辻陽太試練の9番勝負後半戦!

6月14日から開始するKIZUNA ROAD前半戦の対戦カードが発表されました。6月8日の一夜明け会見で発表された主要カードとしては、6月22日後楽園ホール大会でのNEVER6人タッグ選手権と6月23日後楽園ホール大会でのIWGPジュニアタッグ選手権です。しかし、第1試合、第2試合が非常に興味深いカードとなっています。
Road to WRESTLE GRAND SLAMでの4番勝負
コロナ感染者が多発し、まともに試合をできる選手が少なかったからか、Road to WRESTLE GRAND SLAMでは辻選手が4大会で先輩レスラーにシングルマッチを挑みました。
注目! 辻陽太が連日のシングルマッチ!
5/22(土)愛知
vsYOSHI-HASHI!https://t.co/WVWNxh6UMK5/24(月)後楽園
vs高橋裕二郎!https://t.co/Tj6ey0Hb9U5/25(火)後楽園
vsチェーズ・オーエンズ!https://t.co/UHmOsZp6Cf5/26(水)後楽園
vs鷹木信悟!https://t.co/2ZxkMrWADT#njwgs pic.twitter.com/wFn2zRvr0M— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) May 21, 2021
結果は辻選手の4連敗でした。
5月22日 ● 辻陽太 ー YOSHI-HASHI ○ 9分47秒
5月24日 ● 辻陽太 ー 高橋裕二郎 ○ 8分24秒
5月25日 ● 辻陽太 ー チェーズ・オーエンズ ○ 8分34秒
5月26日 ● 辻陽太 ー 鷹木信吾 ○ 11分9秒
結果だけを見ると4連敗です。しかし、第3代IWGP世界ヘビー級王者の鷹木選手相手に10分を超える戦いを繰り広げています。また、鷹木選手に対してはレフェリーストップでの敗戦です。苦しくてもギブアップをしませんでした(それ以前に落ちてしまった可能性も否定できませんが)。辻選手はこの4連戦でトップとの差、先輩との差を実感したことでしょう。
KIZUNA ROAD 2021での5番勝負
辻選手は6月2日のRoad to DOMINION後楽園ホールでの試合後、バックステージで次のように語っていました。
辻「俺は先シリーズ、4度のシングルマッチを行った。ただ、こういうのは4戦じゃなくて7戦だろ? あと3戦、用意してくれ! 最後、鷹木信悟と戦って、自分との差を痛感したんだ。このままじゃ終われない。あと3戦、もう3戦、俺にシングルマッチを組んでくれ!」
新日本プロレス公式サイトより
この辻選手の要望が通ったのか、あるいはもともと予定されていたのかわかりませんが、KIZUNA ROAD 2021で辻選手、上村選手がそれぞれ先輩レスラーに挑むシングル5試合が組まれました。
6月14日 辻陽太 vs 棚橋弘至 / 上村優也 vs 鈴木みのる
6月15日 辻陽太 vs タイチ / 上村優也 vs ザックセイバーJr.
6月16日 辻陽太 vs オカダ・カズチカ / 上村優也 vs 棚橋弘至
6月22日 辻陽太 vs ザックセイバーJr. / 上村優也 vs タイチ
6月23日 辻陽太 vs グレート-O-カーン / 上村優也 vs 飯伏幸太
対戦相手を見る限り、辻選手、上村選手が勝ち星を挙げることは難しいでしょう。しかし、どれだけ爪痕を残せるか、どれだけ相手に認めさせるかがポイントでしょう。正直なところ全ての試合が注目なのですが、やはり初戦の棚橋戦に注目される方が多いだろうと思います。棚橋選手からすると、付き人をしている辻選手の成長を肌で感じる機会でしょう。棚橋選手から正式に脱ヤングライオンもしくは海外遠征のGOサインが出るかもしれません。
また、5月24日の高橋裕二郎戦で解説をしていたタイチ選手も、その席上で辻選手を認める発言をしていました。レスラー体型、迫力ある見た目がタイチ選手好みのようですが、この一戦後にタイチ選手がどのようなコメントを残すのか注目されます。
海外遠征への布石か否か
この辻陽太シングル9戦は、辻選手の成長に大きく寄与することでしょう。おそらくこれを経たのちにヤングライオンから卒業するものと思われます。
問題はどう言った形での卒業になるかです。このまま無期限海外遠征に出発することになるでしょうか。いや、やはりそれはまだまだ難しい情勢であることから、海外遠征に代わる9番勝負であるという見方もできます。仮に辻選手、上村選手が海外遠征を経ずにヤングライオンを卒業した場合、先輩の元ヤングライオンである成田選手、海野選手の凱旋帰国前より早く新日本プロレス上位戦線に加わっていくことになります。辻選手、上村選手は新日本プロレスでは成田選手、海野選手の後輩ではあるものの、年齢的にはずいぶん上になります。そうしたことも含め、「先輩」の2人より先に新日本のリングで躍動させるということも考えられるでしょう。
しかしながら、私としてはやはり2人の海外遠征を願いたいです。本格的なルチャ殺法を身につけた辻選手がどのように活躍の幅を広げるのかという楽しみがありますし、また、いつどのタイミングで新しい「パレハ」として凱旋するのかしないのかなど、想像するだけでワクワクします。ぜひ辻選手を海外に行かせて欲しい、心からそう願います。
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