NEVER6人タッグ戦線展望

NEVER6人タッグ戦線展望

KIZUNA ROAD 2021のシリーズも最終盤です。残りは7月1日、2日の後楽園ホール大会2連戦を残すのみとなりました。

トリオとしての完成度

現チャンピオンのCHAOSチームは史上最多の防衛記録を更新しています。NEVER6人タッグチャンピオンチームは短命に終わることが多く、現チャンピオンを含む過去21組のチャンピオンチームのうち、初防衛に失敗したチームは12組もあります。また、防衛回数1回というチームが3組あります。つまり、約4分の3のチームが2回以上防衛できていないことになります。その理由としては、トリオの難しさでしょう。新日本のリングではどうしてもシングル、タッグ戦線を中心に展開されます。6人タッグの試合はそうしたシングルやタッグのベルトをめぐる前哨戦として組まれることが多く、トリオを基本として活動するチームがほとんどないのが事実です。そこに現れたのがCHAOSのトリオです。



第三世代のためのベルト

チャレンジャーの第三世代チームは、トリオでの試合を多くこなしてきたわけではありません。テンコジとしては経験も実績も十分なのですが、そこに永田選手が入ったトリオです。3人目の選手がタッグチームの添え物ではなく、チームとしてさらに進化させる存在でなければなりません。2+1が3になるのか10になるのか。純粋にトリオとしての現在の経験値はチャンピオンチームに軍配が上がるでしょう。しかしながら、チャレンジャーチームには長い歴史があります。タッグを組んだり対戦したりと、正面から、そして背中から見続けた長い長い歴史があります。それがお互いの信頼感になり、固い絆になったのが今の第三世代でしょう。新日本プロレススマホサイトの日記で、小島選手はNEVER6人タッグのベルトは第三世代のためのベルトだと言っています。今の3人で何かを成し遂げたい、その証が欲しい。その思いの結晶が今回のタイトルマッチです。チャンピオンチーム、とりわけYOSHI-HASHI選手はこのベルトに対する思い入れが強いでしょう。しかしそれ以上に、第三世代のベルト奪取への強い気持ちが感じられます。

前哨戦のシングルマッチ

7月1日後楽園ホール大会では前哨戦のシングルマッチが組まれています。それぞれの勝敗予測は難しいですが、どちらかのチームの一方的な勝利とはならないでしょう。2勝1敗というのが大方の予想ではないでしょうか。ここで勝利することはもちろん大事ですが、翌日のタイトルマッチにうまくつなげられるのかが最大のポイントです。両チームとも、勝利を勢いに、敗北を糧にしてタイトルマッチに臨めるでしょうか。

いずれにせよ、このような前哨戦としてのシングルマッチは見どころが多くてワクワクします。1粒で2度美味しいマッチマークだと思います。これからも折に触れてこのような形式のスペシャルシングルマッチを期待しています。

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