヴンブレイクブレンダン・ホワイト&ダニー・ジョーンズ vs JJゲイル&クリス・ブロンソンRKJゲイブリエル・キッド

するとやはりこれに納得のいかないRKJ選手がゲイブ選手と睨み合う。ついには互いの胸を小突き合い、試合そっちのけでやり合う。このJJゲイル選手はなんとかこの場を収めようと声をかけるが、両者の耳には届かない。すると背後からGreedy Soulsの2人が近づき、ゲイブ選手、RKJ選手の2人をまとめて場外へ。オーバーザトップロープルールで両者が同時に失格となった。

ウィル・ケイヴンブレイク&○ブレンダン・ホワイト&○ダニー・ジョーンズ vs JJゲイル&クリス・ブロンソン&●RKJ&●ゲイブリエル・キッド

1人残されたJJゲイル選手だが、ゲイブ選手、RKJ選手に気を取られているGreedy Soulsをまとめて場外へ落とそうとする。しかし重い両者を簡単に落とすことができず、両者はエプロンから生還。結果、ブリティッシュタッグ王者チームとのハンディキャップマッチ状態に。それでも、得意の跳び技で対抗。フライングボディアタック、ムーンサルトアタックで2人まとめて倒す。そしてホワイト選手にスプリングカッター。これをジョーンズ選手にカットされるとすかさずジョーンズ選手に三角締め。しかし、やはり2人を相手にするのには限界があった。徐々に攻め込まれる展開になると、ジョーンズ選手のドラゴンスープレックス、そして合体のバックドロップ、合体にスリングスラムを喰らってJJゲイル選手は虫の息状態。そして最後は合体のソウルデストロイヤーを受け、JJゲイル選手は3カウントを奪われた。

ウィル・ケイヴンブレイク&○ブレンダン・ホワイト&○ダニー・ジョーンズ vs ●JJゲイルクリス・ブロンソンRKJゲイブリエル・キッド

第7試合 コナー・ミルズ vs ロビー・エックス(c)(ブリティッシュクルーザー級選手権試合)

この日のメインはブリティッシュクルーザー級選手権試合。ミルズ選手は2022年5月22日に当時の王者のマイケル・オク選手に挑戦して以来のタイトルマッチ。ヒールターンしてからまだ明確な結果を残せていないミルズ選手としては是非とも勝利してタイトルを獲得したいところ。

試合序盤のグラウンドの攻防は互角だったが、機敏な動きでロビー選手が有利な状況を作る。ミルズ選手はキックで状況を打開すると、トペスイシーダで相手に大ダメージを与える。こうなると体格に勝るミルズ選手が試合のペースを握る。背中や顔を引っ掻くというラフ攻撃も織り交ぜながら、ロープ際でのハイキックで相手を落とし、再びトペを狙う。しかしロビー選手はサッとコーナーに登り、ミサイルキックで迎撃。今度は逆に旋風脚やシューティングスタープレスでロビー選手が攻める展開に。

試合終盤にはミルズ選手のラリアットからのオレンジクラッシュボムでロビー選手が窮地に立たされるが、ロビー選手はこれを乗り切ると会場からは大ロビーコール。ミルズ選手は雪崩式バックドロップでトドメを刺そうとするも、ロビー選手はエルボーで相手を落とすと、相手の肩に飛び乗ってリバースカナディアンデストロイヤー。さらにもう1発カナディアンデストロイヤーをヒットさせ、トドメのエクスクラメーションを狙うが、これは相手に捕まってしまい、逆にハイキックを受けてしまう。そしてミルズ選手はそのまま相手に覆い被さると、レフェリーは3カウントを数えた。

しかし、ロビー選手の足がサードロープにかかっていたことを観客から指摘されると、レフェリーは試合再開を宣言。すでにベルトを手にして勝ち名乗りをまっていたミルズ選手は混乱。レフェリーにベルトを手渡そうとせず、そのまま突き飛ばしてしまう。そしてロビー選手をベルトで殴りつけようとするも、それを回避したロビー選手はエクスクラメーションをヒットさせる。そこになんとか戻ってきたレフェリーがゆっくりとマットを3回叩く。これでロビー選手は7回目の防衛に成功した。かつて15回の防衛を重ねたマイケル・オク選手の実績にはまだ遠いが、約3ヶ月で7回というハイペースな防衛戦を続けるロビー選手にはすでに風格すら漂っているようにも感じられた。

コナー・ミルズ vs ○ロビー・エックス(c)

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