NEVER6人タッグ前哨戦はCHAOSに軍配

NEVER6人タッグ前哨戦はCHAOSに軍配

7月1日のKIZUNA ROAD 2021 後楽園ホール大会の見どころは翌日のNEVER6人タッグ選手権試合の前哨戦、タイトルマッチに出場する6人がそれぞれスペシャルシングルマッチでぶつかりました。この日はABEMAでも放映されているため、技や選手が詳しく解説され、また、ゲストとして棚橋選手も放送席に陣取るなど、普段新日本プロレスを見ない層を意識している様子が手にとるように分かりました。

第三世代の意地、チャンピオンの意地

この日の全5試合のうち3試合がスペシャルシングルマッチでした。通常であればどの試合もメインイベント級の好カードです。そして、試合内容も非常に素晴らしく、翌日のタイトルマッチへの期待感が爆上げするような試合ばかりでした。翌日にタイトルマッチを控えているので当然といえば当然なのかもしれませんが、どの選手も気迫が画面を通じてひしひしと伝わってきます。

最初に登場した天山選手はまさに鬼気迫る表情で戦います。天山選手のコンディションがいまいちなのか、あるいは試合感がまだ戻っていないのか?と思うシーンがいくつかありました。特にカーフブランディングを仕掛けた時は、天山選手の膝がYOSHI-HASHI選手の後頭部にうまくフィットせず、天山選手が転落するような形になってしまいました。しかし、それでも気持ちの部分で優位に立ちながら試合を進めます。試合後はお互いに立ち上がれなくなるほどのダメージで、翌日に残らないか心配になるほどでした。

次に登場した小島選手は、目の前で天山選手が敗れたことで火がついたのか、のっけから目がいっちゃっています。後藤選手は牛殺しや裏GTRなどの大技を繰り出しますが、ここは小島選手の勢いが勝りました。後藤選手の猛攻を耐え切った小島選手がラリアートで試合を決めました。技を決めた小島選手が前のめりに倒れるほどの勢いで放ったラリアートに小島選手の意地が見えました。リングに這いつくばりながら悔しそうな表情で小島選手を睨みつける後藤選手、それをコーナーを背に見下ろす小島選手。お互いに全てを出し切ったような、そのような闘いでした。

スペシャルシングルマッチ3試合目は永田選手と石井選手の大将対決です。試合中盤、石井選手の逆水平チョップの連打で永田選手の胸が赤黒く変色します。ミミズ腫れになっているのが画面越しにも確認できます。単純な攻防ではありますが、痛みがひしひしと伝わってきます。その他にも、雪崩式のエクスプロイダー、久々のサンダーですドライバー、そしてフィニッシュの垂直落下式ブレーンバスターと、見た目にも危険な技が次々と繰り出されます。初めて新日本プロレスを見たABEMAの視聴者を意識していたわけではないでしょうが、結果的にそうした視聴者をも惹きつけるような試合になっていたように思います。最後は勝ち名乗りを受けた石井選手も前のめりに倒れるほどのダメージでした。ボロボロになりながらも耐え抜いた石井選手を支えたのは、チャンピオンとしての意地でしょう。前哨戦で負け越すわけにはいかない、とことん挑発しておいて自分が負けるわけにはならない、そうした想いが最終的に勝利を手繰り寄せたのでしょう。



タイトルマッチに向けて

この日の前哨戦は2勝1敗とCHAOSチームの勝利となりました。ゲスト解説の棚橋選手の見立てでは、個の力では第三世代が上回っており、チーム力としてはCHAOSチームが上回っているため、前哨戦は第三世代が勝ち越すだろうと予測していたということでした。しかし、結果としてはCHAOSチームが勝ち越したことから、明日もこの勢いで行くのではないかということです。私はタイトルマッチの勝敗を左右するのは、各選手の回復力です。試合後はどの選手も5体満足ではなく、まともに立てないほどのダメージを喰らっていました。普通に考えればそのダメージは翌日にも響くでしょう。それでも、やはり負けられないという意地で6人は闘い抜きました。プロレスラーは常人を遥かに凌ぐ体力と気力、そして回復力があると思います。それでも、ダメージを完全にリセットすることは不可能でしょう。7月2日のタイトルマッチは、前哨戦でのダメージを精神力で補いつつ削りあうような展開になるでしょう。ベルトがかかっていますので、前哨戦以上に熱い試合が見られることと思います。非常に楽しみです。

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