ジェフ・コブがアメリカでタイトルマッチに挑む

6月20日、アメリカのインディー団体であるパレプロレスのリングで、ユナイテッドエンパイアのジェフ・コブ選手がタイトルマッチに挑みました。パレプロレス王座を保持しているのはかつて全日本プロレスにも参戦経験のあるサム・アドニス選手です。
Tomorrow!!!
Arlington Texas@PaleProWrestlin #ElRudoDeLasChicas vs @RealJeffCobbWatch it LIVE on @FiteTV pic.twitter.com/l8pTj2Av1T
— Sam Adonis (@RealSamAdonis) June 18, 2021
インディーの人気者
コブ選手は入場時から大歓声で迎えられます。コブ選手のパネルを掲げているファンの姿も目につきます。ここでもユナイテッドエンパイアとして闘っていますので、試合中も表情を崩さず、コブ選手の凄みを見せつけるような試合を展開させます。ただ、歓声が多く気分が良くなったのか、本来のコブ選手の感覚を取り戻したのか、観客に手拍子を要求するなど普段は見られない動きもありました。
@RealSamAdonis and @RealJeffCobb fighting into the crowd #PushingLimits pic.twitter.com/sxxzhENOq6
— Palé Pro Wrestling (June 19th is next show) (@PaleProWrestlin) June 20, 2021
アドニス選手も大柄な選手ですが、コブ選手が持ち前のパワーとテクニックで攻め立てます。それでも、パレプロレス王者は意地を見せ、逆にコブ選手を追い詰める展開を作ります。試合中盤から終盤にかけては一進一退の攻防が続き、どちらが勝ってもおかしくはない展開になりました。
2度の延長
この試合は20分1本勝負という、タイトルマッチにしては短い試合時間が設定されていました。試合終盤、アドニス選手がコブ選手に羽根折り固めを決めていると、突然試合が止められました。コブ選手がギブアップかと思いきや、時間切れ引き分けの裁定でした。しかし、オーナーであるカイル・ヘスラーさんが5分間の延長を決定します。ただ、5分間というのはあまりにも短すぎました。やはり時間切れとなってしまいます。カイル・ヘスラーオーナーはここで試合終了を宣言します。しかしながら、観客もチャンピオンのアドニス選手も”Five more minites!”と再延長をアピールします。そこに登場したのがGMのナスティコさんでした。
GM @Nasticoo is back! He’s making this a triple threat?!.. with @camwrestler?!?! #PushingLimits pic.twitter.com/hpCp9WruHt
— Palé Pro Wrestling (June 19th is next show) (@PaleProWrestlin) June 20, 2021
アドニスを島流し
再延長の5分で勝敗は決しました。コブ選手がアドニス選手にツアーオブジアイランドを決め、アドニス選手が3カウントを奪われました。コブ選手が新チャンピオン!いや、そうはなりませんでした。新チャンピオンになったのはカム・コール選手です。どうして?これだけでは全く理解不能ですね。
実はナスティコGMは試合時間を5分間延長したのではなく、この日のセミファイナルでROW(Reality of Wrestling)ヘビー級王座の防衛に成功したカム・コール選手を加えたトリプルスレットマッチ、いわゆる3WAYマッチに試合形式が変更になったのです。納得のいかないアドニス選手とコブ選手は結託し、コール選手をめったうちにします。そして再び二人の争いになり、コブ選手がツアーオブジアイランド(英語ではSuplex Number 6と言うそうです)を決めたのです。そしてフォールに行こうとするジェフ選手を後ろから急襲しリング外へ排除したコール選手が3カウントを奪ったのです。これで、コール選手はROWヘビー級王座と合わせてパレプロレス王座の2冠となりました。
Hey @TheOfficialROW both those belts look pretty good on @camwrestler, don’t you think? pic.twitter.com/CuntBhJh9I
— Palé Pro Wrestling (June 19th is next show) (@PaleProWrestlin) June 20, 2021
アメリカのインディー団体の試合を観戦する機会はあまりないのですが、登場する選手のテクニックやパワーにも目を見張るものがありますし、会場の雰囲気も悪くないです。また折を見てアメリカのインディー団体の試合観戦もしたいと思わせるような、全体としていい大会だったように思います。
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