【GLEAT】SHOの孤独な闘い

【GLEAT】SHOの孤独な闘い

2021年7月1日、新たな団体であるGLEATが東京ドームシティホールで産声を上げました。バラエティに富んだ全8試合、メインイベントはLIDET UWFルールで行われた伊藤貴則 vs SHOでした。

SHOの覚悟、伊藤の覚悟

リングに立ったSHO選手は、一回り大きい伊藤選手と向き合います。空手をベースにもつ伊藤選手は強力な打撃技を武器に立ち回ります。一方、グラウンドに持ち込むとSHO選手が一方的に攻め立てます。SHO選手がグラウンドで腕を極め、首を取り、締め上げます。伊藤選手はローキックに活路を見出し、SHO選手の左足に強力なキックを打っていきます。どちらもお互いに得意な分野に持ち込むのがセオリーでしょう。しかし、団体の旗揚げ大会でメインイベントを任された伊藤選手の覚悟は相当なものでした。グラウンドでSHO選手に対抗しようとし、また、強力な投げを打っていきます。一方のSHO選手も新日本プロレスという業界最大のメジャー団体の看板を背負ってきています。勝つことはもちろんですが、メジャー団体の強さを見せつける必要もあります。そうした気持ちが前面に出たのでしょうか、伊藤選手に打撃でも対抗しようとします。伊藤選手の強力なハイキックでダウンを奪われましたが、それでも打撃で向かっていきます。常識で考えればまた強力なキックが出てくる可能性があり、恐怖との戦いです。しかし、SHO選手にはそのような恐れの意識はなかったのかもしれません。打撃でも伊藤選手を怯ませ、強力なラリアットで伊藤選手を怯ませ、最後は下からの三角締めで勝利を奪いました。相手の土俵に上がらず、レスリングで終始攻め込んでいったならばもっと楽に勝利を奪えたのかもしれません。しかし、強さ、恐ろしさ、逞しさを見せつけた上で伊藤選手をリングに沈めたところに、SHO選手が胸の内に抱え込んできた覚悟が見えたように思います。



なぜSHOは独りだった?

SHO選手はセコンドをつけず、たった一人で乗り込んできました。しかも団体旗揚げ戦のメインという誰もが注目する試合にです。もちろん、同日、同時刻に新日本プロレスも試合を行なっているということがあるのでしょう。それでも、タッグパートナーのYOH選手の試合は組まれていませんでした。SHO選手のセコンドにつこうと思えば可能であったにも関わらず、SHO選手は一人でやってきました。理由として考えられるのは、あくまでもSHO選手個人の闘いであるということでSHO選手が一人で乗り込むことにこだわりを持っていたのではないかということです。今回はGLEAT側からオファーがあったようですが、おそらくSHO選手に直接のオファーではなく、新日本プロレスを通じてのオファーでしょう。自分にオファーがあったのだったら自分がカタをつけてくる、そういう意気込みだったのかもしれません。

もう一つの理由として考えられるのは、メジャー団体としての姿勢を見せつけようとしたのではないかということです。誰かをセコンドにつけようと思えばYOH選手だけでなく、この日試合のなかった選手を派遣することも可能だったでしょう。しかし、新日本プロレスはそれをしませんでした。もしそのようなことをすると、団体対抗戦の様相を呈してきます。しかし、それは新日本プロレスの望むところではないでしょう。団体設立から50周年を迎えようとしている老舗であり日本一のメジャー団体と、この日旗揚げされたばかりのインディー団体とでは相当に釣り合いが取れません。将来的には対抗戦もあるかもしれませんが、今はまだその時ではないでしょう。なので、選手を一人だけ派遣し、相手の団体の看板選手の首を取ってくるという姿勢に、メジャー団体としてのプライドを感じることができます。同時に、このミッションを課せられたSHO選手のプレッシャーは相当なものだったでしょう。これを乗り越えたことで、SHO選手はさらに成長するに違いありません。

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