鷹木信悟と飯伏幸太の果てしなき戦い

鷹木信悟と飯伏幸太の果てしなき戦い

6月7日のDOMINION大阪城ホール大会で第3代IWGP世界ヘビー級チャンピオンに輝いた鷹木選手は、リング上で次の挑戦者に飯伏選手を逆指名しました。

57年会の絆

鷹木選手と飯伏選手といえば、言わずと知れた57年会のメンバーです。他に新日本プロレス関係者では、内藤選手、石森選手、そして東スポの岡本記者がメンバーです。このうち、石森選手を除く4人が初期メンバーです。57年会発足当時はドラゴンゲートの鷹木選手、DDTの飯伏選手、そして新日本の内藤選手と、団体の枠を超えた集まりでした。その時々でそれぞれのリング上で複雑な関係はあるでしょうが、リングを離れたプライベートの集まりである57年会は、彼らにとってもほっと一息つける場だったのではないでしょうか。

そして、 今やそのメンバーの鷹木選手と飯伏選手が団体最高峰のベルトをめぐって争っています。

鷹木が新日本に来た理由

鷹木選手は一夜明け会見で次のように語っていました。

これはもう飯伏がデビューして、内藤なんかは浜口道場の時から一緒なので、俺は新日本に来た理由はいろいろあるけど、やっぱ飯伏を追いかけてきたっていうのは過言じゃないんだよね。

『飯伏幸太とはしかるべき場所でやるんだ』と。もともとは新日本にいない2人だけど、気付いたら俺が対戦したい相手がほとんど新日本にいたんで、『これは俺自身も新日本に行くしかないな』っていう気持ちが何年も前からあったんで、そういうなかで2018年10月8日ね、新日本に初参戦してそこから2年と8ヶ月か……。(新日本プロレス公式サイトより)

鷹木選手は内藤選手に導かれ、新たなパレハとして新日本のリングに登場したのですが、その視線の先にあったのは飯伏選手でした。この2人が初めてシングルマッチで戦ったのはG1 CLIMAX 2020公式戦での1試合です。この試合後、飯伏選手は「何回でも、何回でもやりたい」と語っていました。新日本プロレスのリング上にいる限り、G1 CLIMAXで2年に1回は対戦が見込まれますが、やはり2人が望むのはIWGPをかけてのタイトルマッチで向き合うことでしょう。鷹木選手が飯伏選手を追いかけて13年目、ようやくその夢が実現しそうです。



タイトルマッチはいつどこで行われる?

鷹木選手は飯伏選手との前哨戦を望んでいます。これまで新日本のリングで何度も顔を合わせているはずですが、その鷹木選手ですら飯伏選手のことがよくわからないようです。いや、ノーマルな状態の飯伏選手のことは頭で体で理解しているのかもしれません。このIWGP世界ヘビーという団体最高峰のベルトを前にして飯伏選手がどのように考えているのかがわからないということなのでしょうか。

そもそも飯伏選手がベルト統一を提唱し、誕生した世界ヘビーのベルトです。統一論争の際に鷹木選手がそれについて何か主張したことはなかったように思います(おそらく、その資格はないと思ったのでしょう)。しかし、神となった飯伏選手が提唱して誕生したIWGP世界ヘビーのベルトは鷹木選手の腰に巻かれています。鷹木選手からすると、賛否両論の否の部分を集め、多くの反対の声が上がっていたにもかかわらず統一を主張して実現させた飯伏選手の、このIWGP世界ヘビーのベルトへの本当の思いを知りたい、感じたい、そのためにリング上でぶつかり合い、気持ちを高め合い、そしてそれが最高潮に達した状態でタイトルマッチを行いたいという考えなのではないかと推測します。

KIZUNA ROADは後半の5試合のカードがまだ発表されていません。おそらくここで鷹木選手と飯伏選手の前哨戦が組まれることでしょう。では、タイトルマッチはいつ行われるのでしょうか。私は、早ければ7月11日のSUMMER STRUGGLE in SAPPORO 真駒内セキスイハイムアリーナ大会2連戦の2日目のメインにこのIWGP世界ヘビー級選手権が組まれるのではないかと思っています。あるいは7月23日、24日のSUMME STRUGGLE in OSAKAの2日目の可能性もありますね。

いずれにせよ、近くこの2人によるタイトルマッチが組まれるのは確実です。通算で2回目のシングルマッチということになります。2人が39歳になる年度でようやく2回目です。しかし、この2人はこの先も戦いを続けていくでしょう。まだ2人のライバルストーリーは始まったばかりです。

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