KOPWのルールはどっちがいい?

KOPWのルールはどっちがいい?

7月25日のWRESTLE GRAND SLAM東京ドーム大会の第0試合でKOPW杯争奪ニュージャパンランボーが開催されます。矢野選手のこの案が採用された時は、通常のニュージャパンランボーを開催し、その勝者がトロフィーを手にすると思っていました。というのも、1月5日のWRESTLE KINGDOM in TOKYO DOMEで行われたKOPW2021争奪4WAYマッチは「ただの」4WAYマッチだったからです。その理由としてはそもそも4WAYマッチが通常とは異なるルールだということでした。それに一理はありますし、また、前日のニュージャパンランボーで勝ち残った4人が4WAYマッチで争うということでしたので、ルールの提案、投票、場合によっては準備(黒頭巾など)を行う時間がないことも理解できました。ただ、KOPWの魅力が少し減じた感を受けたのも事実でした。

矢野の提案

KOPW無敗を誇り、ミスターKOPWと言ってもよいだろう矢野選手もやはりこれではKOPWの魅力が十分に伝わらないと考えたのでしょう。KOPW保持者の矢野選手から2つのルールが提案され、それが投票される運びになりました。1つ目はwith手錠、2つ目はwith黒頭巾です。通常ルールに加え、手錠をかけられるもしくは黒頭巾を被せられることで失格となるわけです。どちらのルールになるかはわかりませんが、いずれにせよ通常のニュージャパンランボーとは違う、さらにお祭り感を増した試合になるでしょう。

私も投票してみましたが、そのタイミングではwith手錠の方が人気でした。形式は異なるものの黒頭巾は以前に行ったことがあるという点が不人気な理由かもしれません。あるいは、黒頭巾だと被せられた選手が失格となってそのまま退場の運びですが、手錠だと試合が終わるまで手錠を外してもらえないというところが面白く感じます。たとえば、手錠に繋がれたKENTA選手の隣に棚橋選手が繋がれたりしたら、2人とも大人しくしているわけがありません。その場から動けない分、その場でお互いにやりあうことでしょう。また、その場にいるということは、リング内にいる選手からしたら格好の的です。無駄に攻撃されたりちょっかいを出されたりする可能性もあります。また、手錠に繋がれた選手がリング内の選手にちょっかいを出す可能性もあります。どのような動きになるのか読めないところがこのルールの魅力だろうと思います。



矢野は防衛できるのか?

今回のルールはいずれも矢野選手が提案したものとはいえ、今回はニュージャパンランボーの形式です。自分以外の15名程度が全て敵です。保持者といえど今回ばかりはかなりの苦戦を強いられるでしょう。では、矢野選手が防衛するためにはどうすれば良いのでしょうか。

黒頭巾にせよ手錠にせよ、まともに戦おうとする選手と特別ルールを活かそうと黒頭巾もしくは手錠を狙いにくる選手とに分かれるでしょう。そして矢野選手は確実に後者です。ただ、勝ち残りするためには最後の1対1をなんとかして切り抜けなくてはなりません。さすがにシングルマッチの状態で手錠をかけたり黒頭巾を被せたりするのは難しいでしょう。ですので、その状態になるまでうまく勝ち残りつつ体力を温存した戦いに徹することができるかどうかが鍵を握るものと思われます。

場外エスケープの是非

体力を温存する戦法として、場外エスケープの死んだふりがあります。今年の1月4日のニュージャパンランボーでBUSHI選手が取った戦法ですね。少し前だと、2019年4月6日、G1 SUPERCARD マジソンスクエアガーデン大会の第0試合で行われたHONORランボーでのケニー・キング選手の戦法です。この時は最後グレートムタ選手とライガー選手が勝ち残りでシングルマッチになったという夢のある展開だったのですが、場外エスケープで姿を消していたケニー・キング選手がリングに戻り、2人をオーバーザトップロープで失格させて勝ち残りました。アメプロっぽいといえばそれまでですが、こうした戦法は観客にとってわかりにくいはずです。不透明決着とまではいかないかもしれませんが。

こうした場外エスケープだけでなく、バトルロイヤルでの場外戦は個人的にあまり好きではありません。場外戦をやっている間は失格になることはありませんから、ある意味ではエスケープしているようなものです。

余談ですが、全日本の田上選手と川田選手の因縁が生じたのは新春バトルロイヤルからで、確か試合そっちのけで川田選手と田上選手が場外でやり合い、両者はリングアウトで失格になったんじゃなかったかなと記憶しています。

今回のKOPWのルールは、そうした場外戦も安心できないという点もプラスですね。場外フェンスにも手錠がセットされていたり、あるいは黒頭巾を持った選手が場外エスケープした選手を狙ったりということが可能です。矢野選手がそうした部分まで考えてのルール提案だとしたら、、、矢野選手に感服するしかありません。さすがミスターKOPWといったところでしょうか。

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