辻はオカダから何を学んだか

辻はオカダから何を学んだか

辻陽太試練の五番勝負、この日はオカダ・カズチカ選手との一戦でした。オカダ選手がヤングライオンとどのような闘いを繰り広げるのかがこの試合の一つの注目ポイントでした。

とことん余裕のオカダ

オカダ選手は非常に余裕を見せながらの試合運びをしていました。もちろん、棚橋選手、タイチ選手も余裕はありました。しかし、オカダ選手のそれはまさに余裕を見せつけるといった試合運びでした。

当然ながら、辻選手とオカダ選手とでは経験も実績も格も全て別次元にあります。辻選手の現在の年齢(27歳)の頃のオカダ選手はIWGPヘビーのベルトを腰に巻いていました。辻選手が当時のオカダ選手にジェラシーを持ったところで、この事実を変えることはできません。辻選手にできることは、少しずつその差を埋めていき、いつか超えることしかありません。

しかしながら、この日のオカダ選手は憎らしいほどに余裕の試合運びでした。普段は見せない卍固めを出した際、顎を突き出して猪木さんのような表情を作ったのは、闘病する猪木さんへのエールなのか、それともこんな試合はほとんど遊びだよ!という意思の表れなのか。

最後はレインメーカーと見せかけての丸め込みで勝負を決め、さっさとリングを後にします。鈴木軍のタイチ選手やザック選手ですら相手を称える素振りを見せたにも関わらず、オカダ選手は冷たい態度に徹しました。



ライオンとして”>ヤングライオンとして

オカダ選手はバックステージでも厳しい言葉を発しています。辻選手がジェラシーに感じる、27歳の頃のオカダ選手自身のことについても語っています。

一見すると冷たい態度にしか見えないのですが、これはオカダ選手なりのエールなんだろうと思います。ヤングライオンとしては上出来かもしれない、でもトップとの差はこれだけあるんだということを試合を通じて見せつけたのでしょう。ヤングライオンとしての判官贔屓で応援されたり、よく頑張ったと褒められたりしている段階ではないという無言の教えだったのかもしれません。

一方の辻選手も、脱ヤングライオンを宣言しています。

1人のレスラーとして見てもらいたいということは、もっと厳しい目での評価を求めるということです。試合内容がよかったからというだけで拍手をもらっていてはいけない、結果を出していかなくてはならないという焦りと決意が込められた言葉なのではないでしょうか。

辻選手の試練の五番勝負は残り2試合を残すのみです。辻選手がザック選手、-O-カーン選手とどんな闘いを繰り広げるのか。辻選手の戦いはまだまだ続きます。

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