上村優也試練の5番勝負!

6月8日のDOMINION一夜明け会見で、6月14日から開幕するKIZUNA ROAD前半戦の主要対戦カードが発表されました。注目のヤングライオン2人はそれぞれ先輩とのシングルマッチが5試合組まれています。
上村優也と鈴木みのる
現在の上村選手は、同じヤングライオンの辻選手ほどではありませんが、惚れ惚れするような肉体を誇っています。デビューから1年ぐらいはまだまだ線の細さが目立ちましたが、2年目を迎えたあたりから胸板も厚くなり、かつての藤波辰爾選手を彷彿とさせるような均整の取れた体をしています。
上村選手が大きく変わったポイントとなる試合は2つあるように思います。1つ目は2019年8月12日の日本武道館大会です。この日はG1 CLIMAX 2019最終戦で、メインイベントでは飯伏選手がジェイ選手を破り、初優勝を決めた日です。
この日、LA道場のヤングライオンと野毛道場のヤングライオンが初めてマッチアップしました。辻陽太&成田蓮 vs カール・フレドリクス、クラーク・コナーズの試合は、LA道場に軍配が上がりました。試合後もまだ揉み合う両チームに混ざり、この日試合を組まれていなかった上村選手が大暴れをしました。これまでに見たことのないほどの気迫が上村選手から溢れていたのが印象的でした。
そしてもう1試合が2020年2月20日、後楽園ホール大会での試合です。この日は第1試合で鈴木軍との8人タッグマッチが組まれていました。いつものヤングライオンスタイル通りダッシュで花道を駆け抜けリングインした上村選手は、そのまま鈴木選手へ一直線に向かい奇襲攻撃を仕掛けました。もちろんその後には手痛いしっぺ返しがあるのですが、この行動は非常に意味のあるものだったように思います。
初戦が最大の正念場
鈴木選手への奇襲以降、上村選手は1年以上にわたりアピールを続けてきました。辻選手との対談でも、鈴木選手への想いを語っています。
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— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) March 17, 2020
鈴木選手について語っている部分は無料で見ることができませんが、かいつまんで言うと「セコンド時の借りはリング上で返す」と言ったところでしょうか。鈴木選手はセコンドの若手によく手を出しますが、忠実に業務をこなさなければならないヤングライオンは試合前後の選手に手出しをすることができません。日頃から手痛いちょっかいを出され続けていた上村選手が鈴木選手に正々堂々とやり返したい、そう思うのも非常に共感を得ます。
さて、上村優也試練の5番勝負ですが、以下のようなスケジュールになっています。
6月14日 上村優也 vs 鈴木みのる
6月15日 上村優也 vs ザックセイバーJr.
6月16日 上村優也 vs 棚橋弘至
6月22日 上村優也 vs タイチ
6月23日 上村優也 vs 飯伏幸太
いきなり初戦からメインディッシュです。待ちに待った鈴木選手との初のシングルマッチです。もちろん上村選手はいきなりのフルスロットルで鈴木選手に向かっていくことでしょう。そしておそらくボロ雑巾のようにやられるところまで目に浮かびます。私はそれでいいと思います。上村選手の目標はもちろん勝利を収めることにあると思いますが、私は鈴木選手にゴッチ式パイルドライバーを出させることができれば上村選手にとっては勝ちに等しい敗北となると思います。いったいどのような結末を迎えることになるのでしょうか。
辻選手との比較
上村選手の5番勝負と並行し、同じヤングライオンの辻選手の5番勝負が行われます。辻選手はすでに先シリーズで4番勝負を行なっているため、9番勝負の後半とも捉えることができます。
常に辻選手と上村選手の試合は第1試合、第2試合で連続して行われることから、どうしてもこの2人が比較されてしまうことでしょう。どちらの方がより深い爪痕を残すことができたのか、より長い時間戦うことができたのか、あるいは勝利を挙げることができたのか。同期でありライバルである彼ら自身もお互いを強く意識することでしょう。それが相乗効果となって彼らの潜在能力を爆発させてもらいたいと思います。
そしてこのシリーズ後、彼らがヤングライオンを卒業するのか、海外遠征はできるのか、そう言った部分にも注目をしたいと思います。辻選手はメキシコ遠征を希望していますが、上村選手は世界中を転戦したいということを語っていたこともあります。ただ、やはり現状では各地を転戦するような海外遠征は難しそうです。イギリスになるのかアメリカになるのか、それともメキシコか。私の予想(願望)はイギリスですが、果たしてどうなるのでしょうか。
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