上村が歩むべき道はどこにある?

上村が歩むべき道はどこにある?

上村優也試練の五番勝負、第二ラウンドは世界屈指のテクニシャン、唯一無二のレスリングを展開するザックセイバージュニア選手でした。上村選手からすると、前日の鈴木選手に続き、2日連続の鈴木軍相手のシングルマッチでした。

1日で見せた上村の成長

伸び盛りの若手選手は試合ごとに成長します。今、まさに私たちは上村選手の成長を目の当たりにしています。前日の鈴木選手とのシングルマッチでは十分に自分の力を出しきれず、消化不良のまま終わってしまいました。しかし、連夜のシングルマッチですので、前日の敗北を引きずるわけにはいきません。

リングに上がった上村選手は、どことなく前日の試合よりも落ち着いているように見えます。そして目の前には余裕の表情を見せるザック選手。上村選手にとってザック選手は言葉にこそ出さないものの憧れのレスラーであり、目標とすべきレスラーの1人でしょう。

試合中の上村選手の動きも非常に良かったように思います。ザック選手の土俵に乗っているようで自らのスタイルも崩さずに戦っている姿は、これまでとは違う成長した自分をザック選手にぶつけているようにも見えました。

上村選手はザック選手の足をキャッチしてから張り手を繰り出すなど、気持ちの強さが前に出ていました。加えて、ザック選手のお株を奪うヨーロピアンクラッチを見せるなど、高い技術も披露してくれました。試合後、ワールドの解説席にいた真壁選手から合格点をもらうなど、選手から見ても立派な戦いぶりだったのでしょう。

上村が目指すレスリングスタイル

前日の鈴木選手、そしてこの日のザック選手はオールドスタイルのレスリングです。しかし、どちらかというと鈴木選手のレスリングはオーソドックスなのに対し、ザック選手のレスリングはオリジナリティあふれる、新しいオールドスタイルといってもいいでしょう。そして、そのレスリングはザック選手にしかできない、唯一無二のものです。

上村選手も、ザック選手のようなレスリングを目指そうとはしていないでしょうし、そもそも上村選手にはザック選手のような柔らかい関節、細長い手足は備わっていません。ただ、ザック選手の関節を取る際のテクニック、アイデアなどは自らのレスリングに取り込める余地があると思います。上村選手が目指すべきは、鈴木選手のスタイルとザック選手のスタイルを融合させたスタイルではないでしょうか。



上村優也は鈴木軍入りするか?

10分を超える激闘を終え、リング上のザック選手は上村選手を称えるようなアクションを見せました。そして本気で悔しそうな上村選手の表情。こうした悔しさが今後の成長の糧になることでしょう。

ザック選手はバックステージで上村を自らの元に勧誘するような発言をしています。これがリップサービスなのか、本心からなのかはわかりませんが、ある程度上村の実力と将来性を認めているからの発言なのでしょう。かつて上村選手は海外遠征先の希望としてイギリスを出していたこともありました。実際に遠征に出られるかどうかわからない現状では、ザック選手の元で修行をするというのも悪い選択ではないかもしれません。

当の上村選手は、鈴木選手をリングに沈め、ザック選手をタップアウトさせることが近い将来の目標となるでしょう。この目標を達成するためには鈴木軍と同じコーナーにいることはマイナスになります。鈴木軍の対角線に立ってこそチャレンジできる目標です。私としては、上村選手は鈴木軍とは違う場所で成長し、目標とすべき2人の前に立ち続けるのだろうと予想します。上村選手が五番勝負を終え、ヤングライオンから一歩前に踏み出す時、どのような選択をするのでしょうか。

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