辻陽太がRevolution Rumble出場を賭けたトーナメントに挑む(2023年3月19日)
- 2023.04.15
- RPW(Revolution Pro Wrestling)
- RPW, 辻陽太

2023年3月19日のセントネオッツ大会で辻選手が4人参加のトーナメントに参加しました。これを勝ち抜いた選手には3月26日のRevolution Rumbleへのエントリーを勝ち取ることができます。
若手主体のトーナメント
辻選手は当初、このトーナメントにエントリーされていませんでした。辻選手は3月11日の大会においてRevolution Rumbleへの出場を賭けてJJゲイル選手とのシングルマッチを行い、敗北してしまいました。そのため、辻選手がRevolution Rumbleに出場する道が途絶えたように見えたのですが、思わぬチャンスが転がり込んできました。
実はこのトーナメントはコンテンダーディビジョンと言われるRPWの若手レスラー(年齢やキャリア的に若手と言えない選手もいますが・・・)のために準備されたものでした。辻選手はこれまでタイトル挑戦こそないものの、The Legionの主軸として活躍してきました。RPWの中心選手の1人と言っても過言ではないでしょう。
当初、このトーナメントにエントリーされていたのはジョシュア・ジェームズ選手、デイビッド・フランシスコ選手、サミュエル・ホークス選手、そしてレミ・アデトゥンジ選手の4人でした。ホークス選手以外はコンテンダーディビジョンに相当する選手で、新日本プロレスのヤングライオンのように選手のセコンドについたり会場整理をしたりしています。しかしながら、アデトゥンジ選手がこの日の大会を欠場することになってしまいました。この機を逃さず、アデトゥンジ選手の穴埋めとしてギデオン卿が押し込んできたのが辻選手でした。
辻陽太 vs デイビッド・フランシスコ(ミニトーナメント準決勝)
この日の辻選手は竹刀を片手に登場。ニヤニヤしながら観客に竹刀を向け、脅かしながら悠々とリングイン。コンテンダーディビジョンのトーナメントということもあり、非常に余裕の表情を見せる。フランシスコ選手は腕を取って固めようとするが、辻選手は軽く逃れて腕十字。そして両者立ち上がると、辻選手はエルボーを打ってくるようにアピール。2発ほど受けたのち、今度はやり返すようなそぶりを見せつつ目潰し。ヒールっぷりを発揮する。そして観客に見せつけるかのように、フランシスコ選手にチョップを連発する。
これまでなすすべなくやられてきたフランシスコ選手だったが、雄叫びと共に辻選手を逆にコーナーへと押し込み、チョップの連打。そしてブレーンバスターを放って一矢を報いる。しかし辻選手のポップアップ式ニー、ランニングボディアタックを受けると息も絶え絶えになる。そしてリング中央に座り込んだ相手に対し、辻選手はロープを2往復して勢いをつけ、キックを放つと見せかけつつ、立ち止まってつま先で相手の頭を小突くという挑発的な攻撃。さらに再びサミングをし余裕を見せながらの試合運び。
しかしフランシスコ選手もチャンスを掴もうと何度も立ち上がってくる。フランシスコ選手はジャンピングハイキックからTKOを放ち、辻選手にダメージを与える。ただ、辻選手は常に余裕を持っていた。ニーアタック、そしてファイヤーマンズキャリーから相手を投げ捨てる。それでもフランシスコ選手はスパインバスター、クロスフェイスホールドで辻選手のスタミナを奪っていく。そしてダイビングエルボードロップを見舞うと、辻選手を持ち上げる。しかし辻選手は持ち上げられる際にレフェリーを蹴り飛ばしていた。そしてレフェリー不在の隙に竹刀を手にするとフランシスコ選手に一撃。そして立ち上がってきたフランシスコ選手にスピアーを見舞い、3カウントを奪った。
終始余裕の表情を見せてきた辻選手は、試合後にレフェリーに勝ち名乗りを上げるようアピール。しかしレフェリーは辻選手の手を上げることなくそそくさと退散した。この勝利で辻選手はトーナメント決勝戦へと駒を進めた。
辻陽太 vs ジョシュア・ジェームズ(トーナメント決勝)
この日の第5試合でトーナメント決勝戦が行われた。対戦相手はこの日の第2試合でサミュエル・ホークス選手に勝利したジョシュア・ジェームズ選手。コンテンダーディビジョンだが巨体のベテランで、RPWマットでも実績を残しつつある選手。
後から登場した辻選手は竹刀を手に登場。リングサイドの子供に「どっちが勝つと思う?」と問いかける。最初の2人は「わからない」という表情を見せるが、3人目に問いかけた子供は辻選手を指差す。すると辻選手はシューズから取り出した扇子をプレゼント。そして最初に話しかけた2人に再度問いかけるものの、1人はジェームズ選手を指差し、もう1人は「わからない」という表情を見せる。いい程度に嫌われているのがわかる。
試合が始まると、ジェームズ選手がパワー全開でいきなりラッシュ。得意のダイビングボディアタックを狙うが、これは自爆。そして辻選手はダウンした相手の後頭部を踏みつける。両者が立ち上がるとチョップ合戦になる。単純なパワーはジェームズ選手が上回っているが、チョップの威力は辻選手が圧倒。ジェームズ選手は胸板を押さえて悶絶する。
辻選手は相手を完全に上から見下すような態度で余裕の表情を見せる。しかしコーナーへの串刺しボディアタック二連発、そして雪崩式ブレーンバスターを喰らうと、辻選手もかなり苦しそうな表情になる。
辻選手は相手の得意のラリアットをトラースキックで迎撃すると、フェイスクラッシャー、ボストンクラブで試合を決めにかかる。しかしジェームズ選手はなんとかロープブレイクに持ち込む。辻選手は相手をエプロンに乗せ、雪崩式フランケンシュタイナーを狙うが、逆にパワーボムを受ける。ブレーンバスター、そしてトドメのフライングボディアタックを狙うが、辻選手は剣山でなんとか回避。それでもジェームズ選手の全体重が辻選手の両膝にまともにかかることとなり、辻選手もダメージを受ける。
そして辻選手はジェームズ選手がジャーマンスープレックス二連発、ラリアット二連発をなんとか耐えたが、最後はジェームズ選手のトップコーナーからのフライングボディアタックがヒット。辻選手から殊勲の勝利を手にした。
勝利したジェームズ選手は信じられないという表情を見せ、そして倒れている辻選手に向かって座礼。辻選手は立ち上がると、ジェームズ選手に手を差し出し、ガッチリと握手。そしてジェームズ選手の手を掲げ、最後はしっかりと相手を抱きしめる。
これに敗れた辻選手は3月26日のRevolution Rumble出場への道が断たれてしまう。辻選手はこの直後にCMLLへと旅立ってしまった。最後のヒールら叱らぬ態度からすると、これがRPWマット遠征中の最後の試合となってしまうのかもしれないと感じさせた。
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