辻陽太の目に光は見えたのか

辻陽太の目に光は見えたのか

辻陽太試練の五番勝負の2戦目の相手はIWGPタッグチャンピオンのタイチ選手でした。辻選手は内藤選手とのシングルマッチを要求した時もそうだったのですが、SNSを積極的に活用しています。

この試合に臨むにあたり、辻選手はTwitterで次のように発信しています。

聖帝への対抗心

辻選手のこの発言の意味について、当初私はよくわかりませんでした。調べてみると、北斗の拳に出てくるシュウの言葉のようですね。そしてWikipediaによるとそのシュウはサウザーの覇道に異を唱えて、抵抗勢力の指導者として闘ったということです。サウザーといえば愛を捨てた聖帝、すなわちタイチ選手とその存在が重なります。辻選手はもちろんこのようなことを全て理解した上で、タイチ選手の目に留まる、タイチ選手の心をえぐる形の挑発を行なったのでしょう。

この無慈悲な聖帝に対し、師匠である棚橋選手から愛を受け継いだ辻選手がどのように仕掛けるのかが一つのポイントでした。

辻選手は先シリーズから先輩選手とのシングルマッチが組まれており、このタイチ選手で6戦目でした。KIZUNA ROADの山場であった初戦の棚橋選手との一戦を終え、さらに成長をしたようにも見えます。

タイチ選手の相撲ムーブに付き合うことなく、タイチ選手の顔を踏みつけるなど、ふてぶてしさも増してきました。アメフトで培われた突進力と積み上げつつあるルチャの技術でタイチ選手と真っ向から対決します。そしてデンジャラスバックドロップからのフォールをキックアウトするなど、耐久力、頑丈さも増してきました。まさに成長の証と言っていいでしょう。

こだわりのボストンクラブで試合を決めることはできませんでしたが、足をひねり上げる辻選手はリング上で映えます。クリス・ジェリコ選手にとってのウォールオブジェリコのように、ボストンクラブを必殺のフィニッシュホールドにまで昇華できるのか、辻選手の今後の課題になろうかと思います。



ゆけ、そして時代をひらけ

試合後、タイチ選手は辻選手の両目にサミングを入れます。かなりダメージがあったようで、バックステージに辿り着いた時もまだ視力は回復していませんでした。これはシュウ気取りした辻選手に対するタイチ選手からのお仕置きだったのかもしれません。

北斗の拳に登場するシュウが盲目だったことから、タイチ選手は辻選手の光を奪おうとしたのです。ただし、バックステージコメントにもあるように、タイチ選手からも辻選手の実力を認める発言が出ました。リング上での動きはもちろんですが、SNSやバックステージを通じた発信力についても、辻選手はすでにヤングライオンの域を脱しています。タイチ選手はおそらくそういう部分も含めて辻選手を認める部分があるのでしょう。辻選手はバックステージで「愛ゆえに人は悲しまねばならない」と語っています。試合前から試合後まで、聖帝との対戦という世界観を作り上げた辻選手は、間違いなくこれからの時代を拓くレスラーになっていくことでしょう。

他の人気プロレスブログはここをチェック!クリックで応援していただけましたら嬉しいです。


プロレスランキング