新日本プロレスロサンゼルス興行の意味

新日本プロレスロサンゼルス興行の意味

新日本プロレスは8月15日(日本時間8月14日)にロサンゼルスで有観客での興行、RESURGENCEの開催を発表しました。これは、今後の新日本プロレスのアメリカ展開を占う試金石となる大会になるでしょう。

現地のファンを会場に戻せるか

コロナ禍という状況において放送が始まったNJPW STRONGですが、現在は日本時間の土曜日午前11時からの配信となっています。毎週追っている方はお分かりかと思いますが、一時期は土曜日の正午からの配信でした。これは、ロサンゼルスのあるアメリカ東海岸地域で金曜日の19時に配信されるように設定されているためです。現在はサマータイムのため、配信が1時間早まっています。アメリカのファンに金曜日の夜というゴールデンタイムに視聴してもらう習慣をつけるための策だったと考えられます。

今後、本格的にアメリカでの興行をしていくとなるとライトなファンも獲得していく必要があります。1年に1〜2回の特別な興行であればコアなファンだけで会場を埋めることができますが、定期的に興行を行なっていくのであれば新たなファンの獲得が必須です。今年に入ってからデビッド・フィンレー選手やジュース・ロビンソン選手、エル・ファンタズモ選手、KENTA選手、永田選手、小島選手らがAEWやIMPACTのリングに上がり、アメリカのファンの前で試合を行ったのには、今後のアメリカでの展開を見据えた新日本の戦略があったのかもしれません。

また、ジョン・モクスリー選手の存在も大きいです。AEWの放送内でもUSヘビー級王座の防衛戦を行っていることから、AEWのファンもモクスリー選手が新日本の団体のベルトを保持していることを認識しているはずです。チェーズ・オーエンズ選手がテキサスヘビー級王者なのを新日ファンがみんな知っているように(こちらは防衛戦を行っていませんが)。

モクスリー選手が防衛戦を行うとなれば、関心を持ってこの試合を観ようとするアメリカのプロレスファンも多いのではないでしょうか。



日本のファンの目を引くことができるか

今回の発表があってから、SNS上でもかなりこの話題が出ています。日本のファンからも注目を浴びていることがよくわかります。今回の大会は、基本的にはアメリカにいる選手だけで開催される見込みです。海野選手が現在どの国に滞在しているかは不明ですが、この試合のために渡米する選手は今のところいないようです。しかし、この大会はSTRONGに参戦している選手やLA道場のメンバーの試合を日本のファンに見てもらう絶好の機会でしょう。今のSTRONGと日本の大会はパラレルワールドのような状態です。しかし、近い将来、もっと頻繁に互いのワールドを行き来しつつ試合を行うことができるようになるでしょう。そのためにも、日本のファンにもSTRONGに注目してもらいたいという願望があるはずです。

より多くのファンにRESURGENCEを見てもらうために不可欠なのは、日本のトップ選手の参戦です。例えば内藤選手がこの大会に参戦するとなればかなりのファンが注目することでしょう。

果たしてこの大会が日米(のみならず全世界)のプロレスファンの関心をどの程度引き寄せることができるのか、要注目です。

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