カール・フレドリックスとトム・ローラーのSTRONG無差別級選手権が決定!
- 2021.06.11
- NJPW STRONG
- STRONG無差別級, カール・フレドリックス, トム・ローラー

6月後半のSTRONGの主要カードが発表されました。その中でも注目のカードは6月26日放送のエピソード46のメインイベントです。LA道場の出世頭、カール・フレドリックす選手がSTRONG無差別級選手権初代王者のトム・ローラー選手に挑みます。
【今後の『NJPW STRONG』主要カードが決定!】
6月19日(土)11時~
小島聡が“怪獣”JRクレイトスとシングル激突!6月26日(土)11時~
トム・ローラーvsカール・フレドリックスのSTRONG無差別級王座戦が実現!!見どころ記事
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カール・フレドリックスの歩んできた道
フレドリックス選手はLA道場に入門する前に、既にレスラーとしてのキャリアを積んでいました。2015年にAPW(All Pro Wrestling)でデビューしています。今回のSTRONG無差別級選手権試合がフレドリックス選手にとっての初めてのタイトルマッチかと思っていましたが、LA道場入門前に既にインディー団体のチャンピオンになった経験があります。
LA道場入門の前年、2017年5月6日にAPWのリングでウィル・クエイヴァス選手が持つAPW世界インターネット王座に挑戦し、ベルトを奪取しています。その時の試合映像がYouTubeで視聴可能です。
試合運びや技の出し方など、まだまだ荒削りなところが目立ちますが、苦しみながらも最後はチャンピオンから3カウントを奪います。この試合でフレドリックス選手はその場飛びムーンサルトなど、今では見せない空中殺法を見せています。また、ナックルやキックなど、打撃にも力を入れている様子が伺えます。フレドリックス選手はLA道場入門後のインタビューで、ハイフライヤーでありながら体の大きな選手になりたい、打撃も好きだということを述べています。下の動画でそのインタビュー部分を視聴することができます。
おそらくそれはフレドリックス選手のプロレスラーになる前からの理想像だったのでしょう。APW時代はそれを実現しようとしてもがいている様子が、上の試合映像からも見て取ることができます。そして、このままではいけない、もっと成長しなければならないと感じていたのでしょう。そして、それまでのキャリアを捨て、LA道場に入門することになったのです。
なお余談ですが、フレドリックス選手が破ったクエヴァス選手が最後にこのベルトを防衛した相手がザックセイバーJr.選手でした。ザック選手を破った選手を倒しての戴冠ということになりますね。もう一つ余談ですが、現在、このAPWの最高峰のタイトルであるAPWユニバーサルヘビー級チャンピオンに君臨しているのが、STRONGでもお馴染みのチームフィルシーのJRクレイトス選手です。フレドリックス選手はLA道場入門後もたびたびAPWのリングにも上がっているようで、2019年にはそのJRクレイトス選手ともぶつかっているようです。
Photo of the week! This photo features JR Kratos and Karl Fredericks at an All Pro Wrestling event in Daly City, CA pic.twitter.com/cnVEsELe7S
— Indy Dependent (@indydependent) November 27, 2019
フレドリックスがベルトを奪取する可能性
フレドリックス選手は6月26日の試合でLA道場入門後では初めてとなるタイトルマッチに挑みます。チャンピオンのトム・ローラー選手はこれまでSTRONGのリングでは(私の記憶では)無敗です。一度もピンフォールを取られたことがありません。まさに絶対王者と言っても良いかと思います。
一方のフレドリックス選手も成長著しい選手です。そして、年齢はジェイ選手やオスプレイ選手よりも上の30歳です。ヤングライオン卒業からまだ日は短いとはいえ、チャンスはあると思います。ジェイ選手がヤングライオンを卒業(海外遠征へ出発)してから約2年半でIWGPヘビー級チャンピオンになりました。フレドリックス選手は2018年のヤングライオン杯優勝をもってヤングライオン卒業と考えると、2019年9月から数えて2年9ヶ月ほどです。キャリア的にはフレドリックス選手がベルト奪取してもおかしくはありません。私の予測としてはトム・ローラー選手が防衛する確率は80%ぐらいだと思います。ただ、フレドリックス選手にもチャンスは必ずあると思っていますので、20%の可能性に期待したいものです。
次のチャレンジャーは?
トム・ローラー選手はNEW JAPAN CUP USAを制し、STRONG無差別級初代チャンピオンに認定されました。トム・ローラー選手が防衛した場合、このトーナメントでトム・ローラー選手と当たっていない選手が名乗り出る可能性はあるでしょう。そうなると、有力候補はフレッド・ロッサー選手です。あるいは紙一重の差でトム・ローラー選手に敗れたヒクレオ選手が名乗りを上げるかもしれません。しかし、私が考える最有力候補は小島選手です。6月19日の放送では、小島選手はチームフィルシーのJRクレイトス選手とシングルマッチを行います。JRクレイトス選手との試合に勝利し、6月26日の試合後に挑戦をアピールするのではないかと想像します。
もしフレドリックス選手が勝利した場合、誰がきても面白い展開になるように思います。ヤングライオン杯決勝でフレドリックス選手に敗れ、海外遠征に旅立った海野選手はフレドリックス選手に強いライバル心を抱いているはずです。海野選手が登場したら非常に盛り上がるでしょうが、現実的には難しいでしょう。KENTA選手が現れても嬉しいですね。あと2週間あまり、いろいろな展開を想像して楽しめそうです。
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