超人飯伏幸太VS怪物ジェフ・コブの行方

超人飯伏幸太VS怪物ジェフ・コブの行方

6月7日のDOMINION 大阪城ホール大会でのスペシャルシングルマッチ、飯伏幸太VSジェフ・コブへの期待が高まっています。どんな試合運びになるのか、全く想像がつきません。一流アスリート同士のアスリートプロレスが繰り広げられるのか、それとも感情と感情のぶつかり合いになるのか。いずれにせよ、メインのIWGP世界ヘビー級王者決定戦を食ってしまうほどのインパクトを残す可能性があります。

2人の因縁

このスペシャルシングルマッチが組まれるきっかけとなったのは、4月29日の鹿児島西原商会アリーナ大会にて、飯伏選手がコブ選手に対して対戦を要求したことからでした。

ここで、マイクを持った飯伏は「サンキュー、サンキュー、コブさん。コブさん、ありがとう。ジェフ・コブ、最強のアスリートですよ。ボクがいままで見てきたなかでも、ナンバーワンアスリート、それはおまえ。俺は忘れないですよ。両国を覚えてるから。だから、試合をしてほしいです。お願いします。返事をしてください、プリーズ」と一騎打ちを要求。

新日本プロレス公式サイトより

この対戦要求の伏線は、4月4日両国国技館大会SAKUR GENESIS 2021でのメインイベント後の事件にあります。この日、オスプレイ選手に敗れ、IWGP世界ヘビー級王座の初防衛戦に失敗した直後の出来事でした。 ユナイテッドエンパイアのメンバーがリングを占拠し、これからまさに凱歌を上げようとしているタイミングで、倒れている飯伏選手を引きずり起こし、追い討ちのツアーオブジアイランドを食らわせました。

実際のところ、コブ選手がなぜこのような行為に及んだのか未だにわかりません。コブ選手がまさに飯伏選手に手をかけようとしている瞬間の表情から推察するに、オスプレイ選手や-O-カーン選手にとっても驚きの行動であったことでしょう。

高ぶる感情、増す怪物感

こうした伏線があったものの、飯伏選手のコブ選手に対する対戦要求は、純粋にスーパーアスリートであるコブ選手と戦いたいという気持ちが前面に出ており、飯伏選手の怒りは伝わってきませんでした。この時点ではアスリートプロレスになるだろうと予測していました。

一方で、逆にコブ選手の飯伏選手に対するアピールが増えつつありました。また、ブレーンバスターの体勢からスクワットをするという怪物ぶりを見せつけるようになってきました。こうしたアピールが飯伏選手の闘争心に火をつけたのかもしれません。それが頂点に達したのが6月2日の後楽園ホール大会でした。試合後もお互いに執拗に向かっていく姿は、まさに本能のままに戦うファイターといってもいいでしょう。この時点で試合展開が全く予想できない状況になってきました。

両者の初対戦は2020年9月30日、後楽園ホール大会でのG1 CLIMAX公式戦でした。この時は10分ほどで飯伏選手がコブ選手に勝利しています。しかし、この時期のコブ選手はまだ本隊に留まっていた頃です。このころはまだ明るい優等生レスラーとして、自らの闘争心を制御していたのかもしれません。しかし、コブ選手がユナイテッドエンパイアに加入して以来、コブ選手が本来持っていた怪物的な部分が発揮されるようになりました。DOMINIONではこの時とは全く異なる対戦が見られそうです。



ジェフ・コブが狙う勲章

ところで、コブ選手はDOMINIONの直後にいったん日本を離れることになりそうです。

Palé Pro Wrestlingはテキサスに本拠を置くインディー団体のようです。このリングでコブ選手はサム・アドニス選手が保持するヘビー級のベルトに挑戦します。コブ選手がペイレヘビー級王者となり、新日本のリングでNWAテキサスヘビー級王者のオーエンズ選手とテキサス最強を決める戦いを繰り広げる・・・コブ選手がベルトを奪ってもさすがにこれを実現させるのは難しいかと思いますが、ちょっと見てみたいと思いませんか?

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