STRONG2周年記念!STRONGをざっくりと振り返る(その3-5:参戦選手5)

STRONG2周年記念!STRONGをざっくりと振り返る(その3-5:参戦選手5)

STRONG配信開始2周年記念ということで、STRONGをざっくりと振り返っています。第三弾として、初期の頃(おおよそ最初の1年間)に登場した選手が現在どうしているのか、どのように変化しているのかを見ていきます。今回は選手の今昔第五弾です。その他の記事へのリンクも挙げておきます。

STRONGの歴史  トーナメント  参戦選手(   

ケビン・ナイト

初登場:2021年1月9日(第22回配信)

LA道場生としてSTRONGに参戦しているケビン・ナイト選手ですが、入門前にも短期間ながらジェット・ナイトのリングネームで他団体のリングに上がっていました。STRONG開始時にはすでにLA道場への入門が決まっていたようで、2021年1月9日(エピソード22)でSTRONGデビューします。

2022年に入るとLA道場とThe Factoryとの抗争もあってAEWデビューも果たします。まだThe DKC選手以外からはピンフォールを奪ったことがありませんが、非常にバネのあるドロップキックからはブレイクの予感がします。数年後のBest of the Super Juniorあたりに登場するかもしれません。

 

クリス・ディッキンソン

初登場:2021年1月9日(第22回配信)

クリス・ディッキンソン選手は、ラスト・テイラー選手がチーム・フィルシーから追放されたのと入れ替わりで登場しました。初代STRONG無差別級王者を決めるNEW JAPAN CUP 2021 USAではブロディ・キングの前に敗れてしまいますが、2021年4月24日(エピソード37)でトム・ローラー選手が優勝すると、最初の挑戦者として名乗りを上げます。そしてその挑戦を前にした2021年5月15日(エピソード40)の試合後、勝ち名乗りを受けているところを後ろからダニ・ライムライト選手に金的攻撃をされ、チーム・フィルシーを追放されてしまいます。そしてディッキンソン選手を救出しに現れたのがブロディ・キング選手でした。実はこの両者はROHでViolence Unlimitedというユニットで共闘してる関係にありました。

タイトルマッチではトム・ローラー選手の前に敗れてしまいますが、これ以降はブロディ・キング選手とのタッグを軸にSTRONGマットに上がり続けます。TAG TEAM TURBULENCEにもこのタッグでエントリーします。ブロディ・キング選手はアメリカ本隊寄りの立ち位置でしたので、その関係で以降は当時本隊にいたジュース・ロビンソン選手らともタッグを組むようになりました。しかしながら2021年11月14日に開催された新日本プロレスアメリカ興行のVattle in the Valleyの試合で大怪我をし、欠場に追い込まれました。

クリス・ディッキンソン選手が新日本マットに復活したのは2022年4月1日に開催された新日本プロレスアメリカ興行NJPW Lonestar Shootoutでの石井智宏選手とのシングルマッチでした。この前日に行われたクリス・ディッキンソン選手にとっての正真正銘の復帰戦となった2022年3月31日のGCWマットでは鈴木みのる選手とシングルマッチを行い、勝利を収めています。また、2022年6月19日(エピソード95)では棚橋選手とのシングルマッチに挑んでいます。ただ、まだ怪我からの回復の様子見段階にあるのか、試合への登場は他団体も含めて散発的になっています。その間にパートナーのブロディ・キング選手が主戦場をAEWへと移しましたので、今後のSTRONGではシングルマッチが中心になってくるのではないでしょうか。

 

ベイトマン

初登場:2021年1月23日(第23回配信)

ベイトマン選手がSTRONGに登場したのは2021年からでしたが、この頃の主戦場はROHでした。ベイトマン選手はタイラー・ベイトマンとして2019年1月30日のアメリカ興行で新日本マットデビューを果たしました。この時ですでにキャリア20年弱のベテラン選手でした。ただ、この当時は特定の団体を主戦場とするのではなく、かなり多くの団体を渡り歩いていました。確認できた中で2019年は新日本も含め24団体、2018年は28団体と、アメリカ全土のインディー団体などに参戦をしている状況でした。どこの団体からも軸に据えるほどの選手ではないと判断されていたのかもしれませんし、見方を変えればさまざまな団体からオファーを受ける売れっ子だったと考えることもできます。

ベイトマン選手には焦りもあったのか、LA道場のキャンプにも参加していたようです。柴田選手がSTRONG解説にてベイトマン選手を「危険すぎる男」としてLA道場を出禁にしたというような話もされていました。

ベイトマン選手はSTRONG配信開始前に4週に渡って放送されたLION’S BREAK : COLLISIONの収録にも参加し、ブロディ・キング選手をシングルマッチで破っています。しかしながら、なぜかこの試合だけは新日本プロレスワールドで放送されませんでした。真相は不明ですが、ROHとの契約上で何か障害になる部分があったのかもしれません。ただ、この試合が放送されなかったのはベイトマン選手にとっては不運としか言いようがないでしょう。

そのため、STRONG初登場が少し遅くなったベイトマン選手ですが、当初は聴く人を不安にさせるようなメロディーの入場曲でした。まさに怪奇派レスラーのような印象でした。初登場時は190センチの長身とその威圧感から、未知なる強豪のような雰囲気を醸し出しますが、シングルマッチで成田選手に敗れてしまいます。

その後は本隊側ではないが特定のユニットにも属していないような中途半端な状態で参戦を続けていきます。ベイトマン選手がSTRONGで初めて注目されたのは、2021年6月5日(エピソード43)でした。エイドリアン・クエストvsバレット・ブラウンという元タッグパートナーのシングルマッチが組まれていました。これはバレット・ブラウン選手が裏切る形で実現した試合でしたが、この時にバレット・ブラウン選手とともに登場してきたのがベイトマン選手でした。さらに2021年8月14日(エピソード53)ではミステリオッソ選手も加入し、ベイトマン選手をリーダーとするStray Dog Armyが結成されました。

しかしながら、これまでSTRONGのトップ戦線には全く食い込めていません。シングルマッチではヤングライオン時代のアレックス・コグリンに勝利していますが、それ以外はやはりヤングライオンのケビン・ナイト選手に対する勝利ぐらいしか記憶にありません。また、タッグマッチでの勝利としても、バレット・ブラウン選手と手を組んだ最初の試合でエイドリアン・クエスト&フレッド・ロッサーに勝利した以外は、ヤングライオンのThe DKC選手かケビン・ナイト選手を含むタッグマッチに勝利している程度です。2021年11月14日に開催された新日本プロレスアメリカ興行のVattle in the Valleyでのベイトマン&ミステリオッソvsブロディ・キング&クリス・ディッキンソンには勝利していますが、これは試合中の事故でクリス・ディッキンソン選手が大怪我をしたことに起因するものです。

つまり、ベイトマン選手はSTRONGに長く参戦しているものの、扱いは決して良くありません。2022年5月29日(エピソード92)ではフレッド・イェハイ選手との因縁が生まれ抗争に発展するかと思われました。そして2022年7月31日(エピソード101)でシングルマッチが組まれましたが、これに敗退してしまいました。この抗争が継続するのか否かは不透明なところです。

STRONGでは苦労しているベイトマン選手ですが、若手の壁としては貴重な存在です。現実にStray Dog Armyの3人意外に初期から継続して参戦している外部の選手はほとんどいません。今後もオープニングマッチやダークマッチを盛り上げていく存在として重宝されていくことでしょう。

 

リオ・ラッシュ

初登場:2021年1月30日(第25回配信)

リオ・ラッシュ選手はSTRONG本編ではありませんが、SUPER J-CUP 2020で新日本マットに初登場しています。この時は初戦でエル・ファンタズモ選手に敗れましたが、その翌月の2021年1月からSTRONG参戦となりました。

STRONGでは小さな体でありながら素早い動きでヘビー級の選手とも互角にやりあう姿が注目されました。すると2021年5月にはAEWと契約するに至ります。しかし、AEW初登場のバトルロイヤルで肩を脱臼してしまいました。この怪我がかなり重症だったのか、リオ・ラッシュ選手は新日本との契約が終わり次第引退し、ミュージシャンになると宣言してしまいます。しかし、その後はすぐにプロレスの世界の戻り、再びSTRONGのリングで活躍します。2021年10月3日(エピソード60)ではトム・ローラー選手の持つSTRONG無差別級王座にも挑戦しています。リオ・ラッシュ選手は2022年2月6日(エピソード77:収録日は1月15日)にはロッキー・ロメロ選手とのタッグでヘビー級のタッグチーム、West Coast Wrecking Crew(ロイス・アイザックス&ジョレル・ネルソン)にも勝利するなど、無差別級の戦いでも実績を残してきました。それだけでなく、リオ・ラッシュ選手は2021年10月31日(エピソード64)では石森太二選手とのシングルマッチに挑み、完璧な3カウントを奪って勝利を収めています。

順調にいけば2022年のBest of the Super Junior 29参戦の可能性も高かったのですが、2022年1月30日、PWGで行われたバディ・マシューズ戦において再び肩を故障してしまいました。今回は筋肉を断裂してしまったということで、回復に時間がかかっている模様です。まだ復帰のアナウンスはありませんが、日本で見てみたい選手の1人です。近い将来の来日を期待したいところです。

 

レイ・ホルス

初登場:2021年2月13日(第27回配信)

レイ・ホルス選手もリオ・ラッシュ選手と同じくSUPER J-CUP 2020で新日本マットに初登場しています。この時は初戦でブレイク・クリスチャン選手に敗れました。この時のキャッチフレーズが、「レイ・ミステリオの弟子」ということでした。メキシコのティファナ出身のレイ・ホルス選手は、実際にレイ・ミステリオ選手のもとでトレーニングを積んでいたようです。デビュー時のリングネームはホルスだったようですが、その後にエル・イホ・デル・レイ・ミステリオのリングネームも使用していたようです。現在はレイ・ホルスというリングネームで各団体に参戦していますが、「レイ」は師匠からいただいたのかもしれません(スペイン語でreyは「王」という意味)。

STRONG初登場は開始から既に半年以上経ったエピソード27からでした。メキシカンのマスクマンということでミステリオッソ選手とキャラが被ってしまうということも関係していたのかもしれません(ただ、ミステリオッソ選手はアメリカ出身)。

今のところ、メキシカン枠、マスクマン枠はミステリオッソ選手がガッチリと握っています。そしてレイ・ホルス選手はというと、わずか3回の登場に留まっています。エピソード27と28に連続して出場しましたが、以降は2021年9月4日のエピソード55に登場したのみです。

ただ、他団体には精力的に参戦しています。2021年はROHを主戦場にしていました。2022年はさまざまな団体のリングに少しずつ上がっています。どちらかというとアメリカの方に軸足を置いて活動しているようです。

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