【GLEAT】SHOのGLEAT参戦を再視聴しての感想

2021年7月1日東京ドームシティで行われたGLEAT旗揚げ戦の映像が再びGLEAT公式YouTubeチャンネルで視聴可能になりました。それに合わせ、SHO選手の試合が新日本プロレスワールドにもアップされていました。このタイミングで再度SHO vs 伊藤貴則の試合を観戦してみました。以下、気づいたことを書いていきます。
SHOへの声援が少なめ
GLEAT旗揚げ戦へのSHO選手参戦の発表は試合の1週間前、6月24日でした。チケット完売の報が出たのは旗揚げ戦前日の6月30日でしたので、SHO選手の参戦がチケット販売の最後の一歩を助けたのかも知れません。少なくとも、SHO選手が参戦するというニュースが出たことでGLEATのことを知った、旗揚げ戦を行うんだということを知った方も多かったのではないでしょうか。
しかしながら、SHO選手の入場時の声援(拍手)は控えめでした。観客の中には新日ファン、SHO選手のファンもいたでしょう。それでも、全体的な割合としては低いように思いました。ただ、試合後のSHO選手への拍手はかなりあったように思います。GLEATファンの方も単身乗り込んできて見事に勝利を奪っていったSHO選手に惜しみない拍手を送ったということでしょう。SHO選手も通常のプロレスであれば試合中、試合前後にヒールムーブを見せて観客を煽ったかも知れません。しかし今回はLIDET UWFルールでの純粋な個人と個人の勝負でしたので、最後は伊藤選手を称える仕草をしてから颯爽とリングを後にしました。その姿にGLEAT推しの方も拍手を送らざるを得なかったのかも知れません。
かなりの体格差
プロレスを普段から見ている人がこの試合を目にすると、ヘビー級の選手がジュニアの選手と試合をしているんだと思ってしまうでしょう。しかし、リングアナのコールによると、SHO選手は173センチ93キロ、伊藤選手は180センチ95キロということです。プロレスラーあるあるかも知れませんが、この数字が全て正しいわけはないということです。ボクシングのように試合前に計量するわけではありませんので、特に体重は実際とはかなり異なっている場合も多いです。また、身長についても特に昔の選手は随分と盛っていた部分があったようですね。読売ジャイアンツ時代の馬場正平投手が200センチだったのがプロレスラー・ジャイアント馬場になった瞬間に208センチになったように。
なお、SHO選手は田中翔選手だった時代から身長体重のプロフィールは変わっていません。ただ、当時と比べると筋肉が増え、より引き締まった感じがしますので、実際に身長体重とそれほど大きな差はないのかなという印象です。一方の伊藤選手のWRESTLE-1時代のプロフィールは180センチ115キロでした。確かにWRESTLE-1時代の伊藤選手は堂々たるヘビー級の体でした。そこから体を絞った様子は見て取れますが、20キロ絞ったかと言われると少し疑問符がつきます。真相は分かりませんが、この2人の体重差はわずか2キロであるはずはないということは明らかです。
SHOの総合力
体重差でかなり優位に立ち、打撃が得意な伊藤選手がこの試合に勝つには、パワーに任せてカウンターで良い打撃を与えることに賭けるしかありませんでした。それは伊藤選手もわかっていたでしょう。伊藤選手は離れての戦い方、ローキックでコツコツダメージを与えて頭が下がったところでハイキックという形がセオリーだと思います。いずれにせよ伊藤選手は徹底的にグラウンドは避けるべきでした。しかし一方で、体重でかなり優っているのでグラウンドでも対抗できるのでは、という甘い考えがよぎったのかも知れません。実際に目の当たりにした対戦相手は自分よりも二回りぐらい小さかったわけですし。
しかし、SHO選手はグラウンドで圧倒的な力の差を見せつけます。ワールドの映像で14分40秒ぐらいからのシーンも印象的です。ここでは伊藤選手がSHO選手をキャプチュードで投げ、倒れているSHO選手に覆い被さりスリーパーに行こうとするところをSHO選手がするりとかわして逆にバックからスリーパーをかけました。
また、解説の山崎さん、柴田さんからはSHOは打撃が弱いと言われつつも、伊藤選手が得意の打撃に付き合う余裕もあったように見えました。ワールドの映像の18分40秒あたりで、打ち合っている時に伊藤選手が「来いよ、オラァ!」と叫びました。SHO選手はそれに少し腹を立てたのか急に表情を変え、伊藤選手を捕まえてコーナーに押し付けます。この辺りのシーンからもSHO選手に余裕があったのかなという印象を受けました。
改めて見返してもやはりSHO選手の完勝だったということが強く印象に残ります。メジャー団体でデビューして9年間のキャリアを積み上げてきた選手と、インディー団体でデビューしたキャリア5年の選手の差は歴然としていました。プロレスであれば相手のいいところも引き出しつつ試合を組み立てるでしょうが、UWFルールだと残酷なほど実力の差を見せつけられます。
しかし、試合後の伊藤選手の目、表情は今後に期待を持たせるものでした。今回見せつけられた差を少しでも埋めていき、そしてSHO選手を倒すためにトレーニングを積むことでしょう。いずれ伊藤選手からSHO選手への挑戦状が叩きつけられることになろうかと思います。伊藤選手の成長していくプロセスも含めてGLEATに注目していきたいと思います。
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